問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!? 作:天崎
現在一同は“サウザンドアイズ”のグリフォン、“グリー”の背に乗っていた。
外門の近くで偶然出会って乗せて貰えることになったのだ。
皐は一反木綿の姿になってその隣を飛んでいた。
「……速度を落としてるとはいえ一反木綿に並走されるとはな」
「落ち込むことはないぞ。俺はぬらりひょんのじーさんのとこの一反木綿で一番飛ぶのが速かったからな」
「皐さん、今ぬらりひょんと言いましたか!?」
皐の言葉に反応する黒ウサギ。
ぬらりひょんとは妖怪達が集うコミュニティの長である。
その名を聞いて黒ウサギは驚いたのだ。
「では皐さんは元“百鬼夜行”ということですか!?」
「あ~………そういう面倒な話は今度な」
誤魔化すように言って宿舎の方に降下していく皐。
グリーも後に続くように降下していく。
◆◆◆◆◆
一同が宿舎前に降りるとグリーはペリュドンを追い払う為に去っていった。
それを見送ると宿舎の上から知った声が掛かった。
「あー!!誰かと思ったら忍じやん!!何?お前らも収穫祭に?」
「アーシャ。そんな言葉遣いは教えていませんよ」
賑やかな声に引かれて上を見る。
其処には“ウィル・オ・ウィスプ”のアーシャとジャックが窓から身を乗り出して手を振っていた。
どうやら彼らも収穫祭の“主催者”への挨拶に行く予定らしく一緒に向かうことになった。
◆◆◆◆◆
___“アンダーウッドの地下都市”壁際の螺旋階段。
螺旋状に掘り進められた“アンダーウッド”の都市をグルグルと回りながら登っていく。
深さは精々20mといっところだが、壁伝いに登るとなるといささか距離がある。
しかし一同は初めて訪れた都市に瞳を輝かせていた。
収穫祭ということもあって、出店からは美味しそうな薫りが漂っている。
「のう、黒ウサギ。あそこのドーナッツ、」
「駄目ですよ。食べ歩きは“主催者”への挨拶が済んでから、」
「旨いの!!」
「いつの間に買ってきたんですか!?」
「さっきねだられたから……」
黒ウサギのツッコミに自分もドーナッツを食いながら暦が答える。
更にその隣では、
『あそこのたい焼きも美味しいよ』
「この“白牛の焼きたてチーズ”は薫りもいいし、中々美味しいぜ?アーシャちゃんも食べるかい?」
「お、ありがとうな」
たい焼きを頬張る球磨川と安心院が自分の分のチーズを食べながらアーシャにチーズを渡していた。
「え?何、お前らもう出店の物食ってるの?なら俺もあそこのビールを一杯……」
「飲まないでください!!と言うか昼間っからビールを飲む気ですか!?」
「冗談だよ」
「と言いつつ手に持っているものは何ですか!?」
「ノンアルコールだよ。俺はまだ18だぜ?(ぬらりひょんのじーさんとこで日本酒飲んだことはあるけどな)」
後半は聞こえない程の小声で喋っていた。
本音としてはアルコール入りを飲みたいようだが、さすがに自重しているようだ。
『次はあれを食べてみないかい?』
「へぇ?確かに美味しそうだね。行ってみようか」
「止めてください!!」
好き勝手する問題児を相手にして黒ウサギは既に疲れ果てていた。
先頭を歩いていたジャックは、その様子にカボチャ頭を抱えて笑っていた。
「ヤホホホホホホ!!いやまったく、皆さんは面白いですねぇ。賑やかな同士をお持ちで羨ましい限りですよ、ジン=ラッセル殿」
「はい。でも賑やかさでは“ウィル・オ・ウィスプ”の方が上だと思います」
「ヤホホホホホホ!!いやまったく恐れ入ります!!」
一同はどの集団より賑やかに進んでいた。
今回はここまでです。
今回は出店巡り(?)というかんじでした。
祭と言えば出店ですよね。
以下雑談
暦の声優である神谷さんですが……
「けんいちくんとひろしくん(38)」って何してるんですか!!
朝から盛大に吹いたじゃないですか!!
普段聞かないラジレンジャーを聞きたくなるじゃないですか!!
閑話休題
それでは感想待っています。