問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!?   作:天崎

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ネコ耳ヘッドホン

 

翌日

“アンダーウッドの地下都市”新宿舎。

暦は悩んでいた。

原因はというと………

 

 

◇◇◆◇◇

 

 

朝方、“ノーネーム”の面々は仮面の女性と会っていた。

その女性は“クイーン・ハロウィン”の寵愛を受けた騎士らしい。

名は“顔亡き者(フェイス・レス)”。

彼女に協力して貰い、十六夜のヘッドホンの代わりを召喚することになっていた。

そのかわりに今後の日用品の類は“ウィル・オ・ウィスプ”製を使うという契約をした。

更に無理を言って安心院と忍も手伝うことになった。

フェイス・レスの儀式に二人が手を加えることにより暦は持っていない代わりのヘッドホンを召喚するということだ。

そして儀式は成功した。

成功したのだが………

 

 

◇◇◆◇◇

 

 

そう、儀式自体は成功した。

しかし結果が問題だった。

召喚された代物は十六夜のヘッドホンと同じトレードマークは付いていた。

しかしそれはつけるとネコ耳状になるヘッドホンだったのだ。

 

「なんでネコ耳なんだ!?どこにそんな要素があったんだ!?」

 

「さあね?何かの因果じゃないかな?」

 

それだけ言って安心院は球磨川の中の教室に戻っていった。

元々眠りについているところを無理に出てもらったのでそれについては文句は言えない。

その後、暦は収穫祭を駆け回り代わりの品を探した。

しかしどれもパッとしなくてヘッドホンを渡すという結論になった。

 

「(十六夜にネコ耳………やっぱりないよな………)」

 

部屋の隅で溜め息を吐く暦だった。

その影からは忍が多少申し訳なさそうに見ていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

その夜、

 

___目覚めよ、林檎の如き黄金の囁きよ。

   目覚めよ、四つの角のある調和の枠よ。

   竪琴よりいは夏も冬も聞こえ来たる。

   笛の音色より疾く目覚めよ、黄金の竪琴よ___!!

 

そんな詠昌に十六夜は焦る。

“アンダーウッド”の最上にいた十六夜と黒ウサギだけ一瞬、星の光が消えたことに気付いていた。

そして夜空が二つに裂ける。

そして神話の光景が広がる。

 

 

「___GYEEEEEEEEEEEEEEEEAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaEEEEEEEEEEEEEEEEEEYYAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」

 

 

神話に息衝く最強の生命体___龍の純血種が常識外れの雄叫びをあげ、それだけで“アンダーウッド”の総身を揺り動かす。

そして龍の鱗から化け物が生み出されていく。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

そしてロープの詩人の腕に捕らえられたレティシアは十六夜と黒ウサギに叫ぶ。

 

「十三番目だ……“十三番目の太陽を撃て”……!!それが、私のゲームをクリアする唯一の鍵だ___!!」

 

断末魔にも似た叫びと共に、レティシアは巨龍に飲み込まれて光となる。

その光は軈て黒い封書となり、魔王の“契約書類”となって“アンダーウッド”に降り注いだ。

 

 

{ギフトゲーム名“SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING”

 

 ・プレイヤー一覧

  ・獣の帯を巻かれた全ての生命体。

  ※但し獣の帯が消失した場合、無制限でゲームを一時中断とする。

 

 ・プレイヤー側敗北条件

  ・なし(死亡も敗北と認めず)

 

 ・プレイヤー側禁止事項

  ・なし

 

 ・プレイヤー側ペナルティ条項

  ・ゲームマスターと交戦した全てのプレイヤーは時間制限を設ける。

  ・時間制限は十日毎にリセットされ繰り返される。

  ・ペナルティは“串刺し刑” “磔刑” “焚刑”からランダムに選出。

  ・解除方法はゲームクリア及び中断された際にのみ適用。

  ※プレイヤーの死亡は解除条件に含まれず、永続的にペナルティを課される。

 

 ・ホストマスター側 勝利条件

  ・なし

 

 ・プレイヤー側 勝利条件

  一、ゲームマスター・“魔王ドラキュラ”の殺害。

  二、ゲームマスター・“レティシア=ドラクレア”の殺害。

  三、砕かれた星空を集め、獣の帯を玉座に捧げよ。

  四、玉座に正された獣の帯を導に、鎖に繋がれた革命主義者の心臓を撃て。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

       “       ”印}

 

 





今回で三巻分終了です!!
とは言っても上下巻式のところなので今回は次回予告無しで四巻分です!!

それでは感想待っています。
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