問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!?   作:天崎

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暦サイドは暦語り部です。


ゲーム再開

 

『今回は随分長かったね』

 

球磨川は現れた安心院に向かって言う。

 

「“これ”の最終調整をしていたからね」

 

そう言って安心院は首にさげた紅い木人形を見せる。

 

「霊木に君の血を大量に染み込ませ、賢者の石の欠片を埋め込むこんだものだよ」

 

『それで上手くいったのかい?』

 

「いったよ。完全復活が近いのもあるんだろうけど、“これ”を君と誤認させ距離制限を無効化することには成功したよ。但し“これ”自体が十分もすれば自壊しちゃうけどね」

 

『それでどうするんだい?』

 

「僕は彼らに身体の調整を手伝って貰うよ。だから君は黒ウサギちゃんの助太刀に行きな」

 

『君が言うなら敵と交戦でもしてるのかな?いいよ。僕は黒ウサギちゃんのとこに行くよ』

 

「まずは上でいいな?」

 

『場所を探らないといけないからね』

 

そう言って球磨川を乗せた反坂は上空へと向かう。

それを見て安心院は巨人族の方を向く。

 

「さて、それじゃあ君らにはこの状態の僕を試すのに付き合って貰うよ」

 

巨人へと向かっていくのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

僕達は古城の黄道の玉座にいる。

天球儀に欠片を填めている途中、玉座に繋がれたレティシアが目を覚ました。

話を聞くとどうやらこのゲームはレティシアが考えたゲームではないようだ。

それよりもゲームだが天球儀に十二宮の欠片を填めることが捧げること思われる。

………九割が僕の推理じゃないけどな。

それにしてもやっぱり蛇使い座はこういう時に当てはめられないものか……

まぁそれもそうなんだろうけど。

 

「さて、これが最後の欠片だ」

 

「ヤホホ!!これでゲームクリアですね!!」

 

僕は頷きながら欠片を填め込む。

中でガコン!!と何かが動く音がして___

しかし何も起こらない。

 

「……………あれ?」

 

何処か間違えたか?

羽川が推理したところまでは最低限あってると信じたいが………

僕がそんなことを考えているとレティシアが、

 

「……始まった」

 

「え?」

 

「ゲームが再開されたッ!!私が巨龍を抑えておくうちに、勝利条件を完成させろッ!!さもないと私が………“アンダーウッド”を……!!」

 

「___GYEEEEEEEEEEEEEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaa!!」

 

巨龍の雄叫びが響き、雷雲の稲光が差し込む。

回廊で待っているはずのキリノが恐怖に顔を染めて入ってくる。

 

「み、みなさん!!今の雄叫びはまさか……!?」

 

「ほ、本当にゲームが再開されたっていうのか!?」

 

「でもどうしてだ!?僕が間違ったからか!?」

 

「違う!!間違ってはいない!!何かが足りないんだ!!」

 

何かが足りない?

何がだ?

 

「ガロロさん。“契約書類”を見せてくれるか?」

 

ガロロさんから“契約書類”を受けとると勝利条件を確認する。

 

{ギフトゲーム名“SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING”

 

 ・プレイヤー側 勝利条件

  三、砕かれた星空を集め、獣の帯を玉座に捧げよ。

  四、玉座に正された獣の帯を導に、鎖に繋がれた革命主義者の心臓を撃て}

 

ここに何かがあるはずだ。

ここに決定的な何かが……

見落としている何かが!!

ん?正された?

正されたということは誤りがあるということだよな………

それなら……分割法か?

僕は欠片を取り出して繋がりを確かめる。

すると蠍座と射手座が繋がらない。

ようするに僕のさっき考えていたことがあっていたということか?

キリノの持っていた欠片を見るがその星座は……ない。

 

「みんな、すぐ欠片を探してくれ!!その星座はおそらく……

 

[___其処までだ、小僧ッ!!]

 

玉座の間の窓をぶち破る敵影。

こんな時にか!!

というかこんな時だから!!

ジャックが業火を浴びせるが敵は業火を打ち払う。

そしてカボチャ頭を鷲掴み叩き付けた。

 

「く……黒い、グリフォン………!?」

 

キリノが呟く。

ここで暴れられたら……しょうがないな……

僕は【心渡】を構え、黒いグリフォンに斬り掛かる。

 

[甘いわ!!]

 

しかし敵は僕の斬撃をヒラリと避けるとその巨大な腕で僕を吹き飛ばす。

 

「ぐばぁ!?」

 

[雑魚が……]

 

僕を気にも止めずキリノ達の方を向く。

キリノ達に手を出させるわけにはいかない。

そこらへんの岩を掴み黒いグリフォンに向かって投げる。

当たってもたいしたダメージではないだろう。

しかし気が引ければ充分だ。

 

「こっちだ黒グリフォン!!僕はまだ倒れていないぞ!!」

 

叫びながらあいつが入ってきたところから飛び降りる。

しかし背後から炎の嵐がくる。

 

「痛ってぇぇぇぇぇ!!」

 

空中で避けれず、もろにくらって転げ回るが大体回復すると僕はまた走る。

今は時間を稼ぐしかない。

キリノ達か最後の星座を見つけるまであいつの気を引くしかない。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

黒ウサギに投げられたナイフは突如放たれた螺子に弾かれる。

 

「球磨川さん!?皐さん!?」

 

『黒ウサギちゃん。助太刀に来たぜ』

 

「ここは俺達に任せな」

 

『黒ウサギちゃんは“死眼”を止めてくれるかな?』

 

「分かりました!!」

 

離脱する黒ウサギ。

リンは黒ウサギを追おうとするが球磨川と反坂が立ち塞がる。

 

「よう。久しぶりだなリンちゃん」

 

「どこかでお会いしましたっけ?」

 

「ぬらりひょんのじーさんのとこだよ。よく交渉に来てただろ?」

 

「あぁ“百鬼夜行”の方でしたか。なら本拠で会っていたかもしれないですね」

 

「そうだな。まさかこんなことをしてるやつとは思わなかったけどな。でも納得いったよ。これならぬらりひょんのじーさんも交渉を断るだろうし、サトリのばーさんにも近付かねぇよな」

 

「あはは。交渉と言っても詳しくは話してないですけどね」

 

球磨川そっちのけで話す二人。

 

「それで上の人は初めましてかな?」

 

『いいや。僕も一、二度はすれ違ってるよ。記憶には残ってないだろうけどね』

 

「それで今度はあなた達が私の相手ですか?」

 

『そうだよ。今度は僕達が相手をさせて貰う』

 

言いながら舌を出す球磨川。

その舌の上には【戯】の文字。

 

 





今回は色々対決開始です!!

ただいまの対戦表は
安心院さんvs巨人多数
暦vsグライア
球磨川さん&皐vsリン
というかんじです。

それでは質問、感想待っています。
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