問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!?   作:天崎

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今回は安心院さんメインです。




殲滅虐殺のノットイコール

 

「さて、距離制限を限定的に解除したとは言え僕はまだ不完全だ。スキルだってまだ千個しか使えない」

 

「だから今の僕が相手なら君達でも掠り傷くらいはつけれるかもしれないぜ?」

 

その言葉を合図に巨人達が安心院に襲い掛かる。

しかし、先攻のスキル【先出しじゃんけん(サービスエース)】で巨人より先に動き、刀を精製するスキル【見囮刀(ソードルックス)】で作った刀を持ち軽く振る。

すると前方の十体の巨人が細切れになる。

鎧も武器も関係無く斬り裂かれただの肉片と血液がバシャリと地面に落ちる。

 

全体攻撃のスキル【鎧袖一食(ビフォーモーニング)】

全方位同時斬撃のスキル【多手多様(アロットオブハンド)】

絶対斬のスキル【これっきりの厄足(リミテッドフット)】

滅多斬りのスキル【定滅多標敵(メタジャクション)】

微塵斬りのスキル【斬り砲台(チョッピングバイキング)】

の組み合わせである。

 

「次はこれだよ」

 

刀を掲げると上空に大量の刀が現れる。

大量の刀を作り、遥か上空から剣を降らすスキル【刀下錘体(ソードレイン)】を重ねたのだ。

降り注ぐ刀に斬られた巨人は傷口が爆発したり、血が沸騰したりしている。

更に落ちる刀は正確に巨人にのみ向かっていく。

斬ったら爆発するスキル【大爆傷(ダイナマイトスマイル)】や斬った対象の血液を沸騰させるスキル【瀉血消毒(ヒートショック)】を刀に乗せ、刀を遠隔操作するスキル【想査剣(リモートライト)】で操っているのだ。

 

「今ので三十は逝ったね。次は銃だよ」

 

銃火器精製のスキル【失敗ばかりの銃作り(ガンスミステイク)】で自分の周囲に大量の銃火器を浮かせるとそのまま巨人の集団に向かっていく。

 

「銃だからって遠距離攻撃だと思ったかい?」

 

そして乱射乱撃のスキル【二射線混雑(ツーラインカオス)】を使い乱射する。

 

「乱れ撃つぜ!!ってかんじかな?」

 

さながらファンネルの如く乱舞する銃火器は次々と巨人を撃ち抜いていく。

更に、永久弾丸のスキル【ぶっぱなしが尽きない(エキセントリックトーク)】で弾数に限界はない。

被害は四十体を越えている。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「(何なのよ…あの化け物は……)」

 

「僕かい?僕はただの人外だよ」

 

「な!?」

 

アウラは困惑する。

アウラは濁り切った黒い光に包まれていた。

ゆえに近付くのは不可能なはずだった。

しかし安心院なじみ、この人外はいつの間にかそこにいた。

アウラが振り返ると腹に拳銃が当てられていた。

 

「この距離ならバリアは張れないね?」

 

躊躇いなく引き金が引かれ、アウラの腹を銃弾が貫く。

“バロールの死眼”を向けるが既にそこには安心院はいなかった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「(あちらは後回しの方が面白そうだね)」

 

アウラの元に面白半分で突入してからすぐに安心院は巨人の集団の中心に戻っていた。

すぐ近くの巨人に触れると、その巨人は砂となり散った。

時を操るスキル【時感作用(タイムバニー)】で触れた巨人の時を操作したのだ。

次に地面に触れると半径10mが業火に包まれ、五十体の巨人が消し飛ぶ。

地獄を呼ぶスキル【豪華地獄をご招待(ウエルカムヘル)】で地獄の業火を呼び出したのだ。

“黄金の竪琴”の音色が響き、稲妻の槍が降り注ぐが、結界を張るスキル【防衛爪(ディフェンススレイヤー)】で防ぐ。

結界が消えると後光が差す中から、ほのかに光る、純白の右翼と漆黒の左翼を生やした安心院が現れる。

後光が差すスキル【光ある者は光ある者を敵とする(シャイニングバックライトエネミー)】で光を差して、翼を生やすスキル【翼を砕砕(フェザーコンプレックス)】に神になるスキル【過身様ごっこ(スペックオーバー)】と悪魔になるスキル【飽くまで遊び(タイアードプレイ)】を重ねたのだ。

 

「イメージとしてはルシフェルかな?」

 

そして右手に光を収束し、左手に闇を収束する。

それを剣のようにし、振り回す。

振り回した軌道上にいた巨人は全て真っ二つになり87体の巨人が血を吹き出しながら崩れ落ちる。

背後から来た巨人が大剣を降り下ろし安心院が真っ二つになった……ように思われたが、左右に別れた各々の肉体は翼を生やしたまま浮いている。

そして血の一滴すら流していない。

真っ二つに別れた体は唐突に動き出し、右の体には炎が纏われ、左の体には純粋な力を纏い、裏拳を繰り出し大剣を降り下ろした巨人を砕いた。

そしてベチョリと左右が元の形に戻る。

体が割れたのは、身体分解のスキル【分解脳(セパレートパレード)】で大剣を回避したからである。

そこからは安心院の悪ふざけだ。

 

「そろそろ決めに入らせて貰うぜ」

 

そう言って上空に昇る。

そして

 

分身のスキル【心分身(ニーズペーパー)】

50人に分身し、

雷を司るスキル【千脚万雷(ボルトレッグ)】

動物を司るスキル【盲従使い(アニマルユーザー)】

爆発を司るスキル【発破六重死(アハトアハトデッサン)】

を足に纏わせ、

過剰のスキル【永遠なる角逐(ネクストインフレーション)】

必殺技のスキル【灰燼の一撃(キラーアタック)】

スキル連結【ブレンチシェイド】

巨人達に蹴りが降り注ぐ。

 

「「「「「「「セイヤー!!」」」」」」」

「なんてね♪」

 

蹴りを受けた巨人は確実に肉を抉られ、最終的に爆発した。

 

「これでフィナーレだよ」

 

一人に戻った安心院は地に魔法陣を広げる。

魔法を司るスキル【ある魔法の一生(マジカルライフ)】

宝石を司るスキル【抱石箱(ハンダアップジュエル)】

火を司るスキル【間違いなく放火(エキシビジョンマッチ)】

水を司るスキル【水肢体(ウォーターボディスラム)】

風を司るスキル【風の吹くまま(ウィンドウショッキング)】

土を司るスキル【業苦楽情土(ヘヴンイズノットヘヴン)】

を魔法陣に集中させていく。

必殺技のスキル【灰燼の一撃(キラーアタック)】

スキル連結【ストライクドラゴン】

魔法を足に纏わせ巨人の集団に再突撃をする。

その背後を四色の龍如き幻が続き、巨人を貫いていく。

二回のスキル連結により154体の巨人が消し飛んだ。

骨は砕け、血が舞い、肉片が散り、“アンダーウッド”は紅く染まる。

安心院なじみはたった一人で巨人の七割を殺戮した。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「さて、巨人はあらかた片付いたね」

 

「ほとんどあんたが殺ったんだけどね」

 

ぺストが視界の端の血の海、死体すら肉片と化した血の海を見ながら言う。

 

「そろそろ、あれを叩きに行くとしようか」

 

アウラを指差しながら安心院が言う。

ぺストは溜め息を吐きながら本来の作戦を話す。

 

「なるほどね。適性の高い君が“死眼”を乗っ取るというわけかい。いいよ、それなら僕が道を開こう」

 

そして安心院とぺストは突進を仕掛ける。

アウラは本来なら愚行と笑い飛ばすところなのだが、先程のことがあっては笑えない。

貫かれた腹を押さえながらアウラは“バロールの威光”の一部を掌中に収束させる。

 

「あれはどうするつもり?」

 

「こうするのさ」

 

安心院に向けて照射された黒い光は___

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

黒ウサギは唖然としていた。

目の前の光景の無茶苦茶さに唖然としていた。

黒ウサギだけでなくサラも、戻ってきていた反坂も、敵であるアウラさえ唖然としていた。

唯一、球磨川だけはいつものことのように見ていた。

安心院は“バロールの威光”を軽く握り潰したのだ。

先程までの巨人相手の惨状を見ていれば想像出来ていたはずだがそれでも唖然としていた。

そしてその隙にいともあっさりとアウラを包んでいた黒い光を斬り裂いた。

斬り裂かれた道を通りぺストは“バロールの死眼”を押さえつける。

しかしアウラの抵抗により死眼は二つに裂けて分かれた。

アウラはリンに拾われ消えた。

残された黒い光が暴走していたが安心院が収束させて握り潰した。

 

『相変わらずの無茶苦茶具合だね』

 

「本来の僕ならこの程度じゃないと君は知っているだろ?」

 

『そうだけどね。それでも君はわざとリンちゃん達を逃がしたよね』

 

「バレたかい?まぁ隠すまでもないけど」

 

「それよりこれで終わったのか?」

 

反坂が話し割り込む。

本題に入りたいのと自分の聞こえるとこで面倒事を話されたくないからだ。

 

「巨人は大方片付いたし終わりだろうね」

 

そこで球磨川が空を見上げて固まる。

 

『安心院さん。ゲーム再開って何時だっけ?』

 

「今なんじゃないかな?あの様子だと」

 

雷雲のひしめく空から、全長を測れぬほどの存在が鎌首を下げて大地を見下している。

山河を一飲み出来るほどに巨大な顎を開き、巨龍は天地を揺るがす絶叫と共に大地へ舞い降りた。

 

 





安心院さん無双でした!!

スキルに関してはスキル連結の技名以外は全部原作で使われた物です。

それでは質問、感想待っています。
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