問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!?   作:天崎

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黒ウサギの消失

 

「アハハハ皆様、いらっしゃいマし。サーカス一座“トリックスター”へ。お手持ちの平穏とお別れスる準備はいいかな?アハハハ!!」

 

「もうショーは始まってイルよお早く着席っ!!アハハハ!!」

 

テントの前でピエロに案内されて中に入る。

 

「イッツショータイム!!」

 

ピエロの言う通り中では既に始まっていた。

小鳥や雫やキャンディーがキラキラと降る。

黒ウサギはかなりハシャギ、十六夜はそれを呆れた顔で見る。

猛獣ショーにピエロショー、小動物の演奏会に剣の上への華麗な着地など様々繰り広げられる。

男性陣の一部は中身の見えないスカートに注目していたりするが。

そしてショーの終わりが近付く。

 

「さあさあショーもクライマックス!!ラストは大マジックで絞め括りどえす。これからそのマジックの主役を一名。お客さんの中から選ぶさかい!!」

 

「それはこの方っ!!」

 

団長が叫ぶと光が一ヶ所に集まる。

 

「えっ!!えっ!?」

 

それは黒ウサギだった。

黒ウサギは驚きパニクッた様子だ。

 

「く……黒ウサギですかっ!?」

 

「おめでとうどすウサギはん。さあ舞台の方へおいでやす」

 

言われて黒ウサギは舞台の方へと歩いていく。

 

「で……でも何をすればよいのやら……」

 

「ご心配なく。ここに座ってるだけでええので」

 

促されて椅子に座る黒ウサギ。

 

「ほんでは今からこちらのウサギはんの姿を変えて見せるどす」

 

団長がカウントを始める。

 

「スリー!!」

 

「ツー!!」

 

「ワン!!」

 

カウントが終わった刹那、黒ウサギが巨大なドラゴンへと姿を変える。

観客から歓声が上がる。

 

「これにて本日の公演は終了どす。皆様のまたのお越しを待っとります」

 

団長が深々と頭を下げる。

しかし暦達はそれどころではなかった。

 

「凄いが……」

 

『そうだね。黒ウサギちゃんはどこに行ったんだろうね?』

 

黒ウサギは消えたままだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

一同は黒ウサギについて聞く為にテントの裏に来ていた。

今は暦が話を聞く為にテントに入っている。

十分程して暦が出てくる。

 

「どうだった阿良々木」

 

「スタッフに聞いたんだが……黒ウサギは{裏口から退場させた。今頃このあたりでもうろついてるんじゃないか?}だとさ」

 

「ったく面倒だな……先に帰るわけにもいかねーし探すしかないか」

 

十六夜は言ってから安心院の方を見る。

人探しなら安心院が一番なのだ。

 

「安心院、居場所は分かるか?」

 

「僕のことは親しみを込めて安心院さんと呼んでくれるかな?黒ウサギちゃんの居場所は探ろうにもこの街に妙な気配が溢れていてそれが邪魔して特定出来ないね」

 

安心院は首を振る。

まだ不完全な安心院はそこまで全知全能ではないのだ。

 

「みんなーっ」

 

「フェルナ」

 

そんなことを話しているとフェルナが走ってきた。

 

「とりあえず向こうに宿を取っておいたの。どっちにしても今から帰っても暗くなっちゃうし、今夜はこの街に滞在したらどうかと思って……」

 

『それもそうだね』

 

フェルナの言葉に顔を見合わせる一同。

 

「とりあえず一休みしてすぐに探すとするか」

 

「そうだな~」

 

そうして宿に向かうのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「球磨川、どうかしたのか?」

 

反坂が窓の外を見ている球磨川に話しかける。

 

『いや、気のせいとは思うんだけど、サーカスのテントに明かりがついてるように見えてね』

 

「まぁ気のせいだな」

 

適当なかんじで言う反坂。

球磨川もそこまで気にした様子ではなく窓を絞めて、椅子に座るのだった。

 

 





団長の口調が難しいです。

一体、何弁なんだ?

それはともかく今回は黒ウサギ消失でした。

それでは質問、感想待っています。
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