問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!?   作:天崎

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vs猫女

「ど……どういう事ですか?黒ウサギが…トップバッターって…!?」

 

「もちろん戦って貰うんや……そこの七人の誰かとな!!」

 

「ちょ……ちょっと待ってくださいいいいっ!!黒ウサギはあちらの……ノーネームの一員なのですよ!?」

 

「そうは言うてもなぁ……今日に限りウチでバイトするて、そう契約したはずどすえ」

 

団長にそう言われ、黙るしかない黒ウサギ。

十六夜達の方を見ると。

 

「うむ、良いのではないか?面白そうだし」

 

「面白そうだな」

 

『面白そうだね』

 

「面白そうだよね」

 

「面白そうじゃな」

 

「面白そうだ」

 

「確かにな~」

 

「黙っててくださいッ!!」

 

ほのぼのと相手する気満々の一同に叫ぶ黒ウサギ。

そこで白夜叉が前に出る。

 

「安心せい。この私が一瞬でカタを付けてやろうて____」

 

『白夜叉ちゃん。約束を忘れたのかい?』

 

「それにセクハラしたいだけだろ?」

 

球磨川と暦が白夜叉の両腕を掴み、舞台袖に連行する。

 

「お前らは戦わないのか?」

 

『僕としては黒ウサギちゃんと戦うのは気が乗らないからね』

 

「僕も大体一緒だ」

 

「そうか」

 

球磨川と暦が舞台袖まで行くと残った三人、十六夜、忍、反坂が向き合う。

 

「それで誰が戦うんだ?」

 

「儂に任せて貰ってもいいんじゃよ?」

 

「いや、ここは俺に任せろ」

 

「「…………」」

 

意見の対立する十六夜と忍を見て、反坂はどうするか考える。

 

「なぁ、お前ら」

 

「何だ?」

「何じゃ?」

 

「もうじゃんけんでよくね?」

 

「「……」」

 

反坂の投げやりな意見だったがすんなりと飲む二人であった。

その結果、十六夜が黒ウサギと戦うことになった。

そして勝負は引き分けで終わった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「それで何で俺が出てるんだ?」

 

闘技場の上には反坂と剣を持った猫女がいた。

反坂が面倒そうな調子で舞台袖に問う。

 

「お前は入ったばっかりで実力が分からないからな。実力を見るにはちょうどいいだろ」

 

「俺は積極的にバトルするんタイプじゃないんだけどな~」

 

まぁしょうがないかと猫女の方に向き直す。

 

「君が相手か?」

 

猫女は無言で頷くだけだった。

苦手なタイプかと思いながらとりあえずやるかと臨戦体勢に入る反坂。

しかし猫女は剣を捨て、泣き始めた。

 

「おいおい、いきなりどうしたんだ?」

 

「なんでこんな弱そうなのがアタシの相手なのかな?」

 

心配そうに近付いた反坂に向かって不意討ち気味にナイフの斬撃が放たれる。

 

「ああ、そういうこと。猫だし猫被るか」

 

しかし反坂は苦笑いしながら避けていた。

 

「へぇー動きは中々やりそうじゃん!!」

 

「うぉ!?危ないな~」

 

猫女の蹴りをヒラリヒラリ避けながら言う。

さらに複数の剣が飛んでくるが全て避ける。

 

「ヒラヒラヒラヒラと面倒ね!!」

 

火の輪を両手に持って襲い掛かるが反坂は紙一重で避けて、猫女の腰のリボンを掴み放り投げる。

 

「それでアタシが場外に落ちるとでも思ってるの!?」

 

「落ちてくれれば助かるんだけどな」

 

猫女は体勢を立て直し、場外に行く前に地に足をつけると跳躍し天幕に張られるロープに乗る。

 

「なんなのその身軽さは!?」

 

「俺は一反木綿だからな。人化状態でもそれなりに身軽なんだよ」

 

逆に言えばそれだけで力は鍛えた人間程度なのだが。

 

「そっちが身軽さならこっちは数!!この量を避けれるもんなら避けてみろよ!!」

 

反坂に向かって飛んでくる数々のサーカス用具。

どうやら猫女の能力はサーカス用具を操る類いのようだ。

 

「これくらいじゃ駄目だぜ」

 

反坂は一反木綿の姿になると飛んでくる物の合間をスルスルと抜けていき、猫女の背後に回ると人化して背中を蹴ってロープの上から落とす。

 

「数じゃ俺をやれないよ?」

 

「なら直接斬るだけだ!!」

 

降りてきた反坂に向かって両手に剣を持ち、周囲にも剣を漂わせ斬り掛かる。

ヒラリヒラリと避け続ける反坂。

斬撃が四十を越えたあたりで反坂は姿を変えて背後に周りすぐに人化する。

 

「そこは端だぜ。猫ちゃん」

 

言われて始めて猫女は自分が闘技場の端まで来ているのに気が付いた。

否、誘導されていたことに気が付いた。

 

「これで終わりだな」

 

反坂が背中を蹴り、今度は抵抗する間もなく場外へと落ちた。

 

「やりましたね皐さん!!」

 

黒ウサギが駆け寄って来た。

反坂は欠伸をしながら立っているままだった。

 

「ノーネームの一勝ですよーっ!!」

 

黒ウサギは歓喜の声を上げるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

幕間

 

『それにしても誘導が上手かったね』

 

「悟を相手にしていて慣れてるからな~」

 

『君達ってそんな関係だったのかい?』

 

「俺はただ単にあいつが一線越えそうな時に止めてただけだ」

 

『なるほどね。それはよく分かるよ』

 

“百鬼夜行”時代の反坂は若頭の親友で一線を越えない為の歯止め役と言われていた。

 

閑話休題

 

 




二回戦終了でした。

vs黒ウサギについては元の対決と変わったところはないので結果だけです。

反坂に関してはだらけた性格ゆえに簡単にキレたり熱くなったりしないので歯止め役になるのが多かったというかんじです。

それでは質問、感想待っています。
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