そして、今回はオリジナル展開となります。
盛大な死亡フラグを立てちゃいました。
ハリエットside
今、私とジニーは、ハリーお兄ちゃんに連れられて、空いている教室にやって来ている。なにやら大事な話があるらしい。明日は、ハッフルパフとのクィディッチの試合があるから、ブラッシャーについての相談かな?
それとも、ついに日記を見つけたのかな?
「ハリーお兄ちゃん、大事な話ってなに?明日の試合のブラッシャーの事?」
「あぁ、うん。それもあるんだけど… ハリエットやジニーは、最近のロンの体調不良をどう思ってる?」
「う~ん… 最初はただ単なる風邪かなって思ってたけど、ここまで長引くとは思ってなかったかな。ジニーはどう思ってる?」
「僕も、ハリエットと同じかな。でも、マダム・ポンフリーは風邪って診断してるんだよね?」
「うん、そうなんだよ… でも、少し前から気になることがあってね。信じられないことかもしれないけど… ハリエットやジニーは今から言うことを言っても笑わない?」
「私は、ハリーお兄ちゃんの事を信じるよ。だから、言ってみて」
「僕も、笑ったりしないよ。」
「ありがとう、ハリエット、ジニー。それじゃあ、言うからね。少し前から、ロンの目があ…」
ガラリ!
ハリーお兄ちゃんが、しゃべってる途中に扉が勢いよく開く音がしたため、私たちが振り向くとそこには…
「やぁやぁ、ハリー。明日は、クディッチの試合だね。君の活躍を祈っているよ。私も、昔はシーカーとして飛び回っていましたよ。何なら今度、私が箒の華麗なる飛び方を教えてあげよう。」
ロックハートが、奇妙な無表情で立っていた。ロックハートって閉心術できたっけ?笑顔じゃないロックハートとか、何か天変地異の前触れみたいでこわいんですけど…
「そして、見つけましたよ!悪戯っ子の双子たち。ハリエット、それとジニー。私から逃げようだなんて、百年早いですね。まったく!今日は、フィルチさんの罰則の日だと言うことを忘れたんですか?」
はい?罰則なんて全くもって身に覚えがないんですけど!というか、ジニーは完全に冤罪なんですけど!ジニーごめんね。
「えっ!?」「どういうことですか!?」
私とジニーは、そろって驚きの声をあげてしまった。
「まったく、私相手にとぼけるなんて!ハリエットが、雄鶏をホグワーツに放したことは、分かっているんですよ。ジニーも、常に一緒に居たのだから、彼女を止めるべきでしたね。」
私の悪戯がロックハートごときにバレるはずないと思ってたんだけど…
ジェームズパパの娘として、シリウスの名付け子として、これ失格に値するんじゃ…
悪戯の事をこれからもっと研究して、悪戯の質を向上させていこう…
うん、そうしよう…
「ハリエット、どうしたの!?」
「ハリエット、大丈夫!?」
「ロックハートごときに、私の悪戯がバレちゃったよ…」
「それ、そこまで落ち込むことなの!?」
「ハリー。ハリエットにとって、悪戯とは天体観測と同じくらい、大好きで、なおかつ得意な事なんだよ。その悪戯が、ロックハートごときに見破られてしまったのは、ハリエットにとって、とてつもないショックを与えてしまったんだよ。きっと。」
「ハリエットは、どんだけ悪戯が大好きなわけ!?」
「悪戯とは、私の人生の一大テーマだよ。ハリーお兄ちゃん」
それからしばらくの間、私が、ロックハートに悪戯がバレて落ち込んでいるのを、ハリーお兄ちゃんとジニーが慰めてくれた。
その間、ロックハートにしては珍しく空気を読んだのか、黙っていてくれたため、私とジニーは、ハリーお兄ちゃんと別れ、大人しくフィルチの罰則を受けることにした。
ジニー本当にごめんね。
私とジニーは、ロックハートに付いてフィルチの所に向かっているはずなのだが…
「ねぇ、ジニー?フィルチの事務所ってこっちじゃないよね。」
「うん。ロックハートどこに向かってるんだろう。」
そう。ロックハートは、フィルチの事務所とは違う方向、ロックハート自身の事務所の方向へと歩いているのだ。
そういえば、ロックハートが来る前、ハリーお兄ちゃんはロンの目について何を伝えようとしてたんだろうか。目に関する病気なのかな?いや、それはたぶんないだろう。マダム・ポンフリーが見逃すはずはないだろうから。
なら、他のもっと別な要因…
あっ!
「ジニー!ロンが持ってるんじゃない!?」
「えっ!ハリエットいきなりどうしたの!」
「だから!ロンが日記を持ってるんじゃないかってこと!」
私がそう言った瞬間、ジニーは目を見開いて固まった。
「ロンの体調不良は、ハロウィンぐらいからだったでしょ。ミセス・ノリスが石にされたとき、ロンは『ちょっと気分が悪い』っていってて、皆とは別行動だったよね。コリンが石にされたときは、真夜中だったからネビル達が気付かなくても不思議じゃないよね。ハリーお兄ちゃんが襲われたとき、いつも一緒にいるロンは、ハリーお兄ちゃんと一緒じゃなかったよね。」
「ハリエット、早くロンを見つけよう!」
だが、私とジニーがロンを探しにいこうと動く前に、突然、前を歩いていたロックハートが、相変わらず奇妙な無表情のまま、杖を引き抜きながら後ろを向いた。私とジニーも、それにすぐに気づき、同時に杖を取り出してロックハートに向けた。
私が周りを軽く見渡すと、ここはロックハートの事務所前ではなくマートルのトイレの前だった。ロックハートの後ろにある、秘密の部屋の入り口はすでに開けられてあった。
そして理解した…
ロックハートの奇妙な無表情は閉心術によるものではなく、服従の呪文をかけられたものによるものだったと。
ロックハートは、意図的にあの教室に現れ、私とジニーをハリーお兄ちゃんから引き離すと同時に、私とジニーを秘密の部屋の内部に導くように、操られていたのだと。
そして、恐らく今現在、日記に操られたロンが、もしくは、すでに実体化したリドル ーヴォルデモートー がハリーお兄ちゃんを殺しに向かっているのだろう。
秘密の部屋の入り口が開かれている、ということは、秘密の部屋の怪物バジリスクが解き放たれている。もしくは、部屋の中に既に誰かがいるのだろう。
時間がない…
私とジニーは、互いに顔をちらりと見合わすと、同時に動いた。
「エクスペリアームス!武器よ去れ!」
「ステューピファイ!失神せよ!」
私がロックハートを武装解除するのと同時に、ジニーはロックハートを失神させた。
「ジニー。私は今からあそこから秘密の部屋の中に向かうから、ジニーはハリーお兄ちゃんを助けて。お願い。」
「うん、分かってる。ハリーは必ず僕が助ける。ハリエットにとって、たった一人の、血の繋がった家族を死なせたりしないよ。」
私がジニーにお願いすると、ジニーは私を抱きしめてくれた。
「ジニーも気を付けてね」
「ハリエットの方こそ。もう死んだりしないでね。この前の、料理を作ってくれるって約束、ちゃんと果たしてもらわないとね。」
「もちろんだよ!ちゃんと作ってあげるから安心してね!」
それから、私は秘密の部屋の内部へと、ジニーはハリーお兄ちゃんの元へと急いで向かった。
ハリーside
ハリエットとジニーに今日こそは、ロンの不可解な時々目が赤くなる現象を話そうと思って、二人に話している最中に、今までに見たことのない奇妙な無表情のロックハートが来て邪魔されたしまった。ハリエットは、悪戯がバレたことでかなり落ち込んでいたけど、その様子も普段とのギャップもあり、とても可愛らしかった。もちろん、そう思ったのはハリエットには言わないけど。ハリエット達には、罰則が終わったら改めてロンの赤目現象について話そう。
僕が、教室から出ようとすると、あの目が赤くなった状態のロンが入ってきた。だが、いつもと様子が違う。かなりふらふらしている。熱があるのだろうか。
「ロン?大丈夫?」
「は、ハリー、逃げ…て 」
ロンは一言一言必死に声を振り絞りながら、言葉を発しているようだった。
「ロン!どうしたの?」
僕がロンに駆け寄りながら聞くと、その瞬間、腹の辺りに激痛が走り、力が抜けていくのを感じ、床に倒れてしまった。そして、視界が徐々にぼやけていく中で、床が赤く染まっていくのが見えた。それが自分から出ている血だと認識した瞬間、ロンの体が光って、ロンも倒れていくのが見えた。
そして、ロンがたっていた場所に…
十六歳ぐらいの、胸に銀色の監督生バッジを付けた、黒髪の少年が立っていた。
「ロンに…な 、にを…」
「自分が死にかけているというのに、友達の心配をするとは、なかなか心がうたれることよ。 ハリー・ポッター」
少年は歪んだ笑みを浮かべながら、僕を見下ろしていた。その手によく見覚えのある杖と、見たことのない黒い日記を持って…
「…」
少年は誰なのか、なぜ自分の名前を知っているのか、その杖はどうしたのかなどを聞こうにも、助けを求めようにも、すでに声が出せないことに気づいた。
「ハリー、君が死ぬ前に教えてあげようか。僕の名前は」
少年はそう言うと杖を振って、空中に文字を書いた。
TOM MARVOLO RIDDLE
(トム・マールヴォロ・リトル)
リドルが、もう一度杖を振ると、名前の文字が並び方を変えた。
I AM LOAD VOLDEMORT
(俺様はヴォルデモート卿だ)
この少年は、本当にヴォルデモートなのだろうか。去年見たときは霞のような、クィレルに寄生してやっと生き長らえていたような存在だったのに。
「ハリー。僕は間もなく完全に復活する。世界一偉大な魔法使いとして。ロンが教えてくれたよ、君が生き延びられたのは『穢れた血』の母親が君を庇ったからだとね。いや、正確には違うのかな?君達二人といった方が良いのかな?ハリエット・ウィーズリーは、本当は君の妹のハリエット・ポッターなんじゃないかな?ロンが『自分の妹が、ハリーのお母さんにそっくりなんだ』とか、『妹が、僕にはお兄ちゃんって呼んでくれないのに、ハリーには呼ぶんだ』とか言っていたよ。」
ヴォルデモートは、そう言うと笑い声をあげた。
「さてと。ハリー本当は君の臨終を看取ってあげたいけど、僕は今から用事があるから看取ってあげられないんだ。でも、安心してハリー。向こうで君の家族全員と会えるのだから。君が大好きな妹ともね。」
ヴォルデモートはそう言うと、僕が止める間もなく教室から出ていった。それとともに、僕は徐々に意識が遠退いていった。
ハリエットside
秘密の部屋の内部は、ネズミの頭蓋骨や大蛇の脱け殻があったりして、相変わらず気味が悪かった。私はすでに自分自身の周りに七つの盾を作って、不意打ちに備えながら秘密の部屋の奥へと進んでいる。
私が一番不可解なのは、ハリーお兄ちゃんがお守りを持っていると知っているのにも関わらず、なぜこのタイミングでヴォルデモートが仕掛けたのかだ。
可能性としてあるのは、ロンの魂を日記が全て吸いとったということ。
もしくは…
あのお守りや、今私の周りに浮かんでいる盾で守りきる事ができていない攻撃方法にヴォルデモートが気づいてしまったということ。
どちらにしても、今は、私に出来ることを精一杯やるだけだ。
そうこう、している内についに秘密の部屋の最深部への扉の前にやって来た。これを開けるには蛇語を話すしかない。でも、今の私にはもう蛇語ははなせない。
だから…
「サーペンソーティア!ヘビ出よ!」
「インペリオ!服従せよ!」
杖から蛇を出現させ、その蛇を服従させて、『開け』と言わせることにした。
すると、壁が二つに裂け、絡み合ったヘビが分かれ、両側の壁が、スルスルと滑るように見えなくなった。
私は、ゆっくりと警戒しながら部屋の中へと入っていった。
評価の所の色が付くのって、どんな条件なのかなって調べてみたら、5人以上が評価することなんですね。
誰か心優しい方、お二方ほどいらっしゃりませんか?