ハリーお兄ちゃんが私たちの家にやって来てから1週間ほどたった。私とハリーお兄ちゃんは、この一週間でかなり仲良くなれた。ロンは私がハリーお兄ちゃんの事をハリーお兄ちゃんと呼ぶのが気に入らない見たいだけどね。ハリーお兄ちゃんは、魔法使いの家に初めてやって来たようなので、しばらくの間色んな物に反応していた。ママは、ハリーお兄ちゃんに毎回の食事で4回もおかわりさせようとしてた。ハリーお兄ちゃん私にそんな目を向けて助けを求めないで。私そんなに食べたら太ってしまうから… パパは、ハリーお兄ちゃんからマグルの話を聞きたがって、毎回の食事の時に自分の隣に座らせていた。
私がジニーと一緒に台所に降りていくと、すでにパパとママとハリーお兄ちゃんとロンが朝食をとっていた。私とジニーが挨拶をすると4人は返事をしてくれた。ただロンはまだ眠いみたい。私とジニーは、そのまま席に座ると朝食をとっていった。
「学校からの手紙だ」
パパが何通もの手紙を持ってきた。そう言いながらハリーお兄ちゃんとロンに手紙を渡した。
「ハリー、ダンブルドアは君がここにいることをもうご存じだ 。何ひとつ見逃さない方だよ。」
フィッグおばさん辺りが報告したのかな?
「ほら、お前達にも来てるぞ。」
パパの目線の先に目を向けると、そこにはいかにも今起きましたというフレッド、ジョージがいた。私は、隣に座っていたハリーお兄ちゃんの手紙の中を覗き込んでみた。
あのシリーズがないことを祈って。
だが、そこには無情にもあのギルデロイ・ロックハートシリーズが載ってあった。
分かったこと:今年の闇の魔術に対する防衛術 は時間の無駄である。
決闘クラブが行われればちょっと悪戯して(暴れて)みよっと♪
私がどうやって、どういう流れで、どのくらいロックハートを合法的に遊ぶ(叩きつぶす)のか考えていると、いつの間にか皆でダイアゴン横町に行くことになっていた。どうやら今日はハーマイオニーもダイアゴン横丁に家族でいるらしい。今世では初めての、私の前世での大親友ハーマイオニーとの対面である。ついでに私とジニーの杖なども買いに行くらしい。前世での私の杖は今はハリーお兄ちゃんの物になってるから私のがどうなるのか本当に不安だ。杖がなくても魔法を使えるけど、この事はウィーズリー家の皆とハリーお兄ちゃん以外に知られないほうが良いからね。無駄に目立ってヴォルデモートに狙われたくないしね。
「さーて、お客様からどうぞ!ハリー、お先にどうぞ!」
ママが煙突飛行粉の入った鉢をハリーお兄ちゃんに差し出しけど、ハリーお兄ちゃんは戸惑っているようで、私に助けを求めてきた。
「ママ、ハリーお兄ちゃんは煙突飛行粉使ったことないから!去年はハグリッドと地下鉄に乗っていったんだから!」
私がその事をママに伝えると、パパのマグル製品好きに火がついたようで、ママに怒られるまでハリーお兄ちゃんを質問攻めにしていた。この状態でハリーお兄ちゃんが煙突飛行粉を使ったら確実にへんな所に出そうな気がする…
「ねぇ、ハリーお兄ちゃん透明マント持ってきてる?」
「あぁ、うん。一応あるけど?」
「じゃあ、それ私とハリーお兄ちゃんに掛けてみて!」
「ハリエット何をする気なの!?」
あっ、せっかくハリーお兄ちゃんと一緒にダイアゴン横町まで行けると思ったのに、ママに止められた。
「何って、ハリーお兄ちゃんを連れてダイアゴン横丁まで付き添い姿くらましをするつもりだよママ。」
「姿くらましなんてあなたはまだ許可証をもらってないでしょう。」
「でも、私できるよ?」
「そういう問題じゃありません!見つかったらどうするつもりなの!?」
「私、まだホグワーツに入ってないから魔法を自由に使っていいんだし、それに見つからないための透明マントだよ?」
「はぁ…まったく。」
しょうがない…
リリーママの力をお借りしましょう
「まぁまぁモリー、ハリエットなら姿くらましを成功させれるだろうし、透明マントがあるのなら大丈夫だろうよ。」
パパに上目遣いをしてみたら、パパは私を擁護してくれた。この上目遣い、前世でスネイプ先生を最初の授業で攻略して以来、けっこう多様させていただいている。リーマスが先生をしてる頃、リーマスの前でやったら悪戯を見逃してくれたりした。リリーママありがとう!この前は、ハリーお兄ちゃんにも効果抜群だと判明した。対ペチュニアおばさん以外は、この容姿のおかげもあってほぼ全員から可愛がってもらえてる。リリーママ女神様!
「ねぇ、ロン。姿くらましってなに?」
「えーとね、瞬間移動の魔法だよ。ただ、難しいから許可証がいるんだけどね。」
「ハリエットは、姿くらましできるの?」
「ハリー、君に前言わなかったかい?我らの末っ子二人は天才だとな。」
「あぁ、我らウィーズリー家がまともな生活を送れてるのもあの二人のおかげだ。」
「それって、どういうこと?」
「ハリエットとジニーとでたくさん稼いでるのさ。」
「ハリエットが得意な魔法薬の通販でな」
「だから、パパが未だにマグル製品への趣味に没頭して、魔法省で昇進してなくても僕らはまともな生活につけてるのさ。」
「ハリエットってすごいんだね!ねぇ、ロン、今度からハリエットに魔法薬の宿題手伝ってもらおうよ!」
ちなみに、私がママを説得しようとしている間にこんなやり取りがハリーお兄ちゃん、ロン、フレッド、ジョージの間で行われていた。
それにしても、パーシーの空気感…
さて、今は私とジニーとママとでオリバンダーの杖の店に来ている。結局あの後、私がハリーお兄ちゃんと姿くらましをしてダイアゴン横丁までやって来た。ハリーお兄ちゃんは、初めての姿くらましの感覚に辛そうにしてたけど…それから、ハーマイオニーとも対面できた。ロンが、ハーマイオニーに私の事を妹だと紹介したとき、ハリーお兄ちゃんが一瞬反応してた。私は、ハーマイオニーとはやっぱり気があって、もう友達になることができた。グリンゴッツで、それぞれお金を引き下ろした後それぞれ自由行動になった。パパはハーマイオニーの両親と「漏れ鍋」で飲みに行き、パーシーは羽ペンがどうのこうのとか言ってたけど、絶対にあれは恐ろしくつまらなそうな本を見に行くのだろう。フレッド、ジョージはいつも通りに「ギャンボル・アンド・ジェイプス悪戯専門店」に入っていった。あの二人には私の分も買ってくるように頼んでいる。悪戯しないなんて退屈だもの。ハリーお兄ちゃん、ロン、ハーマイオニーの三人は横丁内を散歩するらしい。一時間後に「フローリッシュ・アンドブロッツ書店」で待ち合わせることになった。恐らくそこで、第一回 ギルデロイ・ロックハート イベントが行われるのだろう。やる気が出てくる。
「ウィーズリーさん方。オリバンダーの杖は一本一本、強力な魔力を持った物を芯に使っております。一角獣のたてがみ、不死鳥の尾の羽根、ドラゴンの琴線。一角獣も、ドラゴンも、不死鳥も皆それぞれにちがうのじゃから、オリバンダーの杖には一つとして同じ杖はない。もちろん、他の魔法使いの杖を使っても、決して自分の杖ほどの力はだせないわけじゃ。」
確か前世でもこれ言われた気がする…
杖選びはジニーからすることになった。私に合う杖はあるのかどうか不安に思っていると、ジニーの杖選びは終わっていた。ジニーの杖はやっぱり前世とも同じ杖だった。
「さて、次はお嬢さんのほうですな。どちらが杖腕ですかな?」
「右です」
「腕を伸ばしてくだされますか」
オリバンダーさんがそう言うと、私の色々な所の寸法を採っていった。
「では、ハリエットさん。これをお試しください。楓に不死鳥の羽根。十八センチ、振り応えがある。どうぞ」
オリバンダーさんに渡された杖を振ってみると、目の前の棚が爆発した。なんかごめんなさい…
そこからは、私のオリバンダーの杖の店の破壊劇が始まってしまった。すでに、十本以上試している。前世でも大概酷かったけど、今の私はあの頃よりも魔法力が強くなっているので、その分暴発したときの威力が上がってしまってるのだろう。私が申し訳なさそうにオリバンダーさんを見てみると、なぜかオリバンダーさんの目が輝いていた。
「難しい客じゃの?あのハリー・ポッターさんより難しいとは。 そう心配なさるな。必ずピッタリ合うのをさがしますのでな。」
それから、オリバンダーさんは嬉々として様々な杖を私に振らせた。ママもジニーも心配そうに私を見ている。
「うむ。これもダメか。」
私は既に50本近くの杖を振っていた。これは何の訓練なのだ。もはや、腕が痛い…
「ハリエットさん、少々お待ちくだされ」
オリバンダーさんは私にそう言うと店の奥に引っ込んでいった。
「ねぇ、ママ私に合う杖って見つかると思う?」
「ハリエット、安心しなさい。オリバンダーさんは必ずあなたに合う杖を見つけてくれますよ。」
ジニーは無言で私の頭を撫でてくれた。
けっこう長い時間が経ってからようやく、オリバンダーさんが一つの杖の箱を持って戻ってきた。
「ハリエットさん、この杖はこの店に大昔から置かれてある杖です。けれど今まで誰もこの杖は選んでこなかった杖です。だがもしかすると…ニワトコと不死鳥の羽根、二十八センチ、どの杖よりも忠誠心が強い」
ニワトコと不死鳥の羽根という言葉がオリバンダーさんから出たとき、私だけでなくジニーも息を飲んだ。もしかしたら…
私が杖を手に取ると、手が急に暖かくなるのを感じた。久し振りの再会を喜んでいるかのように。私が杖を降ると、杖先から色とりどりの火花が飛び出した。やうやく、私の杖が見つかったのだ。
その後、皆で店内の片付けをして私とジニの杖の代金を支払った。
「いやいや、ハリエットさん久し振りにあなたのような方と出会えて嬉しかったですぞ。その杖とこれから互いに学び、学びあって互いに成長していってくだされ。」
「本当にありがとうございました」
私たちがオリバンダーの店を出ると既に、皆と別れてから一時間半も経っていた。あっ、第一回 ギルデロイ・ロックハート イベントが…
「あら、もうこんな時間になってるわね」
「ママ、ジニーごめんなさい」
「ハリエット、そんなに気にしなくていいのよ。杖は一番大事な物なんだから、ちゃんと選ばなくちゃいけませんからね。」
「ハリエット、ちゃんと見つかって良かったね。」
私たちは急いで、「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」に向かった。
あー、なんというか完全に遅かったみたい…パパが、ルシウス・マルフォイともうすでに乱闘を起こし終わっていた。ハーマイオニーの両親は恐怖からか震えていた。ハグリッドもいる。すでにルシウス・マルフォイは、一緒にいたドラコと共に店から出ていっていた。周りの反応を見るにハグリッドが二人の喧嘩を止めたようだった。私の隣に不穏な気配を感じて隣に目を向けると、そこには怒りに震えたママがパパを睨めつけていた。コワイ パパ家に帰ったら覚悟しといた方がいいみたいだよ。
「子どもたちに、なんてよいお手本を見せてくれたものですこと。公衆の面前で取っ組み合いなんて。」
あーあ、私は知らないからね。
それから私たちは、マグルの世界に帰るハーマイオニーと別れて家に戻った。もちろん帰りも私とハリーお兄ちゃんは姿くらましを使ったけど。
「でも、ママあいつは喜んでたぜ」
「あぁ、『日刊予言者新聞』のやつに喧嘩のこと記事に載せてくれって言ってたな。なんでも宣伝になるってな。」
「私と「生き残った男の子」のツーショット写真の一面に、魔法省の役人の取っ組み合いの喧嘩がいいスパイスになるってな」
(あっ、お兄ちゃんあれに捕まっちゃたんだ。)
「ありゃ、すごい頭してんな。あのギルデロイ・ロックハートって」
「フレッド、今ギルデロイ・ロックハートっていったの!?」
「あぁ、言ったぜママ」
「あれは、我らウィーズリー家の天才の末っ子二人と同じ天才なのか、はたまた頭が本当にイカれてるのかのどっちかだな。」
「間違いなく思考がブッ飛んでるな」
「俺は頭がイカれてるに一票だな」
「俺もだ」
「あぁ、そんな…ギルデロイ・ロックハートがどう思ったのかしら…」
ママ戻ってきて!ロックハートはただのバカだから!頭イカれてる能無しだから!