良いですよね、グリム童話。グライフ大好きです。厨二心擽られます。
では、前書きは程々に。本編、始まります。
私のナマエはジル。ジル・アレクティアッ! ここ、デュエルアカデミア アークティック校の新入生デース!!
夢はプロ! そのタメに、数あるデュエルアカデミア姉妹校の中デモ、試験難易度トップと言われるココ、アークティック校の門を叩いた――というわけデス。で、ワタシは今何をしているかと言うと。それは、講義が終わって、帰ろうとした時のことデス。
――アークティック校、グラウンド――
「さ、佐潟さんは私のお婿さんになるんです!! これ、決定事項、で、ですからっ!!」
「……いや、ちょっと待て。話は聞いたが、それで惚れられても困る。」
「だから!! こ、これは運命なんです。フォーチュンなんですぅ!!」
所々噛みながらそう告白しているのは、同じくあの難関試験を突破した新入生の一人、アイリ・ヨハンソン(わ、ワタシよりBigデス…)。
なんでも、サガラさんの試験を担当していたポル……ポルナレフさん、でしたッケ? は相当有名な教授さんらしくて、試験用デッキじゃない、本気のポルト・トッレさん(アレ? 呼び方変わりマシタ?)を相手に見事勝利したサガラさんにヒ、ヒ、ヒトメボレしたようなんデス。イマドキ、グラウンドで告白ナンテ……ん、アレ、ナンデグラウンドなんでしょう?
ともかく、サガラさんも嫌がってますし、第一彼はワタシのボーイフレンド(男の友達の意味)なんデス! 他のメスブタビッチになんか……!!
(アレ、ただのボーイフレンドならこんなムキに……? いや、あんな自分勝手モーソー自己完結ブタビッチに捕まったらサガラが可哀想。だから戦うのデスッ!!)
「イイでしょう。アナタがそう言うなら……ワタシがコンジョー叩き直してやりマスデース!!」
「ッ!! 私達の運命の恋を邪魔するというのね。なら、ゴマみたいに叩き潰してやるわ!」
二人の身体から燃え滾る炎のオーラが、メラメラ、ギスギスとぶつかり合っている。ゆっくりと互いにディスクを構え、どちらとも無く、デュエルの合図を待つ。
グラウンドなんて目立つ場所のせいで、段々ギャラリーが集まりだした。目的はコレのようだ。
「おーい……なんでそんな熱
「「黙ってデュエルの合図を」するデス!!!!」
「まぁ、ジルのデュエルは見てみたいし、いいか。それじゃあ……デュエル、開始ッ!!」
「「デュエル」デス!!」
ジル LP4000 先攻
アイリ LP4000 後攻
「先攻はワタシデスね! まずは、手札から『グリムドール―フロッグ』を攻撃表示で召喚!」
レベル1 攻撃力1000
王冠を斜めに被った、何ともまぬけな標準をした碧色のカエルが「ゲコッ」と一声発しながら召喚された。
「ワタシのプリンスサマ、その真の姿を見せなさい! 装備魔法、『スーペルヴィス』!! 『スーペルヴィス』はデュアルモンスターの真の姿を呼び覚ますカード! 『グリムドール―フロッグ』デュアルッ!!」
再度召喚
『グリムドール―フロッグ』
通常モンスター→効果モンスター
「デュアルモンスター……変わったデッキを使いますね。でも、カエルの王子様とは、なんと、アナタもロマンチックなデッキを使うのね。」
「ワタシの王子様はロマンチックなだけじゃナイヨ。『グリムドール―フロッグ』の効果! 自身を生贄に捧げることで、デッキからレベル5以下の『グリムドール』を特殊召喚する。来て、『グリムドール―アッシェレラ』!
さらに、『スーペルヴィス』の効果で通常モンスター状態で『グリムドール―フロッグ』を特殊召喚デース!!」
レベル5 攻撃力1450
レベル1 攻撃力1000
カエルがパンッとゴム風船の様に弾け飛び、中から見窄らしい服装の女性が現れる。と、ついでに何処からかまた飛んできたカエルも。
「ワタシはカードを1枚セット、ターンを終了デース」
場:グリムドール―アッシェレラ 攻撃表示
グリムドール―フロッグ 攻撃表示
伏:1枚
LP4000 手札2
「デュアルモンスター、た、確か、通常召喚権を余分に喰う代わりに強力な効果を得るモンスターでしたか……ですが、アナタの場にはなんの効果も持たない弱小モンスターが2体! 私のこ、恋は邪魔させないわ!! 私のターン、ドロー! 『薔薇恋人』を召喚し、魔法カード『フレグランス・ストーム』を発動! 『薔薇恋人』を破壊し、デッキから1枚ドロー。それが植物族なら、さらに1枚ドローできるわ。」
『椿姫ティタニアル』
「植物族、よって2枚ドロー! 続いて、墓地の『薔薇恋人』の効果を発動。墓地から除外し、手札の『椿姫ティタニアル』を特殊召喚よ!! さらに、この効果で特殊召喚した『ティタニアル』は罠カードの効果を受けない! 貴女がどんな罠を仕掛けようと、この恋は邪魔できない……!! バトル、『ティタニアル』、そこの薄汚い女モンスターを破壊なさい!!」
攻撃力2800
椿姫が無数の枝を伸ばし、か弱いアッシェレラを絞め殺そうと迫る。枝という枝がアッシェレラを覆い、ついに見えなくなる。
「いくら何でも、過信し過ぎじゃないデスか?」
「……は?」
「速攻魔法『フォース・リリース』デス。」
枝の隙間から徐々に光が漏れ出し、攻撃力で勝っていたはずのティタニアルが悶え苦しみ、ガラス片状に砕けちる。中から現れたのは、とても綺羅びやかで、美しいドレスを纏ったモンスター。ソリッドビジョンには『グリムドール―シンデレラ』とある。
「な、なな、何がどうなって!?」
「『アッシェレラ』はデュアル状態の場合、『シンデレラ』となり、ステータスが倍になるのデス。ワタシは、あなたの攻撃宣言時に、速攻魔法『フォース・リリース』の効果で場のデュアルモンスター全てを一時的にデュアル状態にし、アナタの『ティタニアル』を返り討ちにしたんデース!」
「く、ち、調子に乗らないで! あくまで一時的じゃない。私はカードを3枚伏せて、ターンエンド。」
「あ、ちょっと待ってくだサーイ。『シンデレラ』はバトル終了時に墓地に送られマース。そして、手札1枚をデッキに戻すことで、レベル2以下の『グリムドール』を2体まで、お互いの場に特殊召喚できマス。『ツヴェルグ』と『フロッグ』を出しマスね。」
アイリ
場:グリムドール―ツヴェルグ 攻撃表示
攻撃力500
伏:3枚
LP3900 手札2
ジル
場:グリムドール―フロッグ 攻撃表示
セットモンスター(グリムドール―フロッグ)
伏:無し
LP4000 手札1
「では、ワタシのターン、ドロー! 私の場のフロッグ2体を生贄に、『グリムドール―グライフ』を召喚デース!! さらに『スペシャル・デュアル・サモン』! デュアル状態にしマース!」
☆7 攻撃力2600
「た、たかが攻撃力2600!」
「あ、グライフさんには3つ効果があってデスね。まずはアナタの場に貸していた、元々の持ち主がワタシの『ツヴェルグ』を生贄にシマス。墓地のカードを全部デッキに戻してくだサイ。」
「は? ちょ、ちょっと何それ!!」
「それと、生贄にした『ツヴェルグ』の効果デス。『アッシェレラ』を特殊召喚。
アナタのデッキは最上級植物。多分、そのセットカードもそれをサポート、もしくは蘇生するカードに偏っているハズデス。この攻撃は止めれませんヨ?」
「ヒッ……ゆ、許し」
「バトル。『グライフ』と『アッシェレラ』でダイレクトアタックッ!!」
攻撃力2600
攻撃力1450
LP0 ピー
勝者、ジル・アレクティア
「というワケで、サガラはワタシのボーイフレンドデス! アナタには指、いや、皮膚一片たりとも触れる権利は無いデスッ!!」
「す、すみませんでしたあああぁぁぁぁぁぁ」
メスブタビッチが顔をドロドロに濡らして、一目散に逃げていきマシタ。いい気味デス。
「ワタシのボーイフレンドって、随分思い切ったこと言うよな。」
「エッヘン、ニホンゴで言うと、『シンユー』ってやつデスね! 邪魔虫は去りました、早く帰りマショー!」
「あ、やっぱそういう意味なのね……へいへい、あまり先走るなよー?」
エッヘへ、サガラはワタシだけのボーイフレンド……デス。
続く
【今回のエースカードッ!!】
グリムドール―アッシェレラ
☆5 地属性 魔法使い族 デュアル・効果
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、 通常モンスターとして扱う。
②:通常モンスター扱いのこのカードが、相手モンスターを戦闘によって破壊した時に発動する。このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。 ●このカードの元々の攻撃力・守備力は2倍になり、このカードのカード名は「グリムドール・シンデレラ」扱いとなる。また、1度のバトルフェイズに2回攻撃できる。バトルフェイズ終了時、このカードは墓地に送られる。
③:効果モンスター扱いのこのカードがフィールドから墓地に送られた場合に手札を1枚デッキに戻して発動できる。デッキからレベル2以下の「グリムドール」モンスターを2体まで自分または相手フィールド上に特殊召喚する。
ATK1450 DEF1150
ジルのエースカードだ!! 戦闘破壊をトリガーにデュアル(再度召喚)する、ちょっと変わったカードだ。
グリムドールは相手の場にモンスターを特殊召喚することが得意なテーマだから、効果を満たすのは容易だぞ!
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ジルのエースモンスター、『アッシェレラ(シンデレラ)』。元々は攻撃力1350設定だったんですが、構成の都合で100アップした経緯を持ちます。
デュアル条件が特殊ですが、各種デュアルサポート等を使い、デュアルしてさえやれば、かなり強力なモンスターになります。
『シンデレラ』名称に関しては、後々何かしら生かされると思います。ではでは、また次回。