初めての投稿なのでいろいろ感想等で教えていただければと思います。
よろしくお願いします。
今日は俺の人生はじめての転校いや、編入の日だ気を張って行かねば……そう意気込みつつ『防弾制服』を手に取り着替え始める。
今までこのようなブレザーではなく詰め襟の制服を着ていたので少し手惑いながら着替える。
ネクタイなんて初めてだ、めんどくさいな一応礼服で詰め襟があるらしいからそれでいいんじゃないか?そう思いながら準備を進める。
全てが終わり腕時計を見ると時間が意外と押している、ネクタイに予想以上に手間取ったがどうにか始業式には間に合いそうだ。
後今日はアイツと会う約束もある。
遅れる訳にはいかない。
よし、最終確認だ。
脱衣場に行きその鏡で全身を映し出す、そこには短髪の頭にメガネを掛けた男が立っていたつまり俺である、体はまあまあ鍛えていたから平均以上はあるだろう。
最後に指差呼称で忘れ物はないか確認していく。
「財布よし、携帯よし、校章よし、拳銃よし、ナイフよし、それじゃ行こうか。」
そうして足早に部屋を出る。
すると都会のようなビルがいっぱい立ち並んでいた、田舎ではまず見れない光景に少し興奮する。
それに今まで家から出たことが無かったが今日から寮暮らしだ。
なんか4人用の部屋を1人で使うのは気がひけていたが今はこの興奮が頭の中を満たしていた。
そしてウキウキしつつも緊張しながら学校に向かう。
彼が去って行った部屋の表札には『八木 瑞希』と記してあった。
自転車置き場に行き用意していた自分の自転車に乗り寮を後にする。
自分が暮らしてた場所は山あり谷ありな地形で学校に行くまですごく体力を要した。
つまり典型的な田舎である。
だからこのような平たい道には少なからず感動を覚えていた。
スピードを上げようとすると俺の『聴覚』が異常を訴えてきた。
後ろから異常な走行音が2つ慌てて耳に意識を集中する。1つは自転車ものすごくスピードを出している。そして後もう1つ……これは充電式のスクーター?いや違うなこれは……分からん、あれ?そういえばこっちに向かってきてね?
そう思い後ろを振り向く、すると自転車に乗った俺と同じ制服を着た男と銃?が走り抜けて行くいや、アレはセグウェイだ、そうだそうだ思い出したセグウェイだ、だがあれに銃を取り付けるなんてすごいな、製作者は天才か?
そう思いながら駆け抜けて行ったセグウェイを眺める。
ってやべぇ!傍観しとる場合じゃ無かった!助けに行かんと不味いことに……そう思って自転車で全力疾走する。
もう視界からは消失しているもののまだ『聴覚』が音を捉えている。
それを頼りに全力で自転車を漕ぐそしてあの1人と一台を追って辿り着いたのは俺の新しい学校、武偵校のグラウンドだ。
音を聞く限りさっきの男とセグウェイはグラウンドで追いかけっこをしているようだ。
バサバサッ!うん?なんだこの音?布が風ではためく音に似ている…。
今はそんな事どうでもいいそこを行けばグラウンドに入れる。
そして俺は勢いよくグラウンドに入った、次の瞬間。
大爆発が起きた。
「うっ!」
俺はその爆風に煽られて自転車から落ちそうになる。
爆発する時一瞬吹き飛んでいく人影が見えた、確かあの倉庫らしき建物に吸い込まれていった筈だ。
倉庫らしき建物に向かって自転車を走らせる。
さぁ、さっきの奴は無事かな?
着くとやはりさっきの建物は倉庫だったようだ。
中は体育の道具などがあり散乱していた。
その中で1つ一番上の段を失った跳び箱が目に付いた。
ピンク色の何かが飛び出ているが何か禍々しいオーラを放っている気がする……。
「あのー大丈夫ですかー?」
そう声をかける。
すると予想外の言葉が帰って来た。
「……へ……へ……」
「へ?」
「ヘンタイ────!」
「はぁ?」
女の子の声が聞こえた。
それとヘンタイとも聞こえたが全くもって誤解だ。
俺はそんな行為した覚えはない。
と言うか俺が追っていたのは男なのだが。
「サイッテー!!」
「おっ、おい、やめろ!」
跳び箱の中から別の声がする。
男だ、俺が追ってたのはこっちだな。
ならさっきのヘンタイは俺に言ったように聞こえたがどうやらあっちに言ったようだ。
て言うか気づかれてないんだ、影薄いな……俺。
!!後ろから走行音がする、さっきのセグウェイと同じ音だ!1、2、3……7!多いな。
「おいそこの2人!さっきのがまた来るぞ!今度は7だ!」
「うっ!まだいたのね!」
俺が叫ぶと同時に跳び箱の中に動きがあった。
俺も撃たれるのはごめんなので自転車と一緒に倉庫の中に退避する。
ガシャンと自転車を立ててホルスターから銃を出す。
俺が持っているのはシルバーのワルサーPPK/Sだ。
なぜこの銃にしたかと言うと何かあった時にさっと使えるように小さい口径がよかったのとコンパクト性、色はその時店にブラックが無かったからシルバーにした。
それに……俺には銃は必要ない。
だって俺は────
ズガガガガガガガン!!
セグウェイが銃撃を始めたようだ。
応戦しなくては、
パン!パン!パン!
PPK/Sを撃つがあまり効いてないようだ、32口径だとやっぱ威力不足か。
ババ!バババ!
跳び箱からモグラのようにひょこっと上半身を出して女の子が銃撃を行っていた。
ピンク色の髪をした、かわいい女の子だった。
あの男はこんな子にヘンタイ行為をしていたのか、何やってんだあいつは。
よく見るとあの女の子はコルトガバメントを使っている、しかも二丁拳銃でだ。
あの体格では保持するのも大変だろうにそれをものともせずに撃ちまくっている。
もちろん彼女の腕もいいのだがすごいのはそれだけじゃない。
あの拳銃、今バーストしていた。
多分彼女専用に改造されているのだろう。
ぼうっとしている間に殆ど彼女に任せてしまっていた。
セグウェイ達が退却して行く。
「やったか?」
「いや、少し離れただけだ。」
「きっとまたすぐ出てくるわ。」
跳び箱の中から男の声がしたのでそれに答える。
すると女の子も賛同してきた。
「大丈夫でしたか?2人とも、自分は2年の八木瑞希です。よろしくお願いします。」
よくよく考えると俺はこの学校に入ったばっかりだもしかしてこの2人が先輩なら殺される、そう思って恐る恐る敬語で話しかける。
「あら、なら私と同じね。私は神崎・H・アリア、アリアでいいわ。」
弾切れになったガバメントにマガジンを入れつつ答える。
「ああ、よかった…よろしく。でそっちは……?」
男は少し顔を赤くしてぼうっとしていた。
跳び箱に入った時に何か怪我をしたのではないかと思い声をかけようとする。
すると男の雰囲気が変わった。
「それは後でいいかい?」
さっきは普通の口調だったが何故か今はものすごくキザな口調になっている。
それに後でって……!!さっきのセグウェイ達がまた戻って来る。
「!!またか!来たぞ!……え?」
男がアリアをお姫様抱っこしていたのだ。
てかアリアちっちゃいな、あいつの腕の中にすっぽりだ。
「きゃっ!?」
「頑張ったね。ご褒美にちょっとの間だけ────お姫様にしてあげよう。」
男は跳び箱の縁に足をかけ倉庫の端まで一足で飛ぶ。
そしてマットの上にアリアを置くと持っていた銃をホルスターにしまってあげる。
「な、なな、なに……!?」
「姫はその席でごゆっくり。八木君もご苦労さまここは俺に任せてくれ。」
アリアは目をぱちぱちさせて混乱していた。
いやアリアだけではない俺もだ、俊敏でスキのない身のこなし「コイツは強い」本能がそう俺に語りかけてきた。
ズガガガガガガガン!!
セグウェイがまた銃撃を始めた。
そこに男が歩いて行った。
俺は思わず叫ぶ。
「おい、危ないぞ!」
俺がそう言うと男は余裕の笑みで
「大丈夫だよ。」
と言い放った。
流石にアリアも慌てて叫び出す。
「アンタ…どうしたの!おかしくなっちゃったの!?」
「アリアが撃たれるよりずっといいさ。」
男は振り返らずに歩き続ける。
「だから!さっきから急にキャラ変えてんのよ!何するの!」
男は少し振り返りアリアにウィンクすると
「アリアを守る」
シルバーのベレッタm92fを抜いて、ドアの外に身を晒した。
そこからはあっという間だった。
セグウェイは男の頭を狙って撃ったがそれを躱して何故かフルオートになったベレッタで応射、それがセグウェイ達の銃(uziだった)の銃口に入り吹き飛んだ。
男はそのまま何も無かったかのように歩いてきた。
「自己紹介が遅れたね。俺は遠山キンジ、キンジでいい。学年は二年生だよろしく。えっと君は?」
さっき自己紹介したが聞いて無かったようだ。まぁぼうっとしていたので仕方が無い。
「俺は八木瑞希、同じく二年生だ。よろしく。」
再度自己紹介をする。
「うん、よろしく。」
「さっきの凄かったなどうやったんだ?」
思わずさっきの技のことを聞いて見ると
「秘密だよ。」
と腹が立つぐらいのイケメンボイスで返された。
そういえばアリアがいないと思い辺りを見渡すとアリアが跳び箱の中に入りなおしていた。
「……お、恩になんか着ないわよ。あんなオモチャぐらい、あたし一人でもなんとかできた。これは本当よ。本当の本当。」
強がりを言いながらアリアはなにやらゴソゴソとうごめいている。
音を聞くに多分スカートの金具が壊れたのだろう。
「そ、それに今のでさっきの件をうやむやにしようったって、そうはいかないから!あれは強制猥褻!レッキとした犯罪よ!」
オイキンジよ、お前何やってんだ。
アリアはキッと睨んで、俺はジトーとキンジをみる。
「アリアと瑞希。それは悲しい誤解だ。あれは不可抗力ってやつだよ。」
そんなことを言いつつキンジは自分のベルトを抜き跳び箱の中にシュッと投げ入れアリアはそれを受け取ってゴソゴソする。
「あれが不可抗力ですって!?」
アリアは跳び箱から飛び出した。
やっぱりしっかり金具が壊れている。
「ハ、ハッキリと……あんた……!あ……あたしが気絶しているスキに……ふ……服を脱がそうとしてたじゃない!!そ・・それに……む……むむ、胸見てたあぁああ!!これは事実!強猥の現行犯!!あんた一体何するつもりだったのよ!!」
「まじかよキンジ……。」
「せせせ……責任とんなさいよ!!」
「よ……よしアリア、冷静に考えよう」
「俺は高校生―――しかも今日から2年だ、中学生……を脱がしたりするわけないだろう?」
あれ?アリアは中学生では……あ、そういえばキンジ、自己紹介聞いてなかったな。
「あたしは中学生じゃないっ!!」
あ、やばい。
「悪かったよ。インターンで入ってきた小学生だったんだな。助けられた時からそうかなと思ってたんだ。」
「キンジ、アリアはな…。」
アリアの両手がガバメントに……やばい!逃げろ!
俺はとっさに跳び箱の陰に隠れる。
「こんなヤツ……こんなヤツ……助けるんじゃなかった……!!」
巻き添えくらいませんように!
バキュンッ
アリアが発砲したようだ。
「うおっ!!」
「あたしは高2だ!!!」
「……ま、待て!」
キンジが発砲される前にアリアの両腕を抑える。
ガガガガガキン!
音的に弾切れを起こしたようだ。
俺は懐に入れていたバタフライフナイフを開き状況を確認する。
「────んっ────やあっ!」
アリアがキンジを投げ飛ばした。
身長的には有効な技だ、アリアは徒手も出来るらしい。
舞台は外へ移る。
「逃げられないわよ!あたしは逃走する犯人を逃がしたことは一度もない!」
まじかよ。あんなちっちゃいのに……あれ?今の発言だとアリアは強襲科かてっきり探偵科とばかり思っていた。
「あ……あれ?……!!」
うん?アリアが何かを探している。
ガバメントがホールドオープンしているのでマガジンを探しているのだろう。
しかしお目当ての物はキンジの手の中だ。
「ごめんよ。」
そう言ってキンジは明後日の方向にマガジンを投げる。
「……もう許さない!ひざまづいて泣いて謝っても許さない!」
アリアは叫びながら背中から小太刀を出す。
二刀流か…コイツもすごいな。
「みゃおきゃっ!!」
謎の猫のような声と一緒にアリアの姿が消えた。
恐る恐る顔を出すと弾丸が散乱していた。
これに滑ったんだな。
それと同時にキンジは背中を向けて去ってゆく。
すると一瞬こちらをキンジが振り返った。
なんだあの後始末任せたと言わんばかりの顔は。
「この卑怯者!!でっかい風穴────あけてやるんだからぁ!」
アリアがそう叫ぶ。
それと同時に俺も自分の用事を思い出した。
「ああ!やっちまった!」
この日二つの叫び声が空に響いた。
次にレキを出す予定です。
レキかわいい。