知識の悪魔の高校生活   作:零崎妖識

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こんにちは、メフィストです。さて、今回は書くことがあまりないのでサクッと本編に入りましょうか。

そうそう、作者さんは感想乞食みたいな節がありますよ?


メフィスト

ホームルームへ行くかどうか話しているエリカたちから離れて、杏は校門へ向かった。穴倉(アパート)から出てきたついでに、何かスイーツでも買っていこうと思っている。大家へのお土産の意味もあるが。

 

(……あいつ、男なのに……私よりも、女子力、あるのよ、ね)

 

手帳をマスキングテープでデコっていたり、中学生と恋バナに近いことをしていたり、料理作ったり。ダンタリアンよりも女子力が高い。

 

(確か、こっちの方)

 

杏が向かうのは、最近雑誌で紹介された有名スイーツ店。平日の昼間なので、客は少ないだろう。

 

手に取ったのは、シンプルなイチゴのショートケーキと、カボチャプリン。それと、モンブランだった。いくら悪魔とはいえ、杏ーーダンタリアンは女の子。甘いものが好きなのである。どこぞの世界線には恋する最恐の悪神(アンリ・マユ)がいることだし。

 

「持ち帰り、で」

 

「かしこまりました〜」

 

ほんわかとした店員に用意してもらい、杏はアパートへと帰って行った。

 

 

 

「ただ、いま……」

 

「おや、お帰りなさい。ん?何やら美味しそうな匂いがしますねぇ。何か買ってきたのですか?」

 

「お土産……メフィストには、イチゴのショートケーキだよ……」

 

「あら、あの店のケーキですか。美味しいんですよねぇ。ありがとうございます。そういえば、友達はできましたか?」

 

「まだ……面白そうなのなら、いた……」

 

それは良かった、と、店の奥に引っ込むメフィスト。ケーキを冷蔵庫に仕舞いに行くのだろう。ちなみに、このアパートにはホーム・オートメーション・ロボット(HAR)はない。機械という点では似たようなのはいるが、メフィスト自身が、お袋の味を目指して自分で夕食などを作っている。

 

杏も地下の食堂へ向かう。おそらく、メフィストが紅茶でも出してくれるだろう。メフィストがこのアパートを作った理由を、住人の中で唯一知っているダンタリアンは、そう確信していた。

 

(……ぶっちゃけ、あいつの目的には、私、いらないのよね……)

 

メフィストの目的に必要なのは人間である。罪の意識を持った人間。傲慢・強欲・色欲・怠惰・暴食・憤怒・嫉妬の『七つの大罪』を始めとしたもの。嘘やインチキ、詐欺、銀行強盗etc。このアパートには、そういった何かしらの罪を持つ者が集められる。大旦那(カミサマ)との勝負のため、『墓穴を掘る』ということわざの通り、人間の罪で、極寒地獄(コキュートス)に通ずる穴を開けられるかと言う試み。

 

……まだ、完新世後半だけど。




メフィストの目的は、人間の業でコキュートスまで続く穴を開けられるかと言うもの。順繰りに地層を突破していき、到達地層の様子を、最下層の扉の向こうに再現する。夏までは更新世にも入らない。
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