ポケモンー月夜のねがいごとー   作:きくりん@

2 / 2
きくりんです。ねがいの場にて運命のポケモンを探しに出た4人。はたしてどんなポケモンに出会うことになるのか…


最後に4人の設定と相棒ポケモンの設定載せておきます。新キャラ出る度にこれやるのかと思うとちょっと辛い…


第2話"うんめい"

「心を…通わせる?」

 

「そうよカケル君。ここねがいの場にはヒューズ地方特有の気候からいろんな地方のポケモンが住んでいます。そんなポケモン達を無理やり捕まえてもそのポケモンはうまくなついてくれないでしょ?」

 

「たまに博士らしいこと言うよな。」

 

「リョウ君?たまにってどういうことかしら?」

 

「そのまんまだよ。」

 

「そんなことはどうでもいいからポケモン探しに行くわよー。」

 

「そんなこと……」

 

 ちょっと博士について考えるリークであった。

 

 そんなこんなで始まったポケモン探し。ここで彼らは運命のポケモンと出会う。

 

 ーアズミー

 

(ポケモンか…やっぱ一緒に旅するならしっくりくるフォルムのポケモンがいいよな…あっポケモン発見。あれはパチリスか…確かに可愛いけどしっくりとはこないな…もっとこうぐっとくるポケモンは…)

 

 その後、ポケモンには出会うがしっくりこないアズミであった。しかし、

 

(ん!?!?いた!!この芸術的なまでのボディ!色!そして立派な角!完璧だ!しかしどうやって心を通わせる?僕にできること…あれか…)

 

 そう思ってアズミが取り出したのは特性のポケモンフーズだった。

 

「ほーら。おいしいおいしいポケモンフーズだよー。沢山あるよー。」とやりながらアズミは思った。

 

(今食事中じゃん…わざわざポケモンフーズなんて食べないよね…トホホ…)しかし、

 

『ヘラッ!!』

 

(おおお!?近づいてきたぞ!?しかもおいしそうに食べてやがる!これは…いける!!)

 

「なあ、お前俺と一緒に旅をしないか?いろんなポケモンと戦わないか?…おいしい食べ物もつくれるんだけど…」

 

『へラッ!!!!!!』

 

「い…いいのか?」

 

『へラーーー!!』

 

 そう言ってポケモンはバックに近づいてきた…

 

(あぁ…そういうことね…でもこれで俺もポケモントレーナーだ!)

 

「よーーし!がんばるぞー!!ん?あれは…」

 

 この時アズミは知らなかった。このポケモンの胃袋の底知れなさを…

 

 ーリョウー

 

(フン…やっぱポケモンはかっこよくないとな…どこかにいないかかっこいいポケモン。)

 

『リオ〜〜〜〜♪』

 

(かっこいいポケモン…)

 

『リオ〜♪』

 

(かっこいい…)

 

『リオ〜〜〜♪』

 

「お前…ついてくるのはいいけどお前みたいなようきなやつは捕まえんぞ。」

 

『リオッ!?リオッリオ!!』

 

「そんなに言うなら…」

 

『リオ〜♪』

 

「なんか技を見せてみろ。」

 

『リオッ』

 

 そう言ってこのポケモンは近くの岩に近づいていった。

 

『…………!!!』

 

 ピシ…ピシピシ…バコン!!!!!

 

 このポケモンが手を添えたその瞬間その岩は大きな音をたてて破裂した。

 

「…!?」

 

(こいつ…実は強いのか?あのようきな感じで…くっ…)

 

 リョウは今ものすごく悩んでいた。ポケモンはかっこいいのが理想で今もそれは変わらない。しかし目の前にいるポケモンはそれを凌駕するほどの強さをほこっている…おそらくこのねがいの場の中でも1.2を、争う強さだろう…それによく見たら性格があれなだけで見た目は悪くない…けど…

 

『リオッリオッリオッ♪♪』

 

(う…くそ…なんでだーーー!)

 

「おーーーーいリョーーーー」

 

「ん?アズミじゃないか。どうしたんだ今こっちは忙し…」

 

 その時リョウは驚愕した。

 

(アズミの奴…もうポケモン捕まえてやがる…)

 

「リョウはポケモンまだGETしてないの?」

 

 ニヤニヤしながら言うアズミ。実はリョウは負けず嫌いなところがある。アズミの登場はリョウにある決断をさせた。

 

「んなわけねーだろ。お前よりも早く俺はあのポケモンをGETしている。お前よりも早くな。」

 

「あのポケモンをか?リョウも性格が変わったな」

 

「うるさい。性格はあれだが実力は1級品だ。現にあそこの岩をこいつは手を添えただけで破壊しやがったからな。」

 

「それはすごいな。」

 

(なにはともあれ強いポケモンを手に入れることができたんだ。良しとするか。……性格はどうにかせんとな…)

 

 またひとりのポケモントレーナーが誕生した。後に彼らは凸凹コンビとして有名になる…

 

 ポツポツ…

 

「おーいリョー。雨降ってきたから博士んとこ行くぞー」

 

 ーカケルー

 

「なぜだ…なぜ俺のところにはポケモンがいないんだーーーー!開始してから早1時間…1匹もポケモンを見ていない!!ほんとにここはポケモンがいるのか!?あの博士嘘ついてないか!?ちくしょーーーーー!!!」

 

 ポツポツ…ザーザーザーザー!!!!

 

「んな!?おまけに雨も降ってきやがった!!!どこかに雨をしのげる場所は…あったあった!この穴に入るか…」

 

(んー…それにしてもポケモン…いなかったな…まさか俺はポケモントレーナーの才能がないのか…)

 

『ブイ〜…』

 

『ブイブイ…』

 

(ポケモン!?どこだ?)

 

 そのポケモンは雨に濡れながら凍えていた。

 

(あれはまずい。助けないと!)

 

 そう思ったカケルは穴を飛び出しそのポケモンのところにダッシュした。

 

「一緒にあそこで雨宿りしよう。」

 

『ブイ〜』

 

『ブイ〜』

 

(それにしても初ポケモン遭遇がこんな形とはな…)

 

 バシャバシャ!!

 

(ん?誰か走ってる…あれはシズク!?)

 

「あっ!カケルーー!私もそこにいれてー!」

 

「いいけど…シズクもまだ捕まえてないのか?昔からシズクの所にはポケモンが集まってきたもんだけど…」

 

「そうなのよねー…まだ1匹も見てないのよ…あっこのポケモン可愛い!カケルが捕まえたの?」

 

「いやーこれはカクカクシカジカで…」

 

「なるほどそういうことね…じゃあ雨が止むまで私達は動けないわけか…」

 

 どれほどの時間が流れただろうか…いつの間にかカケルとシズクは眠ってしまっていた。しかし雨が止んだ今でも2匹のポケモンは2人のそばを離れようとはしなかった。まるで"運命"を感じたかのように。そしてカケルとシズクは目を覚ました。

 

「ん…いけね…寝ちまってたのか…おー雨やんだなー…ってまだいたのか。」

 

 2匹はそれぞれをまっすぐ見つめている。まず動いたのはシズクだった。

 

「私についてきてくれる?」

 

『ブイ』

 

 そう言ってどこかにいってしまった。残されたカケルと1匹のポケモン。

 

 カケルはふと空を見上げた。

 

「綺麗な満月だなぁ…」

 

『ブイ』

 

 独り言のつもりだったがその言葉には返してくれる存在がいた。カケルはなにかに取り憑かれたかのように自然にその言葉を口にしていた。

 

「なぁ…お前俺のことどう思う?」

 

 そう言うとポケモンはただ無言で寄り添ってきた。

 

「…そうか。なあ俺と一緒に旅に出ていろんな人にあっていろんな所に行って…そして一緒に楽しいバトルをしないか?」

 

 ポケモンはカケルの目を見つめている。カケルもまたポケモンの目を見つめている。そして

 

『ブイッ!!』

 

 -奇跡の物語が始まった瞬間だった-

 

 

 

 

 

 

 

 ーリーク博士ー

 

「それにしてもカケルとシズクはおっそいわねーモグモグここにはポケモンいっぱいいるはずよ!!モグモグ…もう心配だわ!」

 

「優雅に月を見ながらモグ団子を食べてるのに心配か…」

 

「そういうリョウも食べてるよねー」

 

『へラッ!!モグモグモグモグモグモグモグモグモグへラッ!!』

 

「ちょっとお前は食べすぎだよ…」

 

『リオーー♪モグ』

 

「静かに食べられないのか…お前はモグ…」

 

(なんだかんだ言って二人ともいいポケモンを見つけてきたわね…そういえば…)

 

「二人ともポケモン図鑑はつかったの?」

 

「「あっ」」

 

「あっ…二人とも…じゃあこのポケモンの名前は?」

 

「「あっ」」

 

「呆れたわ…」

 

「「あんた(博士)には言われたくなかった…」」

 

「まったく…何のためにポケモン図鑑を預けたんだか…ってあっカケルとシズクが帰ってきたみたいよ。」

 

「おーーーーーーーーーい!帰ったよーーー!!」

 

「元気なことね…」

 

「見てくれよ!博士!俺とシズク同じポケモンだぜ!!」

 

「あらほんとね。…よし。それじゃ4人揃ったところで4人のポケモンを見てみましょうか。」

 

「じゃあ僕から!おーい食べてないでこっちきてー!」

 

『へラッ!』

 

「えっと僕のポケモンは…ポケモン図鑑起動!」

 

  ヘラクロス 1ぽんヅノぽけもん オスの姿

 

 ふだんは とても おとなしいが ミツをすうのを じゃまする やつは ツノを つかって おいはらう。

 

「ヘラクロスだよ!みんなのポケモンより絶対ちからもちで…大食いさ…」

 

『へラッ!』

 

「次は俺だな。こい」

 

『リオ〜♪』

 

  リオル はもんポケモン オスの姿

 

 からだから はっする はどうは こわいとき かなしいときに つよまり ピンチを なかまに つたえる。

 

「リオルだ…おそらく1番うるさい。」

 

『リオッ!?』

 

「なかなか面白いやつだな〜」

 

「うるさい。そういうお前らはどうなんだ。」

 

「そうだな。よしシズク一緒に行くぞ。」

 

「うん!」

 

「こい!」「きて!」

 

『『ブイッ!!』』

 

  イーブイ しんかポケモン オス メスの姿

 

 ふきそくな かたちの いでんしは まわりの えいきょうを うけやすい。かんきょうが かわると しんかする。

 

「イーブイだ!よろくな!!」

 

『ブイ!!!』

 

(なかなか面白いポケモンを手に入れたじゃないの。あの2人がどのように育てるのか期待大ね)

 

「よし!じゃあ今日は遅いし帰ろー!」

 

(アズミとヘラクロス リョウとリオル シズクとイーブイ カケルとイーブイ…う〜楽しみだわ!!)

 

 これからどんな物語が展開されていくのか。今はまだ誰も知らない物語…

 

 to be continue…

 




常磐カケル
相棒ポケモン イーブイ→???
本作品の主人公。ヒューズ地方ヒショウタウンに住む15歳。熱くて友達思い。そのせいで時に損することも…夢は"世界一楽しいポケモンバトルができるポケモンマスター"シズクの事を想っている節がある。
イーブイ
おだやかな性格。基本的に争いは好まないがカケルの為なら戦う姿勢を見せる。性別は♀
技 ねがいごと スピードスター

進藤シズク
相棒ポケモン イーブイ→???
本作品のヒロイン。ヒューズ地方ヒショウタウンに住む15歳。スリーサイズは秘密。(カケル リョウ アズミの3人曰くなかなかのものらしい)顔もなかなかの美少女である。夢は"世界一美しいポケモンバトルをするポケモンマスター"カケルのことが最近気になっている。
イーブイ
ひかえめな性格。実はバトルよりコンテストに出たいと思っている。性別は♂

あさのひざし スピードスター

一ノ瀬リョウ
相棒ポケモン リオル
本作品のライバルポジ。ヒューズ地方ヒショウタウンに住む15歳。一見無口でクールだがその内に秘めた思いはカケルにも負けないくらい熱い。かなりのイケメンである。夢は"世界一かっこいいポケモンバトルができるポケモンマスター"
リオル
ようきな性格。リョウの無口でクールな所に憧れている。性別は♂

はっけい ビルドアップ


長崎アズミ
相棒ポケモン ヘラクロス
本作品のライバルポジ。ヒューズ地方ヒショウタウンに住む15歳。基本おっとりしていてたまにヒートアップするカケルとリョウのブレーキ役。料理に勉強、生活のすべてをすることが出来る。夢は"世界一ポケモンのことを考えるポケモンマスター"
ヘラクロス
いじっぱりな性格。超大食いでアズミの料理が毎日の楽しみ。

つのでつく てっぺき


アイデア提供

東雲紅さん
ありがとうございます!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。