帝具入手編突入です。
全5話構成となっております。
2話、2話、1話と3日連続出しますので
読んでください(^^)
それでは本編どうぞ!
第18話 ある男
【???】
舞弥side
「……………?………ここは?」
私が目を覚ますとそこはただただ真っ黒な空間だった。
自分の手を前に出してみるがその手すら見えない。
光が一切入らない空間。
「まさかこれが死後の世界?」
死後の世界。それが1番わかりやすいと思った。
だが、それはおかしいと自分の首を振った。
加護の能力で私が死ねば真っ白な神の空間に戻されるはずだ。だがここはその真逆とも言うべき真っ黒な空間だ。
いろんな事を思考していると小さくだが声が聞こえた。
(………?小さくてよく聞こえない……)
それは男のような女のようなどちらともとれるような声だった。
『……………!……………!』
(おかしいな、私の耳なら聞こえるはずなのに)
頭を確認するとちゃんと猫耳がついていることがわかる。
それでも聞こえにくい声はなんだか憎しみの声にも聞こえた。
『に………!…………!す…………に…………!』
若干聞き取れてきたがそれでもわからない。
もう少しと神経を集中すると予想外のことが起きた。
(何……これ!?)
頭の中に何かが見えた。
それはかなり小さな目線だ。
その先には小さな女のコがいる。
髪が長く病弱な子が。
そしてこちらを向く。その子は一瞬驚いたような顔をするが笑顔を瞬く間に見せてくれた。
(……………誰かの記憶?)
私はそう思った。それが答えかそれはわからない。
なんせ、視点が固定されているのだ。
自分の姿を見ようともできないためそれだけでは判断できなかった。
先程から笑顔でこちらを見ている女のコはこちらに手を伸ばしてきた。
するとどうだろう。その子の体調がみるみる良くなることが誰の目にもわかった。
すると他の人達は歓喜に震えていた。
ところどころで神様という単語が聞こえてくる。
(もしかして神様の幼い記憶?それにしては小さすぎるような)
疑問が増える一方の私だがなんだか心が暖かかった。
そこからは神として崇められ、女のコの方をこの人物が見ているといった風景が何度もあった。
だが、それは突如終わった。
ある男が人達を殺しまくった。人々は逃げるが相手は馬に乗っているためすぐに追いつかれ殺された。
あの笑顔を振るまいていた女のコでさえも。
『なぜじゃ?』
突然頭の中に声が響いた。
それは全く知らない声だった。
そして同時に何かが私の中に染み込んできた。
「!?な…に………これ!?」
『に………!』
『に………い!』
『憎い!』
『全てが憎い!!』
「!!!!」
そして私の意識はそこで途切れた。
視界の端に黒い何かがいた事を見ながら。
side out
???side
今日は不思議なことが起きた。
朝から使っていたベッドが真っ二つに折れるし、気を取り直して朝食を用意していざ食べようと思い椅子に腰を掛けたらいきなり足が折れて後ろから転げ落ちるわ。
朝から不幸の連発だ。
これだとまだ不幸があるのではないかと外に出たくない。
相棒を持っていけば多少はマシかもしれない。
まぁその相棒ですらなくしたらなんとも言えないが。
「……………とりあえず、昼食に魚でも食べるか」
そう思い俺は川へと足を進めた。
その川はとても水が透き通っていて濁りが一度も見たとこないというほど綺麗な川だった。
「にしても今日は一段と綺麗だな銀色みたいに輝いているし、それだけ綺麗と言うことか…………………………ん?」
そこで男は気づく、いくら水が透き通っていて綺麗でも銀色に輝いていたことは男の知る限り一度もない。
注意深くその地点を見てみると人らしき影が見えた。
だが同時に周囲が少し赤いことにも気づく。
そしてようやくその銀色の正体がわかった。
それは銀髪の少女で背中から赤い液体が出ていた。
ところどろ服も破けておりそこから白い肌が見えていた。
否、白い肌の中に切り傷が何箇所もあった。
「おいおい、まじかよ昼食どころじゃないな」
そういい俺はすぐにその場に寄ると今にも死んでしまいそうな少女がいた。
「!!………ずげぇ美人………じゃなくて!はやく手当しなければ」
そういって俺はその子を背負った。
柔らかい感触が背中にくるが今はそれどころではないと首を振り急いで自宅へと帰宅した。
何とか手当をし少女の方を見る。
息はしているといってもまだ安心はできない状況だった。
特に背中にまで貫通している傷があり、なんとか理性を保ちつつ治したがそれでもその少女の顔色は暗いままだった。
男は治療法を学んどいてよかったと思いつつ。
昼食の用意をすることにした。といっても何もないため数日前にとっておいた肉を乾燥して作った干し肉を食べているだけだ。
「………この様子だと数日は目を覚まさないな」
たがそんなことは男の考えてにはどうでも良かった。
大事なのはただ一つ。
少女に猫耳と尻尾が生えていたことだ。
触ってみてわかるがあれはつけられたものではなくちゃんと、生えてきている天然モノだ。
男にとって会ってみたい2次元少女ランキングの上位に入っているはずだと男は思いつつ、その少女を見るて俺はなんか厄介なことに巻き込まれないよな?と心で思いつつ。
布を下に敷いて寝ることにした。
なぜ床って?もちろん俺のベッドはあの少女に使われているからだ。
明日はいいことあるといいな、と思いつつ男は瞼を閉じた。
その時少女の髪の一部が黒くなっていたとこに男は気づかなかった。
読んでいただきありがとうございますm(__)m
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