健康に気おつけます
【ナイトレイド・アジト・食堂】
~朝~
タツミside
俺は今あるものを作っていた。
(サヨ………イエヤス………俺、料理できるようになってよかったよ)
「おかわりまだー?」
「あ、俺も」
「俺もね」
「お願いします」
「私もお願い、あと食後の林檎も」
マイン、ブラート、ラバック、シェーレ、舞弥はおかわりを求めてきた。
(すっかりコック扱い)
「くっそう!殺し屋なのに来る日も来る日も炊事かよ!」
「仕方ない、私は炊事担当だからな」
そう言うのは現在目の前で摘み食いをしているアカメだ。
しかも次から次へと口に運んでいく。
「味見や試食が無限だから炊事なんだろう?」
「そんなことはない」
「説得力ねぇよ」
「やっぱり新入りにはその姿がお似合いねー!」
「何ー!?」
俺は突然かけられた煽りに反応して剥いていた林檎を握り潰してしまった。
椅子に座っている舞弥から「あぁ!私の林檎!!」と聞こえたが無視しておこう
「よう、タツミ」
「ブラートってあれ?皆どっか行くのか?」
そこにはブラーととマインの他にシェーレとラバックもいた。するとブラーとから返しがあった。
「あぁ、緊急の依頼だ」
「依頼?俺は?」
「新入りは留守番!大人しく胡瓜のヘタでもおとしてなさい、アッハハハハハハ!!」
「凄い笑い方、となると私も留守番かな?」
(なんて必要以上に威圧的なんだ?)
「ええ、舞弥も留守番よ。じゃあねー」
「はーい、いってらっしゃーい」
どうやら舞弥は特に気にしてないようだった。
side out
【滝】
舞弥side
どうも、タツミに林檎を潰されやや不機嫌の舞弥です。
今私達はナイトレイドのアジトから少し離れた位置にある滝まで来ていた。見るからに綺麗なとこだった。写真があるなら取りたいくらいだった。
「へぇー綺麗なところだな」
「だねー滝なんて初めて見たよ」
「今日は川の獲物を葬る」
そういってアカメは脱ぎ始める。
私もアカメに事前に着て来いと言われていたので服を脱ぎ始める。
「のおぉぉぉおわあぁぁぁぁ!!」
タツミは声を上げ尻餅をついた。
しかも目を腕で隠して
「どうしたの?」
「何を慌てている?」
「え?、はぁ………なんだ水着かよ」
「流石に私もすっ裸になる趣味は持ち合わせていないよ?」
「そんな趣味あればラバが食いつきそうだな」
あー確かにと私は納得していた。
ちなみに私の水着はアカメの水着の色違いの水色だ。買いに行くこと暇がなかったのでアカメのを借りている。
それにしても先程からアカメとタツミは私をジロジロ見ていた。
正確には私の背中ぐらいを。
一応私だって恥ずかしさはあるので何を見ているのか気になった。
「な、何?」
「いや、ほんとに尻尾付いているのだなと思ってな」
「まぁね、普段は見えないもんね。」
「猫耳もそうだけど尻尾もどう動かしているのか気になるな。そういや、猫ってこたつで丸くなってるのを想像するが舞弥もそうなのか?」
「ん?うーん、私はそうでもないよ」
「雑談はこれくらいにしてそろそろやるぞ。狙いはコウガマグロだ。ここはそのポイントだ」
「それって確か警戒心の強いレアな海魚じゃ?」
タツミが説明してくれる。正直私はマグロならわかるがコウガマグロは知らない。こういう僅かな違いは世界によって違うのだろうか?
そう考えているとアカメが飛び込み。
その数秒後水面から魚が3匹飛んできた。
これには私も驚いた。
「ぷはぁ……………川底に潜り気配を絶ち、獲物が通りかかった瞬間に襲う……………思い切りの良さが大事だ………できるか?」
アカメが聞いてくるとタツミは
「フンッ!上等だ!」
と言って親指を立て上半身の服を脱ぎすてた。
【ナイトレイド・アジト・食堂】
~昼~
「で、結局タツミが捕まえたのは2匹っと」
「服脱ぎ捨てて上等だっていったんだって?」
「まだまだ甘い、私と舞弥を見習え」
上からナジェンダ、レオーネ、アカメの順番に言われタツミは少し小さくなっている。
ちなみに結果がアカメ10私7タツミが2だ。
ちなみに私は泳げるからな、ここ重要。
タツミはまだアカメに苦手意識があるらしい。
まぁでも多分そのうち仲良くなれるだろうと私は思う。
「ではレオーネ報告を聞こう」
「よしきた。標的は帝都警備隊のオーガと油屋のガマルって奴だ。オーガはガマルに大量の賄賂をもらっている。ガマルは悪事を行うたびに関係のない人を犯罪者にでっちあげ裁いているらしい、これはこの時の依頼金だ。」
そういって先程出した二人の暗殺対象者の上に金袋を置いた。そうとうな額だった
「よくこんなに貯めたな」
「病の匂いがした。体を売り続けていただろう」
レオーネの声のトーンが下がった。
恐らく冷たい目をしているのだろう。
「事実確認は?」
「この目この耳で確認した、有罪だ!」
「よし、ナイトレイドはこの依頼を受ける。悪逆無道のクズ共は新しい国にいらん。天罰を下してやろう」
「商人のガマルをやるのは容易だが、オーガはなかなかの難敵だぞ。鬼のオーガと呼ばれその剣の腕は犯罪者からも恐れられている。普段は多くの部下を引き連れており、一人になるのは稀だ。用心深く賄賂は自室にガマルを呼んで受け取っている。非番の日は宮殿付近のメインストリートで飲んでいる」
「実行は非番の時しか無理だな」
タツミの言う通り実行するならそれしかない
それには理由もあるからだ
「だが、宮殿付近の警備は厳重だ。人相が割れているアカメでは危険だな」
「はいはーい!私手配書出回ってないよ!」
「やれるか?」
ナジェンダはレオーネにたずねる。
「強敵なほど腕がなるね」
やる気は十分らしい
「マイン達が戻ってくるのを待つのは?」
「でもあいつらいつ戻ってくるかわからないんだろう?」
「うん」
「だったら、俺達だけでやり遂げようぜ」
タツミは机を叩き発言する
それにナジェンダが反応する
「ほぉ?ではお前がオーガを倒すというのか?」
「え?」
「言うじゃないか?今の発言責任は取ってほしいな」
「えぇ!?」
「期待してるよー♪」
「ちょっ!舞弥まで!?」
「今の前には無理だ」
「なっ!?剣の腕なら俺だって」
「そうではない、お前には人を殺せないと言っているんだ」
「経験なら………」
恐らくその経験とはアリアを殺した経験だろう
しかしあれは経験とは言えなかった
「あれはお前が憎しみで振るった剣だ。いついかなる時でも、躊躇わずに人を殺せるか?」
「こうしてる間にもまた濡れ衣を着せられるひとがいるかもしれないんだろう?だったら俺はやるよ!大切な人が理不尽に奪われる。そんな思いもう誰にもさせたくない。」
体験したからこそ他には味合わせたくない。
その心は正義からきていた。
今の私には少し眩しかった。
私にも大切な人できるかな?とふと思った。
「決まりだな。タツミの決意を汲み取ろう。オーガを消せ!」
「よく言ったタツミ。いい覚悟だ。」
「レオーネとアカメは油屋をたのむ。舞弥は念の為タツミと行動、危なくなったらお前が殺せ」
「「「りょーかい」」」
どうやら私も出撃らしい。といっても出番があればだが
「どーだ、アカメー?俺だって決めるときは決めるんだ」
「きちんと任務を遂行して報告を終えて初めて立派といえる。この時点でいい気になっているようでは……………………死ぬぞ?」
アカメのその目は少し暗かった。
タツミはそんなアカメに対し認めてもらうと任務に望むのだった。
読んでいただきありがとうございます
ご意見、ご感想、誤字などお待ちしております(_ _;)
今回から1話ずつです。