神殿の奥深く、九人の英傑達が邪龍ティアマトと激闘を繰り広げていた。他の英傑達は剣は折れ、槍は折れ、召喚師は魔力が尽き気絶していた。残りのシャルロット、ソフィ、メグの三人が激闘を繰り広げいた。シャルロット自身も満身創痍ながら、自分の拳を信じ全身に炎を纏い闘気が衰えてなかった。
「ぶん殴ってやんよ!焔舞光掌破!」
シャルロットの連撃でティアマト自身もボロボロだった。しかし、邪龍の意地でシャルロットに一撃が入る。
「きゃぁぁぁぁ」
ティアマトのブレスが直撃し、シャルロットは床をバウンドしながら壁に叩き付けられた。
「ゴッホォ・・・やるじゃんよ・・・」
吐血しながらも、立ち上がり闘志はさらに上がった。御子の力をフルに使い全身を燃やす様に炎が纏う。
「見せてやんよ!うぉぉぉぉぉ!」
ティアマトに最後一撃を入れようと叫びながら、突撃した。
「シャルロット様、お下がり下さい!」
氷の国の王女のソフィが弓を連射しながら叫ぶ。
「シャルたん下がって!そんな、体じゃ・・・・」
うさみみのメグが心配そうに声を掛ける。治療魔法をかけようとするがシャルロットは振り向かず、拳を炎で纏い立ち向かった。邪龍ティアマトは負けずと雄叫びを上げる。
「グォォォ!」
「ぶん殴る!武焔衝!」
二人は重なる様にぶつかる。シャルロットの武焔衝はティアマトの頭を吹き飛ばしたが、シャルロットもティアマトの鈎爪が胸を貫いた。
相打ちだった。
ティアマトは頭を失い、力無く倒れた。ティアマトは光となって消えて行った・・・・シャルロットも胸を貫かれ、糸の切れたマリオットの様に、その場に倒れた。倒れた周りには血の池を作り、シャルロットの命も風前の灯だった。メグとソフィは武器を投げ捨てて、シャルロットに駆け寄た。
「シャルたん!」
「シャルロット様!」
「ゴメン・・・最後にドジった・・・」
「シャルたん、喋っちゃ駄目!ソフィたん、一緒に回復魔法を・・・」
「はい!メグ様」
回復魔法を掛けるが回復する見込みがなかった。
「何で!回復しないの?」
「メグ・・・・助からないから、もう良いよ・・・・ソフィもありがとう・・・・最後に・・・お願い聞いてくれるかな?」
「最後だなんて言わないでよ!」
メグは涙で顔をグチャグチャにしながらも回復魔法を掛ける。
「そう、ですわ!」
回復魔法を掛けるも駄目だった。
「ティアマトの鈎爪は呪いだから、貫かれたら回復しないよ・・・・だから、お願いを聞いて・・・・」
「「!!?」」
二人は言葉を失った。
「孤児院の子供たちにはあたいが死んだのは秘密にしてね・・・・ソフィ、孤児院の事は任せたよ・・・・」
「はい・・・任されました。」
ソフィは涙を流しながら頷いた。メグはシャルロットの手を握っていた。
「メグ、ゴメン・・・・最後に言わせて・・・」
「シャルたん、死んじゃ嫌だよ・・・ずっと、一緒に旅をするって言ったじゃないか・・・・」
「約束・・・護れなくて・・・・ごめん・・・・メグ・・・・最高のマブダチだよ・・・・あぁ・・飛行島にもう一度行きたかった・・・・・・」
メグに笑顔を見せ握っていた手の力が抜けダランと落ちた。
「シャルたん!?嘘だよね?」
ソフィは涙を流しながら首を振った。
「シャルたん・・・・いっ・・いっ嫌ぁぁぁぁぁ」
メグの叫び声が神殿に響いた。メグに抱きしめられてたシャルロットも光になって消えて行った・・・・
邪龍ティアマト討伐はシャルロットの死で終焉を迎えた。残された、英傑達はそれぞれの国に帰り、内乱の終結に尽力した。
メグは飛行島に行き、シャルロットが亡くなった事を伝え、孤児院に行った。その後の記録はなかった。
ソフィは国に帰り王女としての勤めに尽力。国を立て直し、約束通りに孤児院を支援した。
シャルロットは・・・・・・
「えっ?ここ何処?」
知らない浜辺だった。
「あたい、死んだよね?」
モニターに見張られてると知らないシャルロットだった。