インフィニット・ストラトス 光焔の御子   作:まもる

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クラス代表を決めて(後編)

 Side シャルロット

 

 生徒会長とガチバトルから三日がたった。大破した相棒の光焔は束さんよってあの日の夜に修復され、新たに武器が追加されていた。そう、騎士シャルロット・フェリエ。いや、光焔の御子シャルロット・フェリエとして、あたいを支えた光焔剣デュランダル。そして、あの日にへし折れた。

 

 新しく追加された剣を思い出しながら、光焔を展開して誰も居ないアリーナで集中していた。

 

 「誓おう!光焔剣デュランダル!再び、我が剣となり、力を示せ!」

 

 叫ぶと、デュランダルを地面に突き刺した。

 

 ゴォォォ

 

 剣から激しい炎が巻き起こった。ISを解除し、それを引き抜くとIS用の武器から昔使っていた大きさになった。束さんの話しだと本来の姿らしい。

 

 それは、大戦時にへし折れたデュランダルの柄をメグがこっそり保管してそのままこっちの世界に持って来たらしい。束さんの技術とメグの秘蔵コレクションの逆行のルーンで再生させたらしい。

 

 「はぁぁぁぁぁ!」

 

 「ヤッ、ヤァァァァ!」

 

 時間まで素振りをした。

 

 

 部屋に戻り、シャワーを済ませ制服に着替えた。クロエちゃんはあたいの相棒の整備で居ない。

 

 

 今日は、クラス代表決定戦。そして、セシリアをぶん殴る日でもある。先輩とのガチバトルには見に来て居なかったらしいとマドカちゃんから聞いていた。

 

 「かなり、慢心してるみたいだし・・・」

 

 あたいは相棒の整備しているハンガーに向かった。ハンガーでは、クロエちゃんが無心でキーボードを叩き、光焔の最終調整をしていた。あたいは、少しでも集中するために、壁に寄り掛かり終わるのを待った。

 

 「シャルロット様、整備が終わりました。」

 

 「ありがとう。クロエちゃん」

 

 待機状態にして指にはめた。ピットに上がると、織斑先生と山田先生が待っていた。

 

 「シャルロット、来たようだな。専用機は大丈夫か?」

 

 「はい、束さんとクロエちゃんが修理と調整をしてくれました。大丈夫だし!」

 

 「そうか・・・・シャルロット、追加武装は使うなよ。拳でセシリアを覚ましてやれ。」

 

 意味が分からなかった。あたいも、セシリアはあれが、無ければ伸びると思う。それは、あたいじゃない気がする。だから

 

 「織斑先生、これはあたいの決闘です。目を覚まさせるのは一夏に任せます。」

 

 「そうか・・・・」

 

 「行くよ!光焔!」

 

 あたいはカタパルトからアリーナに飛んだ。

 

 

 アリーナに入るとセシリアが専用機を展開して待っていた。

 

 「逃げずに来ましたわね!」

 

 「逃げないし!セシリア!あたいの一撃くれてやんよ!」

 

 始まりのブザーが鳴る。

 

 「行きますわよ!スターライトMk-3!」

 

 あたいはセシリアを見て、叩き潰す事に決めた。それは、先輩と戦ったが先輩は初めから本気だった。しかし、セシリアはライフルを向け射撃するだけだった。本気が感じられなかった。

 

 「全力で来ないと、怪我するし!だから」

 

 イグニッションブーストを掛けながら、ジクザクにブーストを掛ける。身体に負担は大きいけど、直ぐに懐に入り込めるからだ。

 

 「なっ!?何で当たらないですの?」

 

 「それは、セシリアが本気じゃないからだし!」

 

 「充分、本気ですわ!」

 

 「まだ、生徒会長が強かったし!」

 

 「馬鹿にしてますの!」

 

 ライフルを乱射するが当たらない。懐に入り

 

 「だから、いつまで慢心してんだよ!」

 

 セシリア肩を掴むと腹部に拳を打ち込んだ。セシリアは拳打の衝撃でライフルを手放し体がくの字に曲がって胃液を吐いた。

 

 「フッゴォ・・・・おっ、おっぇぇぇ!」

 

 「絶対防御が在るからとか安心して、挙げ句にあたいを舐めてる!しかも、ゲロッてじゃねぇぇよ!」

 

 「うっぷぅ・・・どうして、絶対防御が・・・・」

 

 そのまま、後頭部に踵落としを決め、胃液を撒き散らしながら叩き落とした。

 

 「アガァ・・・」

 

 「終わらないし!」

 

 リボルバーイグニッションブーストでセシリアのブルーティーアズを追い越し、再び、腹部にアッパーを入れた。再び、セシリアは胃液を吐き、それがあたいの顔にかかる。

 

 「アガァ・・・・うっ、オェェェェ・・・」

 

 「げっ、ゲロが掛かったし・・・」

 

 

 

 

 そんな、一方的蹂躙劇を見ていたクラスの生徒は顔を手で隠すか顔をしかめていた。

 

 

 Side 千冬

 

 セシリアとシャルロットの模擬戦は蹂躙劇だな。シャルロットは鎧抜きだけで一方的にセシリアを殴っている。確かに、専用機は壊れない。だが、衝撃は諸にセシリアを襲っているな。

 

 「織斑先生!この模擬戦止めましょう!」

 

 「もう少し、様子を見よう。山田先生・・・」

 

 「でも!」

 

 正直、やり過ぎだが、判断に困っていた。

 

 

 Side セシリア

 

 どうしてですの?どうして・・・・

 

 拳は的確に入るが絶対防御でダメージがない。でも、衝撃が・・・・

 

 何を慢心していたのかしら?

 

 分からない・・・・分からない・・・・分からない

 

 腹部を殴られ、繰り返す嘔吐は私の体力を奪う。衝撃で体中が痛い・・・・

 

 目の前にはシャルロットの拳が私の顔に迫っていた。

 

 「アガァ・・・・・」

 

 「・・・・・・」

 

 フラフラになりながらシャルロットを見るとまた、拳が・・・・・

 

 ドゴォ

 「フッゲェ・・・・・」

 

 私は意識を手放した。

 

 Side 千冬

 

 「まずい!」

 

 感じた時には遅かった。シャルロットの拳はセシリアの顔面に入った。

 

 セシリアは気絶しISが解除されていた。空中で投げ出されたセシリアは真っ逆さまに地面に墜ちようとしていた。シャルロットはセシリアを受け止めピットに入った。シャルロットはピットから出て来なかった。

 

 私と山田先生は最悪なことを思い浮かべ、急ぎピットに向かった。ピットにはシャルロットがセシリアを手当していた。

 

 セシリアの体中痣だらけで湿布のお化けだった。

 

 「シャルロット!」

 

 怒鳴りたくなった。

 

 「織斑先生ですか・・・・・セシリアは大丈夫だし、途中から出力を5%以下で殴っていただけだし」

 

 普通の拳程度だと・・・・・

 

 「やり過ぎたって思ってます。でも、慢心し、人を馬鹿にしているセシリアだけは許せなかった。本当、すいませんでした」

 

 素直に謝るか・・・・

 

 「セシリアが覚めたら謝ってやれ」

 

 「わかりました」

 

 「それと、シャルロットの事は束から全て聞いた。」

 

 「そうですか・・・・」

 

 「それと、一夏とやれそうか?」

 

 「エネルギーは少ししか使って無いのですぐ行けるし」

 

 「そうか・・・・」

 

 私は山田先生にセシリアを見てもらい、ピットを出て管制室に戻った。

 

 

 Side 一夏

 

 シャルロットの試合は怖かった。クロエの話しから出力を押さえての鎧抜きだった。

 

 俺はピットに向かい。白椿を展開した。

 

 ピットの向こう側にはシャルロットが光焔を展開しオープンチャンネルからの指示を待っていた。だから、高い壁かも知れない。だから、全力で・・・・

 

 カタパルトからアリーナに入ると腕を組み、シャルロットが俺を見ていた。

 

 「シャルロット!全力で!」

 

 「一夏、あたいも全力でぶん殴ってやんよ!」

 

 始まりのブザーが鳴り、お互いにイグニッションブーストで接近した。俺は雪片弍型を構え袈裟切りの体勢に入った。シャルロットも上段蹴りの構えで来た。

 

 「「ウオォォォォ!」」

 

 ガッキィィィン

 

 甲高い衝撃音を奏でる。俺は回し蹴りを入れようとするが、シャルロットに蹴りで軽く受け止められる。シャルロットはカウンターで逆から回し蹴りを入れて来た。背中を打ち付けられるが光焔のウイングバインダーを一基切り落とした。

 

 「くっ、やるじゃん!一夏!」

 

 「まだまだ!」

 

 シャルロットと俺の蹴りと斬撃の応酬だった。

 

 

 Side セシリア

 

 「ツッ・・・・痛い・・・・・」

 

 ピットで目を覚ますと、シャルロットと織斑一夏が試合をしていた。二人の戦いを見ると、私は間違っていたのか知れない。

 

 「男の癖に・・・たかが、企業代表が・・・・」

 

 それは間違いだった。あの日、私はシャルロットと生徒会長の試合を見なかった。見たくも無かった。どうせ、シャルロットが負けるだろうと思っていたし、相手は現役のロシアの国家代表で学園の生徒会長だ。勝ち目なんてある訳が無い。しかし、蓋を開ければ、お互の専用機が大破しての引き分けだった。なのに、私は、今日まで慢心して見下していた。シャルロットに始めてぶっ飛ばされて気がついた。そして、馬鹿にしていた織斑一夏も私が手足も出なかったシャルロットに諦めずに喰らい付き、斬撃の応酬をしている。考えを改めてなければいけないかも知れない。

 

 アリーナのシャルロットを見ると、一夏に必殺技を決めていた。

 

 「ぶん殴ってやんよ!燃えろ!焔舞光掌破!」

 

 「グッ、ワァァァァァ!」

 

 『白椿、シールドエネルギーエンプティ!勝者シャルロット!』

 

 私を介抱していた、山田先生に辞退する事を話した。

 

 「山田先生」

 

 「はい、セシリアさん」

 

 「私はクラス代表決定戦を辞退致します。」

 

 「セシリアさん、理由を教えてくれますか?」

 

 「はい、私はクラス代表としての器ではないという事をあの二人の模擬戦を見て感じましたわ。誰に対しても、本気で当たるシャルロットさん。高い壁でも諦めず挑もうとする一夏さん。今の私にはそれがありません。なので、自分を鍛え直す意味でも辞退致します。」

 

 「セシリアさんわかりました。次の一夏さんとの模擬戦も棄権でよろしいですか?」

 

 「はい、お願い致します。」

 

 素晴らしい男性に出会えましたわ・・・・その前に、謝らないと行けないですわ・・・・・

 

 

 翌日・・・・・

 

 「クラス代表はシャルロット・フェリエだ。異存はないな?」

 

 「「「「ありませんー」」」」

 

 私は・・・・・覚悟しよう。皆に謝る勇気を・・・・

 

 「織斑先生、よろしいでしょうか?」

 

 「セシリアか、良いぞ。」

 

 私は立ち上がり、クラスの皆に謝罪した。

 

 「この度の失言、誠にすいませんでした。また、一から皆様と勉学を励みたいです。許されるとは思っていません。本当にすいませんでした!」

 

 一夏さんが

 

 「セシリアが謝っているからみんなは良いよな?」

 

 「「「「「はーい!」」」」

 

 皆さん・・・・ありがとう・・・・・

 

 「後、シャルロットさん、あの失言の意味と最新から本気じゃない事、すいません」

 

 「あたいは気にしてないし、セシリアは良い顔になったよ。また、模擬戦やろう!」

 

 「はい、お願い致します」

 

 私は放課後にこの返事で後悔した。

 

 

 

 Side マドカ

 

 放課後、アリーナでシャルルちゃん、クロエちゃん、セシリア、糞虫(箒)、お兄ちゃんと訓練していた。

 

 「ちょ!マドカさんビットの数が・・・・・多過ぎですわ!」

 

 えっ!多いかな?クロエちゃん何か鬼畜の様なビット操作に偏向射撃だよ?

 

 「セシリアさん、まだ序の口だよ~」

 

 「それでも、いきなり20機は鬼畜ですわよ!」

 

 私のビットは的確にセシリアさんのブルーティーアズを追い詰める。

 

 「ビットばかり気にしてたら、懐に入られるよ!」

 

 槍をぶん回しながら懐に入る。

 

 「同時操作は鬼畜ですわ!」

 

 逃げ回るセシリア。ビットとで逃走を阻み槍で追いかける私。ゾクゾクしちゃう・・・・

 

 「マドカちゃん、セシリアさんに射撃とビットの同時操作教えて上げてね!」

 

 私はビットの一斉射撃でセシリアさんを打ち落とした。

 

 

 Side セシリア

 

 追いかけ回されながら感じた。妹だけど、織斑先生みたいに鬼教官ですわ。

 

 「セシリアさん、まだまだだね。ビットと射撃の同時操作が出来れば、今度はクロエちゃんと訓練出来るよ」

 

 シャルロットさんが一夏さんと箒さんを扱き上げ、二人は地面で仰向けになってダウンしていた。

 

 「もしかして、セシリアさんはシャルルに扱いて欲しかった?」

 

 「えっ?」

 

 確かに鍛えて欲しい。

 

 「セシリアさんはしばらく、私とクロエちゃんで鍛えるよ。私でも、組み手して貰えないだからね。今のセシリアさんだと、吐きまくるよ。シャルルは鍛える時は容赦無しだから・・・・」

 

 それだけ、強いって事よね・・・・

 

 私は仰向けになって空を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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