Side シャルロット
束さんが倉持技研を買収してから二ヶ月が過ぎた。毎日の日課でクロエちゃんと模擬戦や勉強日々だった。あたいとの訓練が原因なのか、クロエちゃんの暮椿が故障した。原因は、やっぱりあたいだった。格闘戦重視だったのが祟り、拳を打ち込まれた辺りが熱による消耗だった。定期整備で異常が無かったが見つかりにくい場所だった。消耗部品の取り替え作業は入学までかかるらしい。そこで、あたいも拳だけで戦うだけでなく、剣の装備を検討していた。暇なので、アリーナで格闘訓練をしていた。
「ハァァァァァ」
ドッゴッーン
丸太が折れ、倒れた。ただの八つ当たりだし・・・
「シャルル、やってるね」
振り向くと束さんだった。
「シャルルにアドバイスをね」
「どんな?」
「シャルルは剣を使ってて、斬撃飛ばせる?」
「一応、飛ばせますが・・・・」
「拳でこうやって、飛ばせ無いかなって?ハァァァァァ」
ドッゴォ
マジ飛んだし!
「シャルルなら出来るよ!頑張ってね!」
そうだ!拳の炎を飛ばせば・・・・
練習すること二時間が経過した。
「ハァァァァァ、セッイヤァ!」
何とか飛ばせる・・・・まだ、実戦には無理だし・・・・・
こうして、練習すること一週間・・・・
クロエちゃんと一緒にIS学園に向かっていた。実技試験があるらしい。
1時間ほど、モノレールに揺られてIS学園の駅に着いた。ホームに下り、学園に向かうと黒いスーツを着た黒髪の女性がいた。
「束の奴が送って来た受験生は貴様らか?」
威圧的な女性だった。クロエちゃんはあたいの前に立ち
「はい、千冬様」
ところが
スッパァーン
「えっ?」
「クロエか・・・ここでは、織斑先生だ!」
「はい・・・・・織斑先生・・・」
結構痛そうだった。クロエちゃんの頭から煙りが立っていた。
「で、貴様は」
「あたいはシャルロットです。」
「そうか、試験会場のアリーナについて来い」
織斑先生の後に付きアリーナに向かった。
アリーナに付き、ピットに入った。あたいとクロエちゃんは着替えて、待機していた。
オープンチャンネルから呼びだしが掛かった。
「試験ナンバー1425番、クロエ・クロニクルどうぞ」
「では、シャルロット様行ってきます」
何とか修理の間に合った暮椿を纏いピットを出た。
アリーナの上空には、打鉄を纏った試験官と模擬戦をしていた。クロエちゃんは苦戦する事なく試験官を倒した。
倒しかたはやはり、ビット攻撃だろう・・・偏向射撃で追い詰めて狙撃してたし・・・
回想していると、クロエちゃんがピットに戻って来た。
「クロエちゃん、お疲れ」
「はい、シャルロット様も頑張って下さい」
「うん、頑張る!よし!あたいの相手は誰?」
オープンチャンネルから声が聞こえた。
「試験ナンバー1426番 シャルロット・フェリエ私が相手してやろう」
「織斑先生!良いんですか?監督官がやっても・・・」
「山田先生、友人からの推薦だからな実力がみたい」
「わかりました。シャルロットさんどうぞ」
「はい、行くよ!光焔!」
ピットからアリーナに出た。アリーナには打鉄を纏った、織斑先生だった。気配で判る。かなりの実力者だ・・・・
「ほぅ・・・・それが貴様のISか?」
「はい」
「なら、武器を構えろ!」
「武器なら構えてます!」
手を広げ、指先を曲げ挑発した。
「なるほど、拳が武器か・・・行くぞ!」
瞬間加速で間合いを詰めてきた。あたいも構え、リボルバーイグニッションブーストをかける。
「何!リボルバーイグニッションブーストだと?」
「ぶん殴ってやんよ!はぁぁぁぁぁぁぁぁ」
懐に入るが、バックブーストでさけ、葵で切り掛かりに来た。あたいは手甲で受け止め、回し蹴りを決める。バランスを崩したのを確認すると、イグニッションブーストで一気に懐に入り込んだ。
「ぐっ!何!?」
「アハハハハ!ぶん殴ってやんよ!燃えろ!焔舞光掌破!いっけぇぇぇぇ!」
そこはスローモーションだった。織斑先生に入って行く拳と蹴りは舞を舞う様な連撃が綺麗に決まった。
「がっはぁ・・・・」
『そこまで!打鉄、シールドエネルギーエンプティー勝者、シャルロット!」
ピットに戻ると騒ぎになっていた。どうやら、織斑先生が負けたのが原因だったらしい。
試験も終わり、自宅に帰った。