~三人称~
数年前 とある警察署の地下
「サーゼクス....誰だ?そのちびっ子?。数年後には美人になりそうな子だが....。お前、奥さんいるくせに幼女誘拐とかしかも猫尻尾と猫耳着けさせるとか....逮捕していいか?」
警察署の地下にある誰も存在すら知らない場所に伊達眼鏡をかけ右目にかかりそうなほどの前髪に気だるそうな表情をした少しだけ冷たい印象を持たせる目をした男がライトノベル片手に赤い髪の男、サーゼクスと長い黒髪に黒の着物そして猫耳と尻尾がある女の子を見ながらそう言った。
「一応私は君の上司なんだがね....悪ふざけはよしてくれ。今日は仕事の依頼をお願いしたくてね。この子に関する事なんだ。実はこの子ははぐれ悪魔で.... 」
サーゼクスがそう言うとサーゼクスの後ろから銃の撃鉄を起こす音と剣を抜く音が聞こえた。振り替えると黒髪短髪で眼鏡をかけた男がハンドガンを、短髪にキリッとした目が特徴的な男が剣を抜いていた。もちろん攻撃目標は女の子だ。
「待て。敵なら先にサーゼクスが殺している。ここに連れてきたと言うことは何かしらの理由があるんだろう....殺す殺さないはその後だ。良いな?」
伊達眼鏡をかけた男が片手をあげて止めると二人は武器をしぶしぶしまった。
「悪いな。ちびっ子、ここにいる連中はそれなりに修羅場を潜っているからつい殺気だってしまったんだ。すまない」
「ちびっ子じゃない....黒歌....私の名前は黒歌」
「そうか、すまなかったな黒歌。俺は黒田 鋼夜だ。ここにいる奴ともう一人の名字は全員黒田だから名前で読んでくれ。で?サーゼクス続きを話してくれ」
そう言いながら黒歌の頭を撫でながら鋼夜はサーゼクスに話の続きを促した。黒歌は撫でられるのが心地よいのか目をとろんさせて鋼夜に撫でられるのがままになっている。
「撫でながら話を要求するとか君は人として大切ななにかを失っている気がするよ....。話を戻すとはぐれ悪魔何だけどどうやら冤罪のようでね。疑惑を晴らすまでの間君に黒歌を預かってほしいんだ」
「そうか、その依頼を引き受けよう。冤罪は晴らして置かないといけないからな」
そう言うと鋼夜は寂しげな表情をした。鋼夜は親を殺人事件の冤罪で二人とも死刑となり、警察は処刑後に冤罪と気がつきこの事件の真相を闇に葬った。その過去があるため鋼夜は冤罪の疑いがある悪魔を見つけたら助けるようにしていた。勿論冤罪ではなかったり背後から襲われたりすれば即座に始末するのだが....。それほど鋼夜は冤罪が嫌いだ。
「安心しろ。誰にもお前を傷つけさせはしない」
鋼夜がそう言いながらふたたび頭を撫でると黒歌は顔を赤く染め俯いた。
「鋼夜....お前ホント精神的には凄いイケメンだ」
「うるさい。余計なお世話だ。これにカッコいい顔が着けば完璧だったとか思ってるんだよ。それにお前の顔も俺と似たり寄ったりだろ、焔。」
鋼夜は眼鏡の男、焔にそう返し次はキリッとした目をしている男の方に顔を向けた。鋼夜はそう言っているが二人とも顔が悪いわけではなく普通にカッコいい部類である。ただその事を認めてはないが....
「
「いやいや、俺はお前をからかったことは無くないか?」
宗がそう言うと鋼夜は顎に手を当て少し考えた後確かになと答えた。一方、撫でられていた黒歌はと言うと急に頭を撫でるのを鋼夜に止められて頬を膨らませていた。そしてちょっとしたイタズラを思い付き実行に移す。まず鋼夜の膝に乗り宗の方に向いていた顔を両手につかみ自分の方に強引に向かせる。そして....
「どうした?黒?」
鋼夜の唇にキスをした。するとある意味タイミング良く部屋のドアが開き一人の男が帰ってきた。
「弁当を買ってきましたよ....!?鋼夜先輩が幼女に手を出してる!?警察に通報しなきゃ!!」
「ぷは、落ち着け
紅にそう文句を言うと鋼夜は大きくため息を着きながら自分の腕の中を眺めた。そこには黒歌が満足そうに顔を赤くしたまま眠っている。抱きついたままで....
「やれやれ、俺は年下に好かれるのが宿命なのかね....」
鋼夜は昔の事を思い出しながらそうぼやくと今だ慌てている紅と落ち着かせようとしている宗、そして紅の事を無視して一人弁当を食べ始めている焔を眺めて一人苦笑を浮かべていた。