「ここだな。俺達の部屋は全て一階で横並びらにあるらしいな。部屋は俺と黒歌が一緒で後は一人一部屋だそうだ」
零課の面々は夜になってやっと駒王市での拠点となるマンションへと来ていた。このマンションはサーゼクスが管理しており悪魔関係者が住んでいるので色々と動きやすいのだそうだ。
「とりあえず中に入るぞ。ある程度荷物の整理したら隠し部屋に来い。行き方を書いた紙は部屋の中の机の上にあるそうだ。今から10分後までには来いよ」
鋼夜の言葉に各々返事をしながら部屋に入っていく。鋼夜と黒歌も部屋の中に入っていった。
部屋の中は二人で暮らしても問題ないほどの広さで家具に雑貨、電化製品まで備わっていて鋼夜と黒歌の私物はしっかりと整理されて棚などに収納されていた。
「サーゼクスの奴....」
ここまでしっかりと整理されているのはサーゼクスの妻グレイフィアとグレイフィアが率いるメイド達にやらせたことを察してこのようなことまでさせられるグレイフィアを少しだけ鋼夜は哀れんだ。疲れすぎて倒れなければ良いがと....。結局何も整理する物が無かったため鋼夜は本棚からラノベ一冊取ると机の上の紙を手に取った。
それによると隠し部屋は台所にある冷蔵庫と隣にある食器棚の隙間。ちょうど人一人分空いている隙間にあるらしくそこを5回叩けばいいそうで実際にやってみると壁が上がり壁の中から階段が現れた。
「無駄に凝ってるな....」
「サーゼクスは変なところに力を入れるからニャー....多分永遠にそこが変わる事は無いと思うニャン」
黒歌の言葉に鋼夜は大きなため息をつくと黒歌と共に階段を降りた。階段を降りきると少し通路が奥に続いておりその先には鋼鉄製のドアがあった。
「速かったな」
「いや、そっちが来る10秒ぐらい前に着いたばかりだ」
そのドアを潜ると既に全員が揃って十畳ほどある部屋の真ん中にある机を囲んでいた。机の上にはまた封筒が置かれていてその封筒には討伐依頼と書かれていた。
「これは?」
みんながさぁ?と言うので鋼夜が封筒を開き中を見る。
これを読んでいると言うことは無事に着いたみたいだね。着いたばかりで休みたいかもしれないが今日は廃工場にいるバイザーと言うはぐれ悪魔を始末してもらいたい。このはぐれ悪魔は侵入してから5名の人が犠牲を出してるがが今だ管理しているリアスが気づいている様子はない。速やかな討伐を頼む
サーゼクス
「サーゼクスの妹が無能と言う可能性がこの手紙から感じられるのだが....」
「多分気のせいじゃ無いニャン....」
二人はため息をつくとすぐに気分を切り替えて今回の排除対象のバイザーについての資料をみんなに配り読み始めた。
バイザー
元の主は不明。そこまで注意をする必要は無いが胸から飛ばしてくる強力な酸にだけは注意せよ
口には出さないが皆、サーゼクスから届いていたバイザーに着いての書類に雑‼や短すぎだろ‼などと心で突っ込みを入れてさっさと終わらせて寝るかと頷き合い廃工場に向かって移動を始めた。
廃工場
廃工場近くに着いた鋼夜達は廃工場から10m離れた場所でブリーフィングをしていた。
「それじゃあ、黒歌。一般人が入ってこないように結界を頼む」
「分かったニャン‼」
「焔と宗は武器を」
「「了解/了解だ」」
「紅は神器を発動して罠がないか確認をしておけ」
「分かりました‼」
鋼夜は皆に指示を出すと神器を発動させる。すると鋼夜の手に指ぬき手袋が出現した。それを確認すると手を握ったり開いたりして鋼夜は感触を確認するととあることに気が付き
「焔、俺のいつも使っている物に麻酔銃を追加しといてくれとびきり強い薬のやつ」
そう頼んだ。
「了解」
焔はそう言うとハンドガン型の麻酔銃をを新しく作り出し置いた。ここで鋼夜達の神器の説明をしておこう。
焔の神器は武器商人。この神器は実在する銃器や装備それとゲームなどで出てくる武装を造り出す神器だ。かなり便利なものだが本人いわく派手じゃないから少し悲しいらしい。
その焔の横では宗がマチェットやナイフ等の刃物をを五本造り出していた。宗の神器は刀剣職人。焔と同じ系統の神器でこれは手元に刀剣を造り出すことが出来る。宗は昔から刀剣が好きで様々な刀剣を知っているためある程度の刀剣を創ることが出来る。身体能力も強化されると言うかなり使い勝手が良い神器だ。
紅は皆から少し離れ焔が造り出した拳銃を片手にドアを見つめている。その目は何時もの色ではなく左右が、赤と青に変わっていた。紅の神器は
そして最後、鋼夜の神器は運の強奪者。これは鋼夜が着けている手袋で能力は人の運気を見ることと他人から幸運を奪い自分や他人に譲渡する事。まぁこの能力は実戦で説明をした方が分かりやすいだろう。
「出来たぞ」
「こっちもだ」
「罠はありません‼」
「結界の設置終わったニャン」
「分かった。黒歌は屋根の上に行って結界があるから来ないだろうが一般人が来ないように見張りを、残りは武装して踏み込むぞ」
そう指示するた鋼夜は胸元の鞘にナイフをホルスターにはハンドガンのベレッタを入れベルトに麻酔銃を挟み、スナイパーライフルのドラグノフのスコープを外したものを手に持った
焔はサブマシンガンを持ちホルスターにはリボルバーをもちマチェットを鞘に入れ
宗はアサルトライフルのAK47とフルオートで撃てるハンドガンのグロックを持ち此方もマチェットを鞘に入れた。
紅は手に持っていたハンドガンのカバメントをホルスターに入れショットガンを手に持ちナイフを二本のナイフを鞘に入れた。
黒歌は軽々とジャンプで屋根に飛び乗った。鋼夜はそれを確認するとハンドサインで焔と紅に突入を指示し先に入った二人が安全を確認し手招きをすると宗と一緒に侵入していった。入って暫くすると壁に何かが当たり砕ける音や雷が落ちるような音や肉が焦げる臭いがした。
(既に誰かがいるみたいだな)
(様子を見るか?)
鋼夜が焔達とハンドサインで話ながら音の方に近づいてみるとボソボソと声が聞こえてきた。
「い....す..わ?」
「殺..」
(紅、透視をして調べろ)
(了解です。えっとはぐれ悪魔と思われる奴を五人の悪魔が囲んでます。はぐれ悪魔はもう虫の息ですね..)
(そうか....なら向こうがはぐれ悪魔を仕留めたら教えろ。入るぞ、全員用意しろ)
(((了解)))
全員そう返事をして10秒ほど時間が経った時紅が終わったと言うので銃を構えながら入っていった。
「あなた達は何者なのかしら?この土地の管理者に銃を向けるとは良い覚悟ね」
そこには紅髪の女子生徒とその女子生徒を守るように側に居る四人の男女がそこにいた。この時鋼夜は大きくため息をつきながら思い出していた。入ってくる前に自分が何時もより不幸になっていたことに....。
あぁ、やっぱり運が悪いとこうなるんだなと心の底から思いながら....