咲夜「え、ええ、そうよ(いきなり大声出すからビックリしたわ)」
俺はちゃんと山飛 泰志という名前がある...誰かに付けてもらうという経験は一度もない。記憶の範疇では。
「さ、さっきは気持ちが高ぶってすみません。その...私の...名前ですか?」
咲夜「ええ、ここでは決めづらいから皆と話し合って決めましょう」
皆...?誰なんだ...ってええ?俺は廊下にいたはず...なのに4人の知らない女の前にいる...
小悪魔「この娘が咲夜さんがいってた娘ですか〜?」
「そうよコア。私がここに来たのは彼女の事で...彼女名前を覚えてないらしいから皆様で付けていただけたらと...」
レミリア「それは大変ね...名前を付けるとなると私の出番ね」
パチュリー「むきゅ、レミィ。名前なら私にとっておきがあるのよ。貴女、そこに座りなさい」
「あ、ありがとうございます」
こうして、私の名前を付ける会議が始まった
咲夜「まずは自己紹介をしましょう。私は十六夜咲夜」
レミリア「フフフ、高貴なる吸血鬼のレミリア・スカーレットよ」
パチュリー「パチュリー・ノーレッジよろしくね」
美鈴「紅美鈴。門番を任されてます」
小悪魔「小悪魔です。コアって呼ばれてます」
「名前が思い出せないの...素敵な名前を考えてくれたら嬉しいな」
多分こんな感じの自己紹介でいいだろう。なんか一人鼻血が吹き出ているメイド長がいるが....
咲夜「は、反則です!まずは各々で名前を出し合いましょう。私はお嬢様と妹様の名前をとってレミドール、姓は私とパチュリー様の名前を取ってノーナイトがいいと思います」
レミリア「鼻血大丈夫かしら?私は高貴な名前を付けたいわね....えーと、テディシア・マリベルとかどうかしら?」
パチュリー「咲夜もレミィもなかなか考えてるわね...私は日本の名前を付けてみようかしら...紅魔 時法とか」
美鈴「咲夜さんの名前私が入ってない(泣)アリスさんの雰囲気を少し感じるから、アイリスとかですかね!」
小悪魔「わ、私はフランス人形さんがいいと思います!」
おいおい、フランス人形はダメだろ!
きっとこの中から俺は名前を選ぶんだな
咲夜「この中から貴女が好きな名前を選んで下さい!」
パチュリー「むきゅー!ちょっと待って!私のとっておきを試してみたいの」
とっておき...何だろう...?
「とっておきってー?」
パチュリー「付けた名前を産まれた時からもってる名前と同期する魔法よ」
なんか怪しいな
「同期ってー?」
パチュリー「今から付ける名前を産まれた時に与えられた名前に上書きする事ね...どうせ産まれた時の名前は忘れちゃったんでしょ、だったら新しく付けられたって感覚になるよりはみんなと同じく最初から与えられた名前があった方が貴女にとってもいいでしょ?」
それはそうだけど..俺は本当は自分の本名を知っている...でもここで断ると申し訳ない気持ちが残る...ここで山飛 泰志という名前を捨てるとどんな事が起こるのだろう...記憶が消える可能性も考えられそうだ...
「ねぇ、ペンと紙持ってない?」
パチュリー「あるわよ」
何かに書き残しておかないときっと俺は“私”になってしまうだろう...俺は自分の本名を紙に書いた
「ペンと紙ありがとう♪私!とっておき受ける!」
本名を書いた紙をワンピースのポケットに忍ばせておいた
パチュリー「むきゅ!そうと決まれば早速名前を決めなきゃね!何がいいかしら?」
「アイリス・レミドール」
美鈴「やった!私の名前が選ばれましたよ!」
咲夜「お嬢様、妹様、アイリス様。愛しています」
うお、メイド長に愛された...
パチュリー「私の実験室に行きましょう」
「うん♪」
咲夜「可愛ええ...」
パチュリー「なんか言ったかしら?」
咲夜「な、何でもありませんパチュリー様!」
パチュリー「行くわよ、アイリス」
これから記憶が消されると考えると末恐ろしいな...俺が俺じゃなく、アイリス・レミドールになるのか....今なら断れるかな....いや、断っては俺のプライドが傷つく!
「うん♪」
はい言っちゃったよー...俺の人生終わりました!
パチュリー「ここが実験室よ、アイリス、ちょっと待ってて」