こんな比企谷君はどうだろうか」   作:スティッチ

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連載終わってないのにこっちを書いてしまうということをしてしまった。


比企谷八幡の独白

人と話をするのは好きだ。

 

けれど自分と話すのはつまらないのか、一度話しかけてくれた人は二度とは話かけてくれることはなくそれっきりだった。

 

自分から話を振ることもできず、話をする気も起きない。

 

世界から孤立しているのは自分だけで、だから自分の視線の先には話をすることができない人ばかりだ。

 

家族でさえも一度も言葉を交わすことなく、その日を終えることが珍しくもない。

 

家族と言っても天涯孤独のみとなった自分をだれが引き取るかということで、親戚一同で言い合いになった挙句の果てにただ押し付けられたというだけの関係だ。

 

それでも自分に住むところを、着るものを、食べるものを与えてくれたことには感謝をしている。

 

だが、それだけだ。

 

家族としてのだんらんには異物である自分は入る隙間はなく、向こうもまた自分を受け入れる気はなかった。

 

おぼろげな記憶の片隅にある温かさを得られることはなく、ただどこにいても自分は世界からつまはじきにされるだけの存在だった。

 

 

 

 

 

 

だから俺は空を見つづける。

 

 

 

 

 

 

 

 

空を見続けていれば不思議とそれだけで時間は過ぎていてくれていた。

 

だがそれを繰り返していれば変人と呼ばれ傷つき、さらなる壁を作った。

 

人と交わらない時間はそのまま空を眺める時間へと変わっていった。

 

自分はずっとこのままなのかもしれない。

 

教師からも協調性を持て、友達を作れといったが、肝心の協調性の持ち方も友達の作り方も何一つ必要なことは教えてくれなかった。

 

自分から話を振ることもできず、まれに話しかけてくれることがあっても一言二言で会話は終わりを迎える。

 

グループになったとしてもただ自分は波風を立てることの内容に言われるがままに行動をしていた。

 

考えてみれば、自分はただ待つばかりだった、待っているのが自分という存在だった。

 

友人を作らないといけないとわかっていても、話しかけてはわずか一言で終わる。

 

口下手である自覚からグループに波風を絶たせないよう黙っていたら不気味なやつだとののしられた。

 

持たなければいけないものと自分が持ち合わせていないもの、現実と理想のギャップにただ悩みを積もらせる日々だ。

 

けれどいつかはそれさえもどうでもよくなって、自分という個人はただ空気のように消えてなくなっていくのかもしれない。

 

いつまで生きるのかはわからない、だが、100まで生きようと世界から見ればしょせんほんの瞬きにも満たない程度のものでしかないのだろう。

 

だから自分は、「生きる」ということを目的に「生きている」。

 

 

 

 

 

 

 




次回は総武高校一年目というか入学式の交通事故を書く予定。
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