俺はこの世界で野菜を育てる!   作:叢雲 狛

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1章第2 応接間の反抗期娘

「領主?」

 

「おうよ。領主ってのはこのあたりの土地のま、一番偉い人みたいなもんだ」

 

「いや分かるよそんくらい。領主なんて今日日聞かないからな」

 

「そうなのか?とりあえず中行くぞ」

 

「え?入っていいの?」

 

「一応野菜のことは詳しいみたいだからな。俺は月に一度ここで野菜料理を作って振る舞うことになってるんだ」

 

「専属の料理人とかこの屋敷にいないもんなの?」

 

「ん?リョウリニン?あぁ食屋のことか。いるにはいるんだが今日のような納品日は出来具合と味を調べるために俺のような菜屋が作るのさ」

 

「こっちの世界では食屋・・・か。なるほどな。ジゴが作る理由も理解した」

 

「ジゴ様。今日は遠い中来ていただき、ありがとうございます」

 

「おーラフィーさん。今日はよろしくお願いするぜ」

 

「はい。お願いします。ジゴ様そちらの御方は?」

 

「こいつはナクマ・ユウシ。野菜のことをよく知ってるってんで連れてきたんだ」

 

「こんにちは」

 

「・・・身内の方なのですか?」

 

「や、さっきそこで会った」

 

「そうですか・・・。まぁいいでしょう。中へ」

 

「「失礼します」」

 

「なあジゴ。あの娘可愛くね?」

 

「わかる」

 

~応接間~

 

「リルローレ様。ジゴ様が見えました」

 

「うんありがとうね、ラフィー。そしてジゴさん来てくれてありがとう」

 

「いえ、本日は宜しくお願いします」

 

「そちらの方は?」

 

「ナクマ・ユウシっていいます。さっきこいつと知り合って何か野菜がどうとか言ってたんで付いてきちゃいました」

 

「そうなのですね。ゆっくりしていってくださいな」

 

「ありがとうございます」

 

「ではジゴさん。料理のほうお願いしますです」

 

「わかりまし「待ったー!」

 

「「え?」」

 

「ちょっとお姉ちゃん!私もう野菜食べたくないって言ったよね!?」

 

「こらこらレリューレ。お客さんの前ですよ。静かにしなさい」

 

「えっとリルローレさん。その子は?」

 

「私の妹のレリューレです。すみません身内が失礼を致しました」

 

「何謝ってるのよ!大体ね人の家に土だらけの格好で来るほうが失礼よ!」

 

「レリューレ!」

 

「ひっ!」

 

「ジゴさん本当に申し訳ございません・・・」

 

「いえいえいいんですよ。土汚いのは事実ですので・・・。では料理作っていきますね。行くぞユウシ」

 

「お、おう」

 

俺とジゴは応接間を出て調理場へと向かった。

 

 

~調理場~

 

 

「で、おてんば妹に嫌われちゃったジゴさん。どうするんだい?」

 

「どうするっていってもなぁ・・・。それに俺が作れる野菜料理は基本的にサラダや茹でたり火を通すものしかできないんだよな・・・」

 

「ふむ・・・。したらyou。この調理場俺に任せてみなyo!」

 

反抗期の子が野菜嫌いでも食べちゃう野菜料理・・・。作っていきますか!




『食屋』・・・料理を作る職業。日本では調理人と呼ばれる者。

『ラフィー』・・・艶やかな黒髪、ちょっと釣り目のメイド兼食屋。18歳。

『リルローレ』・・・ジゴが住む村・カシド村を21という若さで収めている領主。雲のように白い髪、雪のような白い肌の美少女。

『レリューレ』・・・リルローレの妹。姉と同じ白い髪色の12歳の少女。反抗期なう。
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