「チッ、おせェなあの野郎ォ....」
深夜の公園に厳つい格好をした不良軍団が溜まっていた。全員がバットやナイフ等の凶器を手に持っている。
「花岡さん!呼び出したのはいいんすけど本当に黒崎の野郎たった一人でこんな所に来るんすか?こっちは5人いるんすよ?」
「ああ、あのクソヤロウは絶対に来る。アイツが見滝原最強と言われてんのが俺様は許せねェ。どんな汚い手を使ってでもぶっ殺してやる!」
「ん?おい!あれ黒崎じゃねえか?」
公園の入り口には黒崎と呼ばれている少年が立っていた。身長と体格は決して大きいとは言えないが、その体には、筋肉がしっかりと引き締まっている。黒崎と呼ばれている少年は不良軍団が凶器を持って集まっているにも関わらず堂々と彼等の所に進んで行く。
「ケッ、こっちは5人いるんだ。たった一人に負ける訳ねェ。行くぞお前ら!」
花岡が黒崎の所へ突撃しに行くと部下たちも次々とその後を追って行った。
「うおりゃぁぁぁ!」
花岡はナイフを振り回すが黒崎には全く当たらない。
ナイフの弱点は主に二つある。一つは持った方も大きなストレスを負うと言う事だ!躊躇なく刺さる人間はそういない。
もう一つは刃物一本(片手)の攻めになりがちな点だ。冷静に見れば手足四方向からのパンチや蹴りを避けるより一本の刃物を避ける方が容易と言えるだろう。
黒崎は花岡の攻撃にカウンターを合わせ、蹴りを腹に打ち込んだ。花岡は地面に転がっていき動かなくなった。
「花岡さん倒したからって調子乗るなよ黒崎~!オラァ!」
黒崎は背後にいた敵のバット攻撃を受けてしまった。
複数を相手にしている時すべての攻撃を避けるのは不可能に近い事だ。
やむを得ず受けてしまう場合は肩口あたりの筋肉が多く付いている部分で受けると比較的ダメージが少ない。
「へへ...もう一発食らわしてやるよ!死ねやぁ!」
バットなどは攻撃する時必ず腕を振り上げる。
黒崎はこの瞬間を見逃さなかった。敵が腕を振り上げたタイミングで接近しパンチを顔面に叩き込んだ。
パンチを受けた敵は地面に崩れ落ちた。
「ち、ちくしょうが!こっちはまだ三人残ってんだよ!ぶっ殺してやらぁ!」
残った三人の不良たちが次々。黒崎に襲いかかる。しかし黒崎の圧倒的な格闘技術によって三人の不良たちは倒されていった。
怒号が飛び交っていた公園は深夜の静けさを取り戻していた。
「はァ.....雑魚過ぎる... どいつもこいつもツマラネェ... どこかにいないかね~。俺の暴力を受け止めてくれる奴が... 。」
黒崎は返り血で汚れた服をはたきながら静かな夜の闇へ消えていった。