東方で推理もの   作:稀な悠久

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彼女の日記 【解説】

パチュリーの日記

12月10日

魔理沙とアリスから、共同で魔法を作らないかと持ち掛けられた。

魔理沙もアリスも、意外な魔法を研究していたみたいだけど、私も人のことは言えないわね。

なんたって、レミィに私に対して恋愛感情を持ってもらいたくて、記憶消去の魔法を研究してたんですもの。渡りに船ってやつね。

 

5月12日

やっと記憶消去の魔法が完成した。

たったの半年で完成するなんて、まさに三人寄れば文殊の知恵ね。

早速レミィに使いましょう。あと、小悪魔にも計画を実行する旨を伝えないと。

内容は、レミリア・スカーレットが何者かに殺害された。まだ館の皆は受け入れる事が出来ないだろうから、代役を立てるために小悪魔をレミィに、レミィを小悪魔に入れ替える。こんなところかしら。

明日からが楽しみね。

 

5月15日

レミィったら、フランの事ばかり考えちゃって。

私の事だけを考えてればいいのに。

そこで気付いたの、昨日の記憶を消しちゃえば、また私だけを見てくれるって。

 

5月22日

昨日、咲夜と美鈴がレミィの手作りお菓子を食べたらしい。

駄目じゃない、勝手に他の子と仲良くなったりしたら。

お仕置きとして、昨日の記憶の削除と二週間私の抱き枕の刑よ。

 

6月9日

「私も愛していますよ、パチュリー様」ってレミィが言ってくれた!やったわ!これで私とレミィは名実ともに恋人の関係になれる!

私の邪魔をした小悪魔もいないし、私たちは永遠に幸せになるのよ!

 

 

解説

まず、この物語の中で死んだのは、小悪魔ただ一人です。

ですので、レミリアを殺した犯人はいません。

 

では、レミリアが何処に居たかというと、レミリアは常にパチュリーの傍に居ました。日記を書いていた少女こそがレミリアだったのです。

パチュリーたちが完成させた魔法、その中の記憶削除の魔法を使いパチュリーはレミリアの記憶をほとんど消し去りました。なので、日記の中で彼女が自分の名前を書いている所は、一カ所もありません。

 

6月5日にパチュリーに手作りのお菓子を渡していますが、普通なら料理を教えてもらった次の日、つまり5月22日には渡すことができたはずです。咲夜や美鈴もおいしそうに食べてますし。

それが出来なかったという事は何かしらの事がレミリアに起きていたという事です。

 

何かしらの事とはパチュリーの日記にも書いてある通り、記憶の削除と二週間の抱き枕扱いです。このことがあったので日記が6月5日から再開されており、5月21日では咲夜さんと言っていたのに、6月6日では十六夜咲夜と距離を感じる呼び方に戻っていたのです。これは、5月14日にも言えます。

 

記憶を消される条件は、パチュリー以外に興味を抱くことです。5月14日はフランに対して、5月21日は咲夜と美鈴に対して興味を抱いています。

 

そして、6月7日のパチュリーと小悪魔の会話は、紅魔館の皆にレミリア・スカーレットの秘密を伝えるか伝えないかではなく、レミリアに自分たちが吐いている嘘を伝えるか伝えないかを話し合っていました。

 

6月8日のレミリアの葬儀は、本物の小悪魔をパチュリーが殺害し、その死体を使用して葬儀を行っています。『地下に隠れている』これは二つの意味があり、一つ目は、地下は地面の下、隠れるは人が死んだときにお隠れになると言う事があり、これらから小悪魔がお墓の中に居てすでに死んでいることになります。二つ目は、地下へと続く階段には侵入者対策がぎっしりと敷き詰められているので危ないと言われた事と、矛盾していることです。

 

小悪魔が殺害された理由は、真実をレミリアに伝えるようにパチュリーに進言したからです。パチュリーは、このままだといつか小悪魔がレミィに真実を言いかねないと判断し、皆が寝静まった頃に、レミリアに成り代わっている小悪魔を殺害し、自殺のように見せかけてからその場を立ち去りました。

 

多くの人妖が葬儀に来ていたのは、レミリアが自殺であると判断されたからです。レミリアが死に次の当主になるのはフランですが、フランは狂っています。ですので、フランを支える人が必要になりますが、咲夜は人間だから長く支える事が出来ず、美鈴は門番の仕事と並行して支えることはできず、かといって門番をやめようにも変わりがいないので美鈴もできません。なので必然的にパチュリーがフランを支えることになります。

 

そうなればレミリアに成り代わった小悪魔の死体を見るふりをして、レミリアは自殺したと言い死体をよく見せないようにし、葬儀を大々的にさせ、レミリアの死を幻想郷に広め、外と内から詮索されないようにする事が出来ます。

 

夜にパチュリーが訪れている所では、パチュリーはレミリアの死を隠すことが苦しかったと言ってますが、そんな人が、大切な人が亡くなって一週間後にお祝い事なんて普通は理由をつけて中止にするなりします。このことについて薄情者といったのなら確かにつながりますが、あくまでパチュリーは彼女に惚れたことに対して薄情者と言っています。これらからパチュリーの発言はちぐはぐであり、嘘である可能性が出てきます。

 

そして、あなたに嫌われたらと思うと、と言われたらよほど嫌われていない限り、そんなことはない、と言うと思います。

 

この二つから、パチュリーは、彼女が自分をどれくらい好いているかを知る為だけに、彼女の部屋に訪れたという事がわかると思います。

 




抱き枕云々は周りと仲良くならないように監禁するという行為をヤンデレっぽくあらわしたかっただけですので、監禁したという事がわかればそれで正解です。
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