ハイスクール・フリート~自衛艦隊 彼の地にて斯く戦えり~ 作:Honorific88
始まりの海
誰がこんなことになると予想できただろうか。
この世界に来てから半年。
この近海を航行しているのは海上自衛隊第五艦隊と“みらい”、そして横須賀海洋学園教育艦“晴風”。
ここから始まるのは自衛官と学生の海で結ばれた物語
20XX年10月02日 海上自衛隊横須賀基地
秋の景色に変わってゆき冬が近づいていることを知らせるような寒さの中テレビ局の男性アナウンサーはカメラに向かってこう告げる
「3年前に新設された海上自衛隊第五護衛隊群は来週始まるRIMPACKに参加するためここ海上自衛隊横須賀基地を出港しようとしています。今回の参加艦艇は旗艦いぶき、ちょうかい、あたご、あさひ、あけぼの、みらいの計6隻。参加艦艇の規模は過去最大レベルで、日本の空母が戦後初めてアメリカに向けて出港することになります」
多くの人々が出港する様子を見ようと横須賀基地を訪れていた。
そんな中を6隻の艦艇は堂々たる様子で横須賀を出港してゆく。
「こないだみたいに中国との軍事衝突が起きなけりゃいいけどな」
「全くだ、それもあのいぶきが事の発端じゃないのか?」
「それはよくは分からないが原因の一部であることに違いはないだろう」
などといぶきに関して不満や不安を持つ声も上がっているのもまた事実だった
20XX年10月5日 西之島沖西50マイル(80km)
訓練を続けながらハワイ、パールハーバーを目指す6隻の艦隊
訓練は依然として5分遅れ。
練度を上げながらの航行となっている。
今日の訓練を終えた頃“みらい”艦長、梅津1佐は天候の異変に気がついた
「天気がおかしいな。こんな天気は船に乗って以来初めてだ。航海長、気象庁に問合わせてくれ」
「了解しました」
艦隊はそのまま不審な天候の中に突入してゆく。
超巨大な低気圧。大雨暴風雷と最悪の天候の中を進んでゆく。
雷は高い所に落ちる。
海の上にある高いものは船である。
つまり何が言いたいかお分かりいただけただろう。
落ちたのだ雷が。
6隻の船はみな雷の直撃を受けて通信機器及びレーダーなどの諸々の装備が使用不可能になてしまっていたのだ。
更には磁気嵐にまで突入し更に電子機器がジャミングを受けたように使えなくなってゆく。
その後無事に磁気嵐を抜けたが、異常が発生していた。
僚艦はレーダーで探知したもののGPS使用不可。横須賀自衛艦隊司令基地に連絡を使用にも連絡は途絶えている。
それにはレーダーに
艦数は2。サイズはDD型だが反応がない。
そして読者の皆さんならここまでくれば彼らの身に何があったのか理解できるだろう。