ハイスクール・フリート~自衛艦隊 彼の地にて斯く戦えり~ 作:Honorific88
ここまでがとてつもなく長かった気がする
気がするだけだけど・・・・
注意:「空母いぶき」のメンバーには変更点があります。
涌井継治群司令・・・任期満了のため階級は変わらずに海上自衛隊統合幕僚室へ移動
新波歳也副長・・・一佐になり新型艦“あさひ”の艦長に
秋津竜太艦長・・・海将補になり第五護衛隊群司令に任命された
海上自衛隊サイド
12:11 西之島沖10マイル地点 護衛艦いぶきにて
『This is Japan Maritime Self Defense Forces. Tell me your organization.』
(こちらは海上自衛隊。あなたの所属を教えなさい)
「沖野艦長。あちらは応じると思いますか」
「それはわからない不明艦というわけで中国などではない可能性だってある。それにあの磁気嵐から横須賀への通信も通じなくなっているしGPSも使えない。幸い僚艦は全艦無事だったから問題はないが・・・」
今まで経験したことのない磁気嵐や機材不良。いったい何が起きているというのだろうか。とりあえず原因究明を急ぐほかあるまい。
「秋津群司令。どうされますか」
「情報がないとどうしようもないから機材の総チェックを急がせてくれ」
「了解。・・・・船務班に次ぐ。機材の総チェックの進行状況とあと何分で完了するかを船務科長に報告。船務科長は報告をまとめて艦橋の艦長へ報告せよ」
これで少しでも状況が改善すればいいのだが・・・
と思いつつ艦長は艦橋で艦の指揮を執る。
これが最善策であると思いたいがはたしてどうなるかな?
『こちら、ブルーマーメイド横須賀基地所属の教育艦“さるしま”。西之島沖合にて航行中の6隻の艦隊が先ほどの無線の送信者で間違いないか』
「艦長反応がありました!どうなさいますか?」
「私が変わろう。・・・・こちら海上自衛隊第5護衛隊群旗艦“いぶき”。そちらは日本艦か?」
『そのとうりである。私は艦の代表ではないがそちらとのコンタクトを命じられたもので北里勇樹三等監察官である。貴艦の代表者の名前を教えていただきたい』
この北里というやつ、どこかで聞いたことのある名前だ。一体どこで聞いたか忘れたが・・・
「北・・里?艦長、あいつ今北里って言いましたよね!?」
「どうした山下三尉」
「あいつ三年前の武力衝突で殉職した北里勇樹三尉と同じ声で口調も一緒です!」
「は!?一体どういうことだ。殉職者が生きていたということか!?」
なんか聞いたことのある名前だと思ったがそれか!?しかし・・・
「それしかありえませんよ艦長。一応確認をして頂けませんか?」
「・・・万が一ということもあるな」
もしも山下三尉の言うことが本当であるのなら大変なことになるがこれが偶然似ているだけでそうでないという可能性も否定できない。しかし彼ここは彼の意見に賛同すべきか・・・。
「・・・・こちらいぶき艦長の沖野修一等海佐。北里三等監察官へ質問があるがよろしいか」
『構いません』
「本艦に貴官が三年前に殉職した北里勇樹三等海尉であるというものがいるのだが事実であるか」
『事実です。私は三年前の中国との軍事衝突にて死亡した北里勇樹三等海尉で間違いありません』
「・・・そうか。色々と貴官には聞きたいことがあるのだが貴官と会うことはできないか」
『少々お待ちください。艦長に確認をとります』
「了解」
まさか本当に殉職者だったとはな・・・一体どうやって彼は生きていたのだろうか。
さるしまサイド
まさか俺のことを知っているものがいるとは思わなかったな。この会話は俺しか聴いていないから会合に関しては艦長に確認を取らないとな・・・
「艦長。相手方の艦隊から会談を持ちたいとの要望が来ています。以下がなさいますか」
「そういうことはあの艦隊はあなたの知り合いであるということね・・・分かりました、許可します。ただし会談場所はこちらの艦で行うことを条件にして」
「了解・・・・こちら“さるしま”北里三等監察官。会談という形で会うことは可能」
『・・・了解した。会談場所はどうするのか』
「本艦にて行います。そちらは移動するのにSH-60を使用してください。本艦の後部甲板には着艦するだけのスペースは確保されています」
『了解。1時間後にそちらへ向かう。艦隊はどうすればよいか』
「古庄艦長。相手方が艦隊はどうすればよいか確認をとっています」
「こちらの後方を航行し付いてきてもらうように連絡して」
「了解・・・・貴艦隊は我艦の後方を航行しこちらを追従せよ」
『了解した。それでは一時間後に』
これでオッケイかな?こっちとしても色々と事情を説明しないとやばいし・・・。
とりあえず了承したことを艦長に報告するか
「艦長。相手側はその条件で了承しました。一時間後にこちらへ向かうとのことですのでそのころあいを見て後部甲板への移動をお願いします」
「後部甲板?なんで甲板なのか説明してください」
「あちらはこの世界には存在しない装備を持っているのでそちらを見てもらいたかったからです」
「それは後部甲板でないといけないの?」
「ええ、後部甲板でないといけません」
「・・・分かりました。それでは一時間後に向かいましょう」
「お願いします。それと北里二等監察官も同行させてもよろしいでしょうか」
「?別にかまわないけど・・・」
「ありがとうございます」
とりあえずあいつに言っておくか。今頃あいつはで昼食でも食ってるだろうから俺もまだだったしついでに食べるとしようかな?
さるしま食堂
さてさて今日は生姜焼きか。いつもうまいんだよな艦の飯ってw
そういえばあいつはっと・・・いたいた。いつも端っこの方に座ってるけどなんでだ?これ一応ブルマーの船だしそんなに一人になる理由もないだろうに。そんなことよりいくか・・・
「うーす。向かい大丈夫か?」
「?あ、上里君。いーよ」
「そんじゃ。そういやおめー一時間後くらいになんか用事あるか?」
「うーん。得にはないけどっていうーか私も航海科なんだからそんなの知ってるでしょ!」
「悪い悪い」
この艦に配属されてから知ったのだが彼女は航海科だったらしく俺の上司に当たる人なんだよな・・・こんなにタメ口だけど。
それよりも本題を話さないと。
「そんじゃお前あとで後部甲板に来てくれ。ちょっとばっかし用事があるから」
「こ、後部甲板!!?アンタ一体何するつもりよ!」
「何勘違いしてんのかはしれねぇがとりあえず落ち着け!!」
こいつ事あるごとに騒ぐもんだからたまったもんじゃねぇ。とりあえず事情を説明するか・・・
「お前さっきから不審艦から交信が来てるの知ってるか?」
「知ってるよ。私が昼食行く前だったし、それに北里くんが対処してたでしょ」
「そうなんだよ。そこでだ、昔お前に俺が話したこの世界に来る前の所属覚えてるか?」
「覚えてるよ。海上自衛隊でしょ・・・・あ」
「そういうこと。それでこれからあっちのお偉いさんが来るからお前にも同行してもらおうと思って」
「な、なんで」
「だってこの間にいる中で俺の救助とかのことに深く関わってんのてお前ぐらいのもんじゃん」
「・・・確かに」
「それじゃ1300(13:00)に後部甲板な」
「了解」
一応こいつは話せば理解してくれるからありがたい。前の世界の俺の知り合いはまったくもって人の話を聞かない連中ばかりだったからな・・・特に妹が
そんなこんなで世間話をしつつ昼食を食べたあと(10分後くらい)再び自分の持ち場に戻った。
そんでもって13:00になりそうなので後部甲板に移動
「それにしても後部甲板てことは飛行船で来るのかしら」
「それはみてからのお楽しみです」
『艦長!電探に感有り。何かしらの飛行物体が本艦に向かって飛行中!距離20マイル、速度120km/h!』
「時速120km!?飛行船の速度じゃないし砲弾の速度でもない・・・一体何なの」
「それはお客さんですよ艦長・・・・CIC。それはお客様だ。決して攻撃行ってはならない。繰り返す。攻撃するな」
『CIC了解』
「それにしても一体どんなものが来るんでしょうか・・・」
バラバラバラバラバラバラバラ
「?何の音かしら」
「きましたね・・・もうすぐ目視できますよ。右舷170度に確認」
艦長と北里が双眼鏡を片手に確認する。見えたの驚きの声を上げるふたり。
驚いて当然だろう。この世界には飛行船以外のそれ飛ぶものがないのだからなヘリを見たらそら驚くわ。
艦の上空でゆっくりと後下して着艦しようとするのを見てふたりは感嘆の声を上げる。
ヘリが着艦すると三人の男性が出てきた。
「“さるしま”航海科の北里勇樹三等監察官です。お待ちしておりました」
「“いぶき”艦長の沖野修一等海佐です。出迎えご苦労」
「それでは早速階段会場に向かいます。よろしいでしょうか」
「分かりました。それでは向かいましょう」
こうして二つの世界の海を守る組織が会談を始めた。
今回は初めて3000文字大に行きましたね・・・
普段からこれくらい書けたらいいのに
というわけで次回は会談回です。
はたして海上自衛隊のこれからが決まりかねない階段ではどのようなことが話されるのか。
次回、異世界の組織
「大してすごいことを話し合うわけじゃないと思うけどね」
by上里