魔法科高校の魔法士(仮)   作:flugel

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まだまだ文量が少ない気がしますが、
少しでも楽しんでいただければ幸いです。


第一話:幼年期 その1

はてさて、四葉の秘密研究所に拉致られてから、一月が過ぎた。

 

 

あ、四葉の調整体魔法師、桜井穂波の妹、千波(ちなみ)の不肖の息子、桜井(れん)と申します。

 

あの日、自身が有する異能が発覚し、死を覚悟したもののの、意外と丁寧に扱われています。

まぁ、貴重なサンプルをそう簡単に使い潰しはしないってことなんだろうけど……

ついでに、一応は、身内補正もかかっていた……のかもしれない。

 

 

とりま、流石に解剖の類はなかったが、

脳を始めとした内蔵を含めた全身のスキャンや運動能力の測定から始まり、

魔法に関わる精神の意識領域、無意識領域の解析、

魔法演算領域の演算能力、演算速度などの測定、

果ては、遺伝子の解析まで……

もはや、調べられていないところが無いんじゃないかと思ってしまうレベルの、

密度の濃すぎる検査の日々でした。

 

いや、ホントに見知らぬ白衣の大人達に、全身余すところ無く見られて、

前世の記憶を思い出したおかげで芽生えた羞恥心がマッハです…………泣きたい。

 

 

それはさておき、真面目な話に戻すと、

大脳の上部に存在する小さな神経の塊、I-ブレインの存在が、あっさり露呈しました。

まぁ、親の庇護がなければ何も出来ない幼児の立場では、

どうやったって、秘匿なんて出来っこない訳だし。

 

その機能についても、下手に隠し事をして研究素材にはなりたくない、

っていうか、そもそも偽るためのカバーストーリーの類を考える時間すらなかった上に、

遺伝子も採取されて、解析され、培養と作成が時間の問題である以上は、隠し様が無い。

 

おかげさまで、

きちんと情報の入力、出力が可能で、視界に情報を表示するディスプレイ機能も持つ上に、

スパコンの数千倍を軽く超える演算性能を有する生体量子コンピューターだと判明。

普及させることが出来れば、CADが不要になるであろう破格の代物として、

四葉内では注目の的です。

 

研究者達の立ち話を盗み聞きしたところ、

流石に手術での埋め込みは、技術の確立が出来てからになる感じですが、

誕生前に遺伝子の調整が行われる調整体魔法師には全面的に採用される見込みだそうです。

 

――ただし、四葉に限る。

 

………………うん、政争渦巻くドロッドロなこの世界では、そうなりますよね。

上手くやれば、人類皆魔法士ってことも不可能じゃないはずだけど、

実際、原典であるウィザーズ・ブレインの世界でも、I-ブレインの実用化の際に、

魔法士の力を、その拡散を恐れた上層部が、基本的に軍人にしか移植を行わず、

遺伝子操作で生み出される先天性の魔法士については『軍の備品』として扱い、

更には、I-ブレインが親から子へ遺伝しない様に、遺伝子操作で制限を掛けてたし。

 

まぁ、実際に採用する前に、なんか不具合の類が無いか、

戦闘を含めた各種耐用試験が必要だとか、そんな話も漏れ聞こえてきて、

戦場はないとしても、ハードな訓練の類に投げ込まれるんじゃないかと考えてしまって、

(よわい)三つにして、心労(ストレス)がマッハ。

 

 

そんなわけで、いつ幼児虐t……もとい地獄の戦闘訓練が開始されるのかと、

戦々恐々していたところ、あっさりと家に帰されました。

 

 

ちょっと拍子抜けな気分で、

それでも、見知らぬ人ばかりの研究所暮らしから解放され、

母に甘えられることに喜びながら帰宅。

 

母の手料理に舌鼓を打ち、両親に存分に遊んでもらい、

電池が切れた様に寝落ちし、翌朝目覚めてから頭を抱えた。

 

そっか、自分はまだ3歳児だったっけ。

前世では、身体の出来ていない子供にハードな訓練は逆効果、なんて話も聞いたことがあったし

そりゃ、帰らされるよな、うん。

 

………………

 

…………

 

……って、ちょっと待て。

 

それって、つまり、身体が出来てきたら、ハードな訓練に投げ込まれるってことじゃ………………

 

それに、前世の記憶を思い出したからといって、いきなり思考が大人になるわけじゃない。

多少は大人びた面はあるものの、今の自分の性格の、思考の基盤は、今世の自分だ。

つまり、まだまだ欲望を、欲求を制御できない、ただの子供であることに変わりは無い。

 

 

結論:知識だけあってもどうにもなりません。現実は非情です。

 

 

オワタ\(^o^)/

 

 




うーむ、
主人公にさっさと魔法を使わせたいのに、
当分、そこまで行けそうにない感じ……
スタートの年齢が低すぎた、かも?
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