『入って』
言うが早いか、エントランス内側の自動ドアが開く。
士道は促されるままにマンションへに入り、そのままエレベーターに乗って六階へと上がり、指定された部屋の前へと到着する。
『良い?方法は任せるから何とかしてパペットを手に入れるのよ?』
『言われなくても分かってるよ』
念話で琴里に答えると士道は呼び鈴を鳴らす。
されとすぐさま―――待ちかまえていたようなタイミングで扉が開かれる。
「おう、悪いな無理言っ―」
手を上げて挨拶をしようとして士道は言葉を失う。
理由は単純にして明確。
鳶一の格好である。
今し方まで風呂に入っていたようでバスローブ姿だったからである。
彼女の体からはほんのりとボディーソープの匂いが漂っている。
「悪いな、入浴中だったか?」
だが、直ぐ様に気を取り直して鳶一に尋ねる。
「問題ない…
上がって」
促されるままに部屋へと上がり。リビングに足を踏み入れる。
『………ん?この匂いは………?』
それと同時に甘い、香りが鼻へと入り込んでくる。
『お香ですね。
媚薬の成分が検出されました』
それと同時に《オーディン》が匂いの成分を分析して士道へと報せる。
『思いっきり絡め手できたな…』
同じクラスになってから鳶一が時々自分へと向けてくる視線が好意に似たものだとは感じていたがここまで大胆な手段を取ってくるとは…鳶一折紙恐るべしである。
「座って」
「んっ、ああ…」
言われてリビングの中央に置かれたテーブルの前に座る。
そして、士道が座ってから折紙も士道の直ぐ隣に座る。
「鳶一、とりあえずいくつか質問をしていいか?
その…少しだけお前に不快な思いをさせちまうかもしれないが…」
「構わない…でも交換条件がある」
士道の言葉に隣に座る折紙が頷き言葉を紡ぐ。
「あなたは夜刀神十香を名前で呼ぶのに私の事を名字で呼ぶ…
とても不公平…」
不満げに言う折紙。
士道はある程度その言葉の意味を確かめるように尋ねる。
「名前で呼んでほしいのか?」
無表情に首肯する折紙。
「わかった、折紙。
今度は俺の方からの質問をさせてもらうぞ」
名を呼ばれた事でほんの少し、じっと観察していないとわからない程であるが雰囲気が柔らかくなったような気がする。
パペットについて聞くなら今しかないだろう。
だがその前に、士道はどうしても聞いておきたい事があったのだ。
即ちー。
「折紙。お前は―――精霊が嫌い…何だよな
以前に両親が精霊のせいで亡くなったって言ってたけど…やっぱりそれが原因か?」
折紙があれほど精霊を嫌う理由…それをどうしても知りたかったのだ。
案の定と言うべきか士道が精霊と口にした瞬間に先ほどまで柔らかかった彼女の雰囲気が一変する。
とても悲しい…出逢ったばかり十香のような悲しい雰囲気を纏っている。
「五年前、天宮市南甲町の住宅街で、大規模な火災が発生した」
「え………?」
士道はその言葉に眉を潜める。
士道も以前、そこに住んでいたからだ。
火事で家が燃えてしまったために、今の家へと引っ越してきたのだ。
「公式には伏せられているけれど、あの火災は精霊が起こしための」
「な………ッ」
その言葉に士道は驚し目を愕に見開く。
「私は―精霊に全てを奪われた。
絶対に、許せない。
精霊は全て、私が倒す。
もう、私と同じ思いをする人は、絶対に作らせない」
静かに、それでいて強固な意志を思わせる声でそう言い、折紙は強く拳を握る。
「そして、無論それは――夜刀神十香も例外ではない」
「え………?」
不意に十香の名前を出されて、士道は目を丸くする。
「彼女は今、精霊とは認められていない。
でも、私は彼女の存在を許容できない」
「だが…今の十香は空間震を起こさなければ暴れもしないじゃないか?」
それならもう彼女はただの女の子と変わらない。
だが折紙は少しも逡巡や躊躇をせずに首を横に振るう。
「彼女から精霊の反応が消えたのは事実。
しかし、原因が不明な以上は最悪の状況に備えるべき」
折紙の言い分はもっともだ。
何故ならば彼女は士道の能力で十香の力が封印されている事を知らないのである。
ならば…士道は言うべきであろう…自分が何者であるかを…。
「俺が…魔法使いだと言ったら折紙は信じるか?」
その言葉に折紙にしては珍しく目を円くする。
「やっぱり…、この間ハーミットの攻撃中に現れたのは…」
四糸乃とのファーストコンタクト時の事を思い出したのか、折紙は何かを呟くと頷く。
「今から半年ぐらい前かな…空間震に巻き込まれそうになった時に俺は魔法とが使える事に気づいた…。
それから十香と出逢い精霊の力を封印出来ることを知った…」
「危険すぎる、やめるべき」
咎めるように言う折紙に士道は答える。
「…放っておけるわけがないだろ?
見た目まで化け物ならいざ知らず。
あいつらは…精霊はただ力を持っているだけの普通の女の子なんだ…。
少なくとも十香や四糸乃…お前らが〈ハーミット〉と呼ぶ精霊はそうだ。
折紙、約束してくれるか?
十香のように精霊の力を確認できなくなったら…その精霊に、攻撃をしないでくれるか?」
「…………」
士道の言葉に折紙は、何かを考えるように数秒ほど目を瞑り、答える。
「それは約束しかねる」
「………っ」
「しかし。上層部の方針として、精霊の反応が確認できない限り、それは人間と認めざる得ない。
私の独断で攻撃は出来ない」
それはすなわち―。
「肯定と捉えても良いんだな?」
士道の言葉に折紙は頷くと椅子から立ち上がりリビングを出て行く。
「折紙?」
そんな彼女の様子を疑問に思う士道。
だが、戻ってきた彼女の手にパペットがあるのを確認してその疑問は解消する。
「これは、〈ハーミット〉…あなたが四糸乃と呼ぶ精霊との戦闘後に現場で拾ったもの。
映像などで左手にこれと同様のものが装着されているのが確認されている。
会話の流れからあなたの目的がこれだと判断した」
「違う?」っと首を傾げる折紙に士道は苦笑を浮かべる。
「いや…違わないさ」
『流石は優等生…感も鋭い…』
等と思いながらパペットを受け取る。
「ありがと―」
士道が礼の言葉を述べようとした所で外から空間震警報が鳴り響く。
「………」
折紙は数秒の間、黙りこくると、小さく息を吐いてその場を立ち上がる。
「行くのか?」
その言葉に折紙が頷く。
「OK、今回の礼と言ったら何だが戻って来たら…」
デートをしよう。
そう言いかけて士道の言葉は遮られる。
折紙の唇が士道のそれに押し当てたからだ。時間にしてほんの数秒のキス。
「そこから先は死亡フラグになる」
唇を離した折紙はほんの少し赤くした顔でそう言うと走り、部屋を出る。
士道もその彼女を追って部屋を出るが、既に姿は無い。
ワイヤリングスーツとスラスターユニットを展開して四糸乃の元へと向かったのであろう。
士道は冷たい雨が降り始めた空を見上げて走り出した。
『士道、無事にパペットは回収できたみたいね?』
インカム越しに琴里の声が聞こえる。
『事態は最悪の方向に向かってるわ』
「ああ…そのようだな…」
士道は氷結し、文字通りの銀世界となった天宮市を走っていた。
既に、疑似霊装は展開しており、身体強化の術式も使用してビルの屋上から屋上へと飛び移りながら移動を行っている。
既に四糸乃は天使《氷結傀儡》を展開しており、その巨体が凍った地面を滑るように市内を移動している。
士道と《氷結傀儡》との距離は一メートルも無い。
『いけるか?いや?行くしかないな!』
自分自身に言い聞かせるように心の中で叫ぶと士道は空中に身を躍らせて叫ぶ。
「四糸乃ぉぉぉぁぉ!ッ!」
「………!」
猛スピードで地面を滑っていた《氷結傀儡》が足を止める。
士道の声に気づいたらしい。
現在の士道と《氷結傀儡》との距離は五メートル。
当然ながら身体強化されたその身には造作も無いものだ。
トンっと軽い音と共に士道は《氷結傀儡》の背中に着地する。
「…士道…さ、ん」
涙でグシャグシャになった顔を上げる四糸乃。
「約束通り、救いにきてやったぜ」
士道の姿にほっとした様子で四糸乃は身を起こす。
その際に《氷結傀儡》の背に開いた穴に差し込んでいた腕が抜かれる。
四糸乃の指には指輪のようなものが輝いていて《氷結傀儡》内部より伸びる細い糸に繋がっている。
それで《氷結傀儡》を操り人形のように動かしているのだろう。
「四糸乃、お前に渡したいものがあるんだ」
四糸乃が、涙を袖で拭い士道を見つめる。
『士道!』
ポケットにしまっていたパペットを取りだそうとした瞬間。
琴里の声がインカムから響き、士道の後方から四糸乃目掛けて、光線のようなものが放たれて四糸乃の肩口と頬を掠めて後ろへと抜けていく。
「な………っ」
士道は声を上げて後ろを振り向く。
そこには、仰々しい装備に身を包んだ折紙が、巨大な砲門を掲げながら浮遊していた。
折紙だけではない。
いつの間にか士道と四糸乃の周囲にASTの魔術師たちが集結しつつある。
「う―ぁ、ぁ、ぁ…」
四糸乃の怯えるような声に士道は顔を元の方向に戻す。
四糸乃が、ASTの隊員たちの姿を見て、ガタガタと身体を震わせている。
「ぁ、っあああ、うぁぁぁぁぁー!」
恐怖するような四糸乃の叫び。
「つっ…!」
それと同時に背筋を伝う怖気にも似た感覚に士道は後方へと大きく跳躍していた。
「何だよありゃ…」
地面へと着地した士道はそれを見て呟く。
凍りつい道路の上に吹雪のドームが形成されていた。
『精霊―四糸乃の霊力によって作られた防御フィールドと思われます
魔力による攻撃は氷結させられます。
また内部には霊力を帯びた雹弾が吹き荒れている為に侵入は困難。
氷結が追いつかない程の大出力の砲撃を行えば穴を開けられるかもしれませんが、今我々にそれを行える程の魔力がありません』
《オーディン》の伝えてくる情報に士道は頭に手をやる
『ここまで来て!!何か策は…』
「士道!!」
眉を寄せて策を巡らせる士道は聞き覚えのある声に振り向く。
そこには寒さに身体を震わせる十香の姿があった。
「何でここに?」
「上で琴里達と共にお前の様子を見ていたのだがいてもたってもいられずに…」
静止を振り切って来たのだと言う。
十香の言う上とは恐らく、《フラクシナス》の事だろう。
『んっ…?』
そこで士道の頭にある可能性が思い浮かび士道はインカムを軽く叩く。
『何よ?策ならこっちも考えているわよ?』
酷く不機嫌な様子で琴里の返事が返ってくる。
「一つだけ策があるんだが、それには二つだけクリアしなければならない条件がある。」
『どうするつもりよ?』
「《オーディン》の貯蔵プールに今の俺の持っている魔力をどれぐらいまで入れる事ができる?
あと十香に一時的だが霊力を返還したいんだが可能か?」
《オーディン》には万が一、士道が魔力切れになった時に備えて魔力を保存しておく領域が作られており、士道はそれを貯蔵プールと呼んでいる。
『前者は今のあんたの魔力ならば保存してお釣りが出るわねー。
で、後者は士道がそばにいる場合は何時でも使える事が可能よ?』
その言葉に士道は自分の魔力を貯蔵プールへと移し始める。
「《塵殺公》!」
士道が魔力を貯蔵プールへと移し始めるとほぼ同時に十香は叫び、地面を踵に突き立てる。
それと同時に地面を隆起させて現れたのは巨大な玉座。
そしてその背もたれを鞘とした大剣である。
言うまでもなく十香の《塵殺公》である。
「なる程な…」
一人、ごちる士道。
十香の精神状態は士道の身を案じる事により不安定になっていたはずだ。
「これが精霊の力が逆流するって事か…?」
『そう言うこと…』
事態が把握出来ない様子の十香を置いてきぼりで琴里は士道の質問に答える。
「私にも解るように説明しろ!!」
怒ったような十香の姿から士道はあることに気づく。
いつも通り来禅高校のの制服姿なのだが―胸元やスカートなど、要所に光の膜が揺れている。
「どうしたと言うのだ?私の体をジロジロと見て…おお!?何だこれは!霊装か!?」
士道が自分の体を見ていたことにそれに気づいたらしく、十香が驚きの声を上げる。
そしてしばらくの間、ぺたぺたと光の膜に触った後に顔を上げると士道へと視線を戻す。
「そんな事よりもシドー、無事か?怪我はないか?」
「ああ、無事だ…。
それよりも十香、お前に頼みがあるんだが…。
四糸乃を…あの精霊を助けるために力を貸してくれるか?」
じっと、士道は十香を見つめてそう言うとインカムの向こう側にいる琴里と十香へと自分の考えた策を話し始めた。
『無謀すぎるわよ!!死にに行くつもり?』
「そうだぞ士道!!」
士道の策…それは魔力を全て貯蔵プールに移した状態で結界へと突っ込むと言うものであった。
十香にはその際にASTを引きつける囮の役をやってもらうつもりだったのだ。
「だが、方法が無いのも確かだ!!
四糸乃を見捨てるなんて俺には…」
『警告!後方より高
霊力反応!!』
「「『!!!!』」」
『出来ない!!!』そう叫ぼうとした士道であるが《オーディン》の声に十香に抱えられて空中へと浮かんでいた。
「《桜光の聖剣‐レーヴァテイン‐》!!!!!」
どこかで聞き覚えがある声と共に先ほどまで士道達がいた場所を桜色の光が凍った地面を蒸発させながら走り、結界にぶつかると凍る間もなく結界に大穴を開ける。
「『なっ…!』」
士道を抱える十香と《フラクシナス》の琴里。
二人ともその威力に言葉を無くしている。
霊力と《オーディン》が言ったことから精霊による砲撃なのは確かだ。
だが、考えている時間もあまりない。
「十香、下ろしてくれるか?突入するならば今しかない」
「んっ、ああ」
未だに惚けたような表情な十香と共に士道は共に地上へと降りると《オーディン》を彼女に預けて徐々にふさがりつつある結界へと飛び込んだ。
「よ、し、のん…」
桜色の光が結界の八分目にまで至る大穴を開けたおかげで致命傷に至る程に氷弾を喰らわずに士道はその中心にたどり着く。
そこには《氷結傀儡》の背にうずくまり、鳴き声を上げると四糸乃の姿があった。
そんな彼女の姿に士道はズボンのポケットから『よしのん』を取り出して腕に装着。
言葉を紡ぐ。
『は・あ・い』
その言葉に四糸乃はビクッと肩を振るわせるが、パッと顔を上げると辺りを見回す。
「よう、四糸乃」
全身に出来た傷が琴里の精霊の力で治っていくのを感じながら右手を挙げる。
その言葉に四糸乃は目を丸くしたのち、
「う、ぇ、ぇぇぇぇ……」
目に涙を溜めて泣き出したのだ。
「ど…どうしたんだよ?俺?なんかいけないことあったか?」
士道の言葉に四糸乃が首を横に振るう。
「違………ます、来て、くれ…嬉し………てっ」
そう言うと再び泣き出す四糸乃。
士道はそんな彼女に苦笑しながら、右手で四糸乃の頭を優しく撫でた。
そして、左手に装着していたパペットをピコピコと動かす。
『やっほー、お久しぶりー。元気だったー?』
っと、念話の要領で腹話術をする。
そんな士道に四糸乃は嬉しそうに首を何度も前に振るう。
「ありが、とう………ございます」
と、不意に、四糸乃が頭を下げてきた。
「んっ?」
「………よしのんを、たすけて、くれて」
士道は一瞬だけ頬をかいてから頷く。
「次は四糸乃。
お前を、助けてやる」
「え………?」
四糸乃が不思議そうに返してくる。
士道は四糸乃と目線をあわせるように、その場に膝を突くと四糸乃の唇に自分の唇をそっと合わせる。
瞬間、身体の中に何やら温かいものが 流れ込んでる感覚が、士道を襲った。
その瞬間に四糸乃の後方に佇んでいた《氷結傀儡‐ザドキエル‐》や、彼女の纏ったインナーが光の粒になって空気に溶けていく。
そして………士道と四糸乃を囲っていた吹雪の結界もまた、勢いを無くして掻き消えていった。
「………っ、し、士道さん…これー」
四糸乃は何が何だかわからないといった様子で、ぐるぐると目を回す。
そして半裸状態の身体を隠すように、身を屈める。
そんな反応をされると、士道も改めて恥ずかしい気分になる。
『さて…この状況をどう説明するかだな?』
などと思っていた所で。
「んー」
四糸乃が、眩しそうに目を細めた。
雲の切れ間から―太陽の光が、注いできている。
「暖かーい」
まるで初めて太陽を目にしたかのように、四糸乃が小さな驚嘆の声を発する。
実際に本当に初めてなのかもしれない。
水と冷気を操る四糸乃の性質が解らないが、彼女がこちらに現れたときはいつも、雨が降っていたように思えるのである。
「き、れい…」
呟くように、四糸乃が天を見上げていう。
士道も、それにつられて上を見上げる。
そして、すぐに四糸乃が見つめていたものを見つける。
灰色の雨雲が掻き消えた空には―見事な虹がかかっていたのだ。 ―だがその余韻はあまり長くは続かなかった。
不意に士道と四糸乃の体が、不思議な浮遊感に包まれる。
〈フラクシナス〉の転送装置だ。
「!?」
目を丸くする四糸乃。
『琴里が回収に来てくれたんだなー』
などと考える士道。
一瞬後には、士道の視界は、氷に包まれた街では無く、見慣れた〈フラクシナス〉の艦内になっていた。
「……!?……!?」
四糸乃は、流石に目を白黒させている。
と―士道はその場に現れたもう一つの気配に振り返る。
そこには、来禅高校の制服をところどころ焼け焦がされた十香が立っていた。
どうやら、士道や四糸乃と一緒に、戦闘中の十香を回収してくれたらしい。
「十香――!大丈夫か?」
「うむ、大したことはない。
桜が助けてくれたからな」
『やっぱりか…』っと士道は心の中で呟く。
以前、桜から感じた魔力のようなもの…あれは精霊の霊力なのだろうと士道は納得する。
「それで?桜は?」
「恐らくは隣界へと消失したのだと考えるべきだろう」
十香の代わりにそう答えたのは部屋へと入って来た令音である。
四糸乃が怖がるように士道の背後へと隠れる。
「大丈夫、もう誰も四糸乃を傷つけない」
そう言いながら士道は士道は上着を四糸乃にかける。
「あり…が…う…ござい…ます」
ぎこちなくも礼を述べる四糸乃。
そんな彼女の頭をそっと撫でながら士道は考える。
桜は何を考え、あの場に現れ、何を思ってあのような行動に出たのだろうと…。
次回からオリジナルストーリー【桜フォルテェシモ】と【雷華コネクト】を描かせていただきますー