私情になってしまうのですが、リアルの方が大変なことがなっておりまして…
完全に自分が悪いです、ごめんなさい
こんな作品ですがこれからも読んでいただくとありがたいです。
あ、番外編は今日出します。
では、ドゾー
場所は体育館、今日ここで開会式が行われる。
ここに来ている生徒のほとんどがそわそわしており、やる気に満ちている。
私達委員会は開会式を含め、色んなものに対応できるよう最終チェックを行っている。
「雪ノ下、これはこのままでいいのか?」
「ええ、特に問題無いわよ」
といっても余計なものを舞台裏に隠し、出しやすいように位置を変えたりするだけである。
本来なら前日にやるべきだったのだが…時間が無かった。それに尽きる。
だけど、私は非力だから指示しかしていないことになってる。
重い物を持った瞬間ピクリともしませんでした。何で男子の皆様あんなの軽々と運べるのかな?
筋肉付けるつもりはないけど、一度そんなことやってみたいなぁ。
「最悪邪魔にならないところにおいてくれたらいいわよ。特に決めてないから」
「了解、じゃあそれはここに…」
私は物を置く場所の指示、雪ノ下さんはマイク、カメラの調整をしてくれている。
委員長様は今更開会式の言葉の把握である。どっから呆れればいいのか分からなくなってきた…
そう言ってる間に開会式五分前である。
私はあらかじめ渡されているインカムを耳に掛け、持ち場に着く。
舞台の正面から少しずれた場所、舞台を一望でき、発表者に立ち位置や時間の調整を知らせるなかなか重要な位置に値するだろう。
本当なら違う位置で作業したかった…雪ノ下さん許さない。
「こちら比企谷、準備完了」
『他の人は?大丈夫かしら』
その声に舞台を担当している全員の了解の声が聞こえ、それを確認した雪ノ下さんが、照明を舞台の光だけ残し他を落とすように指示した。
辺りは静かになり、舞台の上に出てきた城廻先輩に目を向ける。
先輩は息を大きく吸い、そして
「千葉の名物はーー!!」
「「「踊りと祭り!!!」」」
「同じ阿保なら踊らにゃーー!!」
「「「sing a song!!!」」」
辺りを巻き込み、観客のテンションを上げてくれた。
流石三年生と言うべきか…前例があるのか、掴みは完璧だ。
後は必死に台詞を覚えていた委員長だが…大丈夫かな?
「では、次は清涼祭開催委員長からのお言葉です」
大まかな説明を説明した後、予定通り相模さんにマイクを渡す先輩。
そのマイクのスイッチを入れると、辺りに不快音が鳴り響き、それに一番ビックリした相模さんは用意してた紙を落としてしまう。
それに思わず周りはくすくすと笑い始める。
「きょ…きょうは、みなさまにょ…皆さまの」
それに声が小さい上にかみかみとなっている。
インカムの向こうから様々な声のため息が聞こえてくる。
私もため息を吐きたい…見えちゃうからできない…
文化祭の開始は、委員全員に不安を与えた。