やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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ごめんなさい、書いてる途中で寝落ちしてしまい、気がつけばこんな時間になってしまいましたm(_ _)m
謝罪を込めながら、ドゾーm(_ _)ノ


逃亡者の出現

戸塚くんはあの後、午後の部の準備に入る為自分の教室へと戻っていった。

時刻は2時、終了まで一時間半程度となっていた。

そろそろ戻ろうかな?

そう思い、小町にありがとうのメールを送った後、体育館へと再び戻る。

そういえば今から陽乃さんが発表するんだっけ?

少し楽しみだなぁ〜♪

 

 

 

 

 

 

 

体育館に戻り、まず先に目に入ったのはオーケストラの皆さまでした。

ちょっと待って、やる気出しすぎじゃないですか?

雪ノ下の名前を売る為とはいえ、ここまでマジになるとは予想外です…

この企画いつOKしたっけ?適当に流してたから覚えてないや♪

 

 

「帰ってきたのね。楽しめたかしら?」

 

 

こちらに気づいた雪ノ下さんが近づきながら声をかけてきた。

雪ノ下さんは文化祭楽しんだのかなぁ。

訊かないほうがいっか。

 

 

「まあそれなりに、な。それは置いといて…これはなんだ?

 

「さぁ?どっかの誰かさんが許可したせいでこんなことになったのだと思うけど」

 

 

企画担当の人、しっかりしないとダメですよ!(自傷)

そんなこと言ってる間にいつの間にか陽乃さんが台の上に立ち、こちらにお辞儀をしていた。

陽乃さんが指揮者なんだ…本当になんでもできるんだね。

褒めている間にオーケストラの皆さまは準備を完了させ…

 

この体育館内を自分たちの世界へと変え始めた

 

表現が大袈裟すぎるかもしれないけど、少なくとも私はこの演奏に心を惹かれてしまった。

今まで吹奏楽部の演奏で感動してたが、比較にならなかった。

迫力、繊細さ、バランス、全てを兼ね備えている…のかな?

言葉では表現できない感動があり、やはり本物ってすごいと感じてしまう。

 

 

「…相変わらずすごいわね」

 

「雪ノ下から見てもそう思うのか?」

 

「あなたが私に対してどんなイメージ持ってるか一度しっかり聞いておきたいわね」

 

 

氷の女王…なんて言ったら即殴られそう。

つまらないことを話しながら私は作業を思い出し、舞台脇に向かった。

 

 

「今からセレモニーの準備してくる」

 

「早くないかしら?…それに準備はほとんど終わってしまってるわよ?」

 

「…早いな」

 

「どっかの誰かとは違ってよく働いてくれたわよ?」

 

 

もしかして…楽しんだ事を恨んでる?

根暗に私は楽しんでないわよって言ってる?

…ごめんなさい。

 

 

「だが終了まであと30分くらいだ、最終チェックぐらいはしとかないとだろ?」

 

「…そうね、用心に越したことはないわね」

 

 

雪ノ下さんは私の後ろをついてきた。

ゆきのした が パーティ に くわわった!

なんてつまんない事を思いながら私たちは舞台脇に向かった。

 

 

 

 

 

 

舞台脇には幾らかの生徒が残っており、焦っているように見える。

私が声かけても「あんたには関係ない」とか言ってはじき返されそうなので雪ノ下さんに任せる。

 

 

「どうしたの?」

 

「相模さんがトイレ行ってから帰ってこないんです…おそらく逃げたのかと」

 

 

…終了まであと30分くらい、すごいことやらかしてくれるね。

抜きでやればいいんじゃない?という声もあるだろうけど、それは難しい。

相模が持ってる紙、正直そっちが一番大事なのだ。

私にはよくわからないが、何かの集計をとったものらしい。

相模さんしかその会計結果を知らないので、連れてくるしかない。

…仕方ないか

 

 

「心当たりあるからそこに行ってくる、時間が足りなさそうならなんとか延ばせてくれ」

 

「…頼むわね、じゃあ私たちはセレモニーの準備を完了させましょう」

 

 

その声を最後に私は体育館を出た。

そして、ボッチでありながら目立ちたがりのあの人に電話をかける。

 

 

『むほんむほん、お主から電話かけてくるとは珍しいじゃないか。八幡よ』

 

「悪い、時間がないからできる限り早く答えてくれ」

 

 

どんぐらいの時間あっちで説得かわからないからね。

とにかく主題に入らせてもらう。

 

 

「お前が罵倒されて逃げる時、お前ならどこに逃げる?」

 

『…我なら図書館か、空いていれば屋上に逃げる。まあ、剣豪将軍たるもの、そんな状況には』

 

 

雰囲気から察してくれたのか私の質問にすぐ返してくれた。

…雰囲気読めるんだ。

 

 

「よし、ありがとう」

 

 

それだけを聞き、電話を切る。

屋上か…、馬鹿と煙は上に登りたがるとはよく言ったものだね。

そう思いながら私は階段を駆け上がり、屋上への扉に辿り着いた。

息を整え、扉を開けた。そこに

 

相模は一人で立っていた。




次くらいで終わりますかね?
文化祭編が終わったら、少しの間休載させていただくと思います。
詳しくはツイッターをご覧ください。
では、サラバダ〜ノシ

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