やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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感覚取り戻す形で書かせていただきました。
では、ドゾー


番外編 小町視点の話:事故編

「じゃあ、行ってきます。」

 

 

今日はお姉ちゃんが高校生になって初めての登校…つまりお姉ちゃんの入学式の日だ。

私は今日学校は休みで一日中家に居る予定…つまりひとりぼっちなのだ。

少し寂しいが、流石に中学校2年生に上がったのでそれでお姉ちゃんに迷惑かけたりしない。

…たぶんね!

 

 

「いってらっしゃ~い、うまくクラスになじむんだよ?」

 

「余計なお世話、なるべく早く帰ってくるけど…それまでよろしくね?」

 

「わかってるって。お姉ちゃんこそ、初日でバレなようにね。」

 

 

わかってるってと言い、お姉ちゃんは学校に向かった。

時間をみると7時を指しており、早すぎじゃないかな?と思いつつも朝ご飯の片付けを始める。

 

 

 

 

 

 

 

「…むぅ、あれ?」

 

 

家事を終わらせてテレビを見てたんだけど…いつの間にか寝てたっぽいね。

時間は11時、ヤバッ!サプライズしようと思ったのに寝過ごしちゃった!

急いで自室に向かう。

…が、リビングのすぐ近くにある固定電話にメッセージが残されていることに気付いた。

お母さん?こんな時間にどうしたんだろう?

私は受話器を取ってメッセージを聞いた。

そして…理解が出来なかった。

 

 

『ーー小町!?花奈が事故に遭っちゃったらしいの!!〇〇病院で入院することになっちゃったらしいからこのメッセージを聞いたら戸締りをしっかりしてから病院に向かってほしいの!!私達も後から急いでいくから!ーー』

 

 

…嘘、嘘だよね?

私の頭の中に最悪の状況を思い浮かんでしまって思考が停止してしまった。

私は急いで〇〇病院に向かった。

 

 

 

 

 

受け付けの人に病室の番号を聞き、急いでその部屋に向かう。

お姉ちゃん…生きてるよね?

私は走りながらそんなことを考えてしまう。

そして目的の部屋に着き、扉を開く。

 

 

「お姉ちゃん!大丈夫!?」

 

 

中を見るとひとりの病院の先生がお姉ちゃんの近くに居た。

お姉ちゃんは足にギプスをはめながら普通にベッドに座っていた。

 

 

「小町、病院では静かに…だよ?」

 

 

いつも通りで…何も問題が無いように…当たり前のように言った。

…あれ?お姉ちゃん…大丈夫なの?

 

 

「お姉ちゃんは足の骨折以外は奇跡的にあまり傷は無くてね、検査も含めて一週間は居てもらうけどね。」

 

 

私の心を読んだのか的確な答えを先生が答えてくれた。

なんなの…私の心配は不必要だったの?

そう思うと足に力が入らなくなり、一気に脱力感に襲われた。

 

 

「よかった…お姉ちゃん、生きてたんだね。」

 

「心配かけてごめん、でも…私はこの通り平気だよ。足以外は、ね。」

 

 

お姉ちゃんは苦笑いをしながらそう言った。

本当に…このお姉ちゃんは…。

お姉ちゃんは先生に二人きりにしてもらうよう言い、先生は快く承諾してくれた。

先生が部屋から出て、少しした後、お姉ちゃんは手招きした。

…甘えて良いんだよね?容赦しないよ?

 

 

「心配かけちゃったし…、お礼として甘えてもいいよ。」

 

 

お姉ちゃんがそういうと、私はお姉ちゃんにゆっくり近づき、そのまま抱き着いた。

はあ…やっぱり落ち着くよぉ。

抱き着いていると撫でられる感覚に覆われ、私は凄くリラックスしてしまった。

 

 

「お姉ちゃん…、本当に何もなくてよかったよ。」

 

「私も、小町をまだ甘やかせることが出来てよかったよ。」

 

 

むぅ、やっぱりまだ子ども扱いされてる…。

でも…今は幸せだし、今はこれでいいかな?




はい、番外編でございます。
短いですし…展開が早いですね(´・ω・`)
こういうところを直さなくては…

今回は事故の時、小町が何を思っていたかを書いてみました。
また、この話を書いて欲しい!みたいな希望があれば、感想かTwitterのDMでも返信でも送って頂けたらできる限りお答えいたします!

はい、短いですがここまで!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
では、サラバダ~ノシ




早く感覚を取り戻さなくては…。

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