やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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今日は短めです。(遅刻しておきながらごめんなさい)
では、ドゾー


過去に対する感謝

結局、あの後一睡も寝ることが出来なかった私は小町に起こされることも無く、出勤前の両親と顔を合わせ、お土産何が欲しいか聞いた後家を出た。

八つ橋にあぶらとり紙…なんかそれなりに頼まれたけどまあお金貰ったから大丈夫かな?

お父さんがお酒もお願いとか言ってたけど買えないと言ったら「…難しい世の中になったな」と悲しそうな顔をしてた。

お酒の分のお金返してないんだよね…ま、いっか。

津田沼の駅で総武線の快速へと乗り換える。

後は着くまで曲でも聞こうか「あ、比企谷」ん?

 

 

「…あ、川崎か」

 

「ん、おはよ」

 

「おはよーさん」

 

 

快速の中にはすでに乗車していた川崎が居た。

彼女と朝定番の挨拶を交わし、お互いに無言の時間を過ごす。

朝早いおかげか電車の中に人はあまり居ない。

密着する必要もないし適度にリラックスできる。

こんな電車内が私は大好きです!満員無理絶対!

 

 

「あ、そうだ」

 

「んあ?どーした」

 

「スカラシップの件、ありがとね。参考にさせてもらったよ」

 

「あーいいよいいよ、依頼でやったことだし。礼なら自分の弟と俺の妹に言え」

 

「ふふ、聞いた通り正直じゃないんだな」

 

「それ言ったやつ誰だよ…」

 

「由比ヶ浜」

 

 

由比ヶ浜さん何言ってるんでしょ。

私は割と正直者です!ただ我慢するだけなのです!

 

 

「…まああいつの言う事なんか気にするな」

 

「案外信用なりそうだけどね」

 

 

そう言いながらくすくすと川崎さんは笑う。

少し恥ずかしく思いながら電車の中で時間を過ごした。

 

 

 

 

東京駅に着くとそれなりに人が集まっており、その中でも総武高校の塊が目立っていた。

見た感じ別に集合はかけられてないらしいので壁際にもたれかかり、さっき聞きそびれた音楽を聞こうとする。

…が、目の前に一人の男が立ったことによりそれは叶わないようだ。

 

 

「八幡?我を見るなりため息は傷つくぞ」

 

「いや、なんか最近疲れること多くてな。別にお前が原因ではないから安心しろ」

 

「む?そうか?困ったときは前みたいに電報入れてくれたら、この剣豪将軍!材木座義輝が」

 

「おう、この前は助かった。ありがとな。じゃあお前どっか行け」

 

「いきなり辛辣でおじゃるな!?」

 

 

ん?あぁ、そういうことじゃなくてさ…

 

 

「そうじゃなくて…お前俺の悪評とか聞いてないのか?」

 

「なんだ、そんな事か。我がそんなことに怖気づくとでも?」

 

「…どうなっても知らないぞ」

 

 

私の周りいい人多いなぁ。

 

 

 

 

時間が経ち、新幹線に乗る時間となった。

先生が言っていた通りに割り当てられた車両へ乗り込み、窓側の適当な席へ座る。

すると隣に誰かが座り込んだ。

私の横に来るなんてもの好きな人がいたもんだなぁと思っていたら

 

 

「おはよう!比企谷君」

 

 

戸塚君でした。

朝から輝くような笑顔を振りまいてくれるので、私もそれに応じるように「おはよう」と答える。

 

 

「マフラー、着けてきてくれたんだね」

 

「え?あ…」

 

 

外すの忘れてた…まあ困ること無いから別にいいけど…

 

 

「今日から寒くなるらしいからな。いいプレゼントありがとな」

 

「ううん、気にしないで。着けてくれるだけで僕は嬉しいからさ」

 

 

て、天使っす…天使が居ます!

 

 

「そうか…ふわぁ」

 

「寝てないの?」

 

 

椅子に座ったせいか、眠気が一気に襲ってきた。

んー、ちょっと寝させてもらおう。

 

 

「うん、悪いけど寝させてもらうわ」

 

「おやすみ、京都に着いたら起こすね」

 

「おう、おやすみ」

 

 

私はコンタクトを外し、眠気に意識を預けた。

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