やはり私の男装生活はまちがっている。   作:空葬

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遅刻してごめんなさい!
この後も頑張って仕上げますのでもう少しお待ちください!
では、ドゾー


秘密をかけたかくれんぼ

おふろ気持ちよかったー♪

まあ特になにが変わるかって言われたら広さくらいなんだけどね〜。

おふろで濡れた髪をある程度乾かし、体の火照りが消えるまでゆったりする。

なにも考えずボーッとする。

この時間が好きだ。

…喉が渇いたな。

そう思い、少しめんどくさいけど見つかった方が嫌なこともあるので軽めの男装を施し、部屋の外へと足を運んだ。

 

 

「うー、さぶ」

 

 

まだ少し体が慣れてるせいか、はたまた本当に温度が低くなっているのか…

とりあえずいつも着ている上着に腕を通してから自販機のある場所へと向かう。

 

 

自販機であたたかーいココアを買い、その近くの椅子に座ってちびちび飲む。

そして答えの出ない問いを意味もなく考える。

なぜ人は幸せじゃない人を出す必要があるのだろう?

とか

死んだ後はどこにたどり着くのだろう

など様々だ。

別にこの問題を取り上げた意味などはない。

でも、こういう時って何かを考えたくなってしまうのです。

そうでもしないと私、一人である事の実感が大きくなって泣いちゃいそうです。

冗談です。でも寂しいのは本当です。

あー、家に帰りたい。

そして小町と一緒にポケ◯ンしたい。

 

 

「…」

 

「…」

 

 

目を開け、上を向くと雪ノ下さんがゴミを見るような目で見てました。

私は立ち上がり、残り半分残ってるココアを大事に両手で持ちながら

 

 

「じゃ、また」

 

「え?」

 

 

全力疾走でその場を去りました。

だって男装してるって言ったって髪ごまかしてサラシ巻いてメガネかけてるだけですよ!?

バレる可能性70%はあります!

とにかく私は後ろを振り返る事なく足早にその場を去った。

 

 

「…あっちに生徒は入れないはずよね?」

 

何か聞こえるけど気にしない!

 

 

自分の部屋で再びゆったり…いや、ぐったりする。

私なりの全力疾走をしたつもりなので見失ってくれると嬉しいんだけど…

…とりあえず残ったココアを飲み干しながらスマホの画面を点ける。

 

小町:お姉ちゃん、修学旅行どう?

雪ノ下雪乃:何で逃げたのかしら?それに…

 

LINEとメールからの通知が届いていた。

先に小町からのLINEを返信する。

『思ったより人多かったけどそれなりに楽しかったよ』っと。

よし、LINE返したし…戸塚君の所行こっと。

 

ガチャ

「…あ、こんなとこ」

バタン

 

扉を開けたら雪ノ下さんが歩いていました。

…どうしよう!?本当にピンチだ!??

め、メールなんて書いてるの

 

無題

何で逃げたのかしら?それに、慌ててたからきづいてないでしょうけどそっちは生徒立ち入り禁止の筈よ?

…まあいいわ、少し話したいこともあるから出てきてちょうだい。

 

…私は知らず知らずの内に雪ノ下さんの命令に従っていたようです。

とにかくどうしよう!?

こ、こういう時はウィ〇ペディアさんに…

 

 

「比企谷君?どうしたの?今なら怒らないなら出てきてちょうだい」

 

 

扉の奥から雪ノ下さんの声が聞こえてくる。

優しいのが心に刺さる…

検索結果が出たのでいい答えを探す。

 

『「いま着替えてるからちょっと待って」などの誤魔化しがいいんじゃないでしょうか?』

 

 

 

「今上着探してるからちょっと待って」

 

「…あなた何やらかしたのよ」

 

 

こんな簡単でいいのかしら…




感想返せてなくてごめんなさい。
近いうちに帰しますのでもう少しお待ちくださいませ<(_ _)>

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