ピッコロさんっだいだいだいっ! ピッコロさんっだいだいだーい好っき!!   作:お、お前といた数ヵ月、悪くなかったぜ……

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魔人ブウ編ってあれですよね、悟飯たち新世代の戦士たちを主役に持ってこようとしたから、修業によるパワーアップや新しい技を修得するのは悟飯、悟天、トランクスの三人だけだったんですよね?

よってこの小説では、

IFストーリー×小さじ一杯の捏造+ピッコロさん=公式を越えた神の次元

これを軸に話を進めていきたいと思いまーす。。。


ショタ悟飯<ピッコロさんは悪い人なんかじゃないよっ!

 人造人間──それは、元レッドリボン軍の科学者であるDr.(ドクター)ゲロが、同組織の世界征服を完遂させるべく彼に創造された最強の()()の総称である。

 

 その開発概念の通り、彼ら人造人間は高い戦闘能力と特殊能力を持ち合わせているのだが、通常の破壊兵器とは異なり、人造人間たちはそれぞれに高い自立思考能力も与えられ、自分自身で考え、学習し、行動に起こす高い人口知能が備えられているのだ。

 

 これは、人造人間の開発者であるDr.ゲロの意向であったのだが、その事を知る者は彼以外には誰もいない。

 

 この世界最悪の軍隊と恐れられる組織お抱えの狂気の科学者たるDr.ゲロは、正に世界最悪最高の破壊兵器を造らんとしていたのだ。

 

 それは、レッドリボン軍がまだ少年であった孫悟空に壊滅させられた後も尚、レッドリボンの世界征服から軍を滅ぼした孫悟空への復讐へと目的を変えて。

 

 

 

 

 

 それから約二十年後、Dr.ゲロの孫悟空抹殺への怨念に近い執念から生み出され未来からやって来た究極の人造人間セルとの戦いから更に七年の時が流れた。

 

 これまで幾度も世界を救ってきた孫悟空の命を代償に得た平和が、今また脅かされようとしていたのだ。

 

 遥か太古に邪悪な魔導師ビビディによって偶然にも造り出され、たった数年で何百という惑星を滅ぼした怪物──魔人ブウを復活させるために、ビビディの息子であるバビディが地球に来訪していたのだ。

 

 父親のビビディに似て卑劣にも強力な魔術に長けたバビディは、その術によって数々の惑星から名だたる者たちを洗脳、自身の配下に置くことでバビディの一味は、この世界の創造神たるあの界王神にも警戒される程に勢力を拡大していた。

 

 Dr.ゲロの造り出したものとは創造される過程からして全く異なる最古の人造人間ともいえる魔人ブウ復活の脅威を、あの世から一日だけこの世に帰ってきていた孫悟空を始めとする地球の戦士たちは疑問さえ抱いていたものの、東の界王神の要請に応え、べジータがプイプイと呼ばれる戦士を、孫悟空がヤコンという怪物を順調に苦もなく倒していき、続く地球側三番手は白いターバンにマントを羽織る最強の(スーパー)ナメック星人、ピッコロ。

 

 

 

 

 

「やれやれ、やっとこの俺の出番か。待ちくたびれたぜ」

 

「……馬鹿が、まさか貴様が私の相手を勤めるつもりか? 貴様ごときが暗黒魔界の王であるダーブラ様に張り合えると本気で思っているのか! 貴様ら、私を舐めるのも大概にしろっ!」

 

 額に青筋を走らせ怒りのままに嘗ての強敵であったセルと同等の()を放出させるダーブラを前にして、不敵な笑みを浮かべたままのピッコロがおもむろに頭部に巻いていたターバンを片手で大地へと放り投げると、それはずしりと音を立てて地面にめり込んだ。

 

 次いで、大地に沈むターバンよりも鈍い音をさせて脱ぎ捨てられるマント。

 

 あたかもこれから始まる戦闘の前の準備体操をするかのようにピッコロは自身の太い首をごきりと鳴らせると、息を深く吐いた。

 

 そして、両足を大きく開いて腰を深く落とし、拳を構えて、身体からゆらゆらと湯気のように気を解放していくピッコロを見て、彼とももう長い付き合いになる孫悟空は思わず賞賛の言葉を漏らしてしまう。

 

「うっひゃ~、ピッコロの奴(めえ)よりもずっと強くなってんな!」

 

「ふん。あの程度、どうということはない」

 

「でも、ピッコロさん大丈夫でしょうか……。ダーブラ(あいつ)はセルと同じくらいの気を感じますが……、もしかしたらセルよりももっと──」

 

 拳の師であるピッコロを心配する孫悟飯の言葉を舌打ちで遮ったのは、べジータだった。

 

 べジータはいつもより一層険しい険を眉間に寄せて、吐き捨てるように孫悟飯を捲し立てる。

 

「やはりお前は相当腕を鈍らせちまってるようだな。全くイライラさせてくれるぜ、ピッコロ(やつ)はお前が平和に浮かれている間もずっと修業を続けていやがったんだ。今じゃ、戦闘力だけならお前よりも上だっ、このマヌケめ!」

 

「あっ、べジータさん……。す、すみません……」

 

「まあまあ、べジータ止せよ。悟飯は学者になるのが小せえ頃からの夢だったんだ、オラたちと違って戦うのが好きじゃねぇんだ。なぁ、悟飯?」

 

「お父さん……」

 

「へへっ、そう心配すんなって。あのダーブラっちゅう奴も確かに完全体になったセルと同じくらい強え(つええ)みたいだけど、ピッコロはもっとだ」

 

「えっ……、あ」

 

 まだ不安げな悟飯の視線の先には、先程から変わらぬ構えをしたままのピッコロの姿が。

 

 だが、ピッコロが纏う気の膨大さは先程までの比ではない。

 

 悟飯の眼には、幼少の頃から尊敬する父である悟空と同等にまた尊敬して止まない師の、七年前にセルを倒した時の自身に匹敵するやもしれぬ莫大な気を、それでいてゆっくりと、静かに練り上げ続けるその姿があるのだ。

 

「ご、悟空さん、本当にピッコロさんは一人で大丈夫なんでしょうか……?」

 

「ん? なんだよ界王神さま、まだオラたちの強さを疑ってるんか?」

 

「いえ、そんなことは……、あのダーブラは、本当に恐ろしい相手なんですよっ? 貴方たちの強さは認めます……、まさか下界に貴方たちのような人間がいたとは思いもよりませんでしたから……。ですが流石にダーブラが相手では……、それでもこの場にいる全員でかかればダーブラでも倒せる筈ですっ!」

 

「大丈夫、心配なんていらないですよ界王神さま! ピッコロさんは絶対あんな奴なんかに敗けやしませんよ!」

 

「ご、悟飯さん、ですが……」

 

 東の界王神は悟空とべジータ、ふたりの純粋サイヤ人のあまりにも圧倒的な戦闘能力を見せ付けられてなおも、魔人ブウを倒してしまおうなどとは考えもしないでいた。

 

 遥か遠い過去に、他の界王神たちと共に魔人ブウとの戦いにて唯一生き残ったこの東の界王神だけが、たったひとりだけ、魔人ブウの恐ろしさを身をもって知る者なのだ。

 

 加えて、魔人ブウを現代に復活させんとするバビディだけでも厄介な魔術師であるのに、そのバビディに洗脳され配下となった暗黒魔界の王、ダーブラ。

 

 魔人に魔王、魔術師──考えられる最悪の要素がこの地球に集まっているのだ。

 

「……わかりました。では、悟飯さんたちを私は信じます。ですが、もしもピッコロさんがやられそうになった場合は皆で一気にダーブラを叩き伏せましょう、魔人ブウ復活のためのエネルギーをむざむざとバビディに渡すわけにはいきません」

 

「安心しろ。その時は俺さまが一瞬でカタを付けてやる」

 

 そう言ってのけるべジータを尻目に、東の界王神はそれでも懸念を抱いた表情を崩さないまま、いつの間にか、ダーブラを含めた彼らは一瞬にして地球のとある平原に立ち並んでいることに気が付いた。

 

 これもバビディの魔術である。

 

 バビディの配下にされた戦士たちの得意な戦場で悟空たちから魔人ブウ復活のエネルギーを奪うのが魔術師の当初の目的であったのだが、それは未だ少しも成されてはいない。

 

 べジータに完膚なきまでにやられた戦士プイプイならば、彼の故郷、惑星ズンへ、悟空と戦った魔獣ヤコンであれば完全な闇の世界である暗黒惑星へと今まで戦場を変えてきた。

 

 そして、三戦目の戦場となったのはこの地球。

 

 むしろ、ダーブラとこれから戦うピッコロの得意な主戦場である。

 

 これを裏付けるのは、暗黒魔界の王ダーブラの強力さであり、事実、そのダーブラの実力は宇宙の帝王としてその名を馳せたフリーザを一撃で倒せるだけの戦闘力を持つ東の界王神でさえもが警戒する程なのだ。

 

「チッ……、どうやら本当に貴様ひとりだけでこのダーブラさまと戦うつもりらしいな。身の程知らずがっ! 魔界の王を舐めたことを後悔させてやるぞ!」

 

「へっ、ほざけ、後悔するのはお前の方だ」

 

 言葉が交差した瞬間、ダーブラの足下の大地は勢いよく抉れ、土片が舞い上がる。

 

 口角を吊り上げ、好戦的な笑みを見せるピッコロに、怒りのままに襲いかかるダーブラ。

 

 嘗ての地球の大魔王と暗黒魔界の王の激闘がこれから始まるのだ──

 

 

 

 

~~アニメばりの引き延ばしで次回に続いちゃうんだぜコウサッポォォォォォォォォォォッッ!!!!~~

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