幼き頃より祖父に刀を習い、人を斬る技術を学んできた。
其れに抵抗はない。例え見知らぬ人に人斬りと言われようとも、自分を理解してくれる者が居るから。
「……昔の夢か。見たのは久々だな」
界境防衛機関『ボーダー』、そのA級部隊作戦室のベッドで横になっている青年は呟く。
青年は特徴的な蒼い髪を首の後ろで1つに括っていて、艶はあるが、身だしなみ自体は雑だと分かる。
今は寝ていたからか眼鏡を外しているが、ベッドの近くの棚に有ることから近眼らしい。
「…暑いな」
寝汗をかいて脱いだ服を肩にかけ、眼鏡を掛けて仮眠室から出る。
ボーダーには階級があり、訓練生のC級、正隊員のB級、そして精鋭のA級と続く。
A級は現在8チームあり青年、大宮健次が隊長を勤める大宮隊はA級2位の位置についている。
「起きたか、ってすごい寝汗だなおい」
ソファに腰掛ける青年、大宮宗一は驚いて言う。
健次と同じ蒼い髪を肩まで伸ばしているが、此方は髪を大切にしているらしく、ストレートに整えられている。
「問題ない」
「…防衛任務まで時間はある。シャワーでも浴びてこい」
「そのつもりだ」
早足で隊室を出る健次。
「……アイツ大丈夫か?」
「どうでしょう」
隊室には宗一と、その向かいに座って本を読んでいた、青色の髪の童顔の少女、レキが残っていた。
『ゲート発生。誤差7.48』
「おーおー、うじゃうじゃいるなぁ」
一般人なら恐怖の対象でしかないトリオン兵を、嬉々として見る宗一。
「遊びじゃないんだぞ……芽衣、数は?」
『モールモッド6体、バンダー3体、バムスター3体です』
「余裕だな。レキは待機、デカい奴らは俺が殺る」
宗一は言うなりトリオンキューブを両手に浮かせる。
「
キューブは細かく分散され、トリオン兵の急所である目に当たる。
「先ずは三体!」
更に弾を撃ち、数をどんどん減らしていく。
「…こりゃ負けてられないな…剃!」
健次も、爆発的な速度で近付いて弧月を振りぬく。
大宮隊の防衛任務も終わり、引継ぎを済ませてそれぞれが帰る。
「…?おい宗一、健次はどうかしたのか?」
普段は防衛任務終了後に、ランク戦のブースに足を運んでポイントを徴収していく健次が、今日はすぐに帰って行った。
それに、何か浮かない顔をしていれば、同い年で中の良い米屋や出水は気付くのだろう。
「ああ……何か夢を見てたらしいぜ」
「「夢?」」
槍バカと弾バカが綺麗にハモる。
「よほど怖い夢でも見たんだろうなー」
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ここから下はちょっとした説明
A級
一位 太刀川隊
二位 大宮隊
三位 風間隊
四位 冬島隊
五位 嵐山隊
六位 草壁隊
七位 三輪隊
八位 加古隊
一位 太刀川慶
二位 風間蒼也
三位 小南桐絵
四位 大宮健次
五位 村上鋼
一位 太刀川慶
二位 二宮匡貴
三位 風間蒼也
四位 大宮宗一
五位 大宮健次