提督の副業   作:きんにく同盟

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書きました。


感想ありがとうございます。


本編 本当は怖い艦これ

島風の速さは圧倒的であり、フルスロットルのスピードすら赤子の手を捻るが如く対応し、余裕を見せている。

 

 

太郎「…なんかアイデアはないのか、田中」

 

 

田中「…し、島風…君は何時からいたんだ?」

 

問うのは当然の疑問ではあるが、状況を打破できる事ではない。

 

島風「最初からだよ。提督が赴任する前からいたんだよね〜。ぶっちゃけ、また碌でもない提督なんだろうなって思ってたんだけどね〜。」

 

 

 

島風「…追いかけるまでなるとは思いもしなかったよ…」

 

島風は本来、自由きままな性格である。であれば、他人を過度に束縛したりなどしない。

 

 

田中「なにが…」

 

島風「ただ…安心できるんだよ。提督がいる鎮守府は……だから…逃がさないよ 」

 

 

 

太郎「好かれているな〜田中。」

 

田中「?」

 

 

太郎「アニメやなんかだと、飛行機が墜落しそうになれば荷物を切り離すんだ。」

 

 

田中「まじで?何言ってんの??」

 

 

太郎「気球も同じだったな……島風ちゃん。田中を引き渡したら見逃してくれる?」

 

 

島風「うーん……それじゃあ協定がな〜まあいいよ。」

 

 

太郎「さあ、田中離れろ!」

 

 

田中「お、おいヤメロ!!」本気

 

 

太郎「いいか、事ここまで及んだら自分が助かるのに精いっぱいだ。」

 

 

田中「なんでそんな事を言うんだ!!言え!」

 

 

太郎は青ざめながら後ろを指差す。

 

 

そこには、鬼の形相を浮かべながらスピードスケートの選手の様に異様な前傾姿勢で海面を滑る艦娘達。

 

 

 

田中「ヒィィィィィィィィィィィィ!!!」

 

 

 

 

鹿島「皆さん、喧嘩はやめて下さい!!」

 

それでも、醜い争いを止めない二人。だが、もどきはただ一点を見て、目を離さない。

 

 

もどき「鹿島さん、俺が指示したら。ボートの後ろの海面を撃って…」

 

鹿島「え、でも彼女達は味方で…」

 

もどき「大丈夫、ただの目くらましだから。」

 

 

 

鹿島は改て思った。島風が自分らを畳み掛けてくるのなら、既に行っている。それでもやらないのは、太郎と田中の争いがあまりにも見るに耐えなく、少し憐れんでいるからだ。

これは3人が訓練学校で良くやっていた手法。二人

が争っていると思わせ、対象となる人をおびき寄せる。その間に残る1人が暗躍するのだ。

 

 

太郎「離れろ!田中!!」(頼んだぞもどき)

 

 

田中「い、イヤだ!!」(鹿島さんを一番知っているのはお前だ。)

鹿島「海面に向かって撃つんですね。分かりました。」

 

 

上がる水飛沫。それが近くを走る島風と後ろにいる艦娘達の視界を遮る。

 

一見、無駄な行為

 

 

だが、提督達を知る艦娘は

 

 

大和「ん?なんか企んでますね〜」

 

 

愛宕「あの娘は……指示してるのはウチのかしら?」

 

 

視界が悪く、エンジン音でのみ進路方向がわかる状態であったが、好転した訳ではない。

 

 

 

もどきは何かしらカチャカチャ弄っている。

 

 

高雄「何をしているんでしょう?」

 

 

愛宕「……」

 

 

視界が悪いのは島風も変わらない。それ故に先ほどまでにボートを煽るように縦横無尽に動いていたのに、今は音に向かって行く直線運動となる。

もどきは、その前の島風の位置を把握していた。

 

 

それは、何処から来るかを知ったも同然なのだ。

 

 

もどき「鹿島さん!今、海面に魚雷を放った。アレを撃ってくれ!!」

 

 

鹿島「はい!」

 

 

鳴り響く轟音。共に発生する波が島風の壁になる。

 

島風「へー、なるほどね。考えたね…だけど、私のスピードはこんな波なんか貫けるよ。」

 

 

勇敢にも水壁へ進む。上がるスピード…行けると思った瞬間…

 

 

島風「え?この海水……」

 

 

色が付いてる…そう、もどきが打った布石は魚雷だけに止まらなかったのだ。

 

 

その波には、もどきが魚雷を爆発させた後に放った機雷を含んでいた。

 

 

島風「きゃああああ!!」

 

 

 

愛宕「やってくれたわね…」

 

 

 

 

 

鹿島「まさか…島風ちゃんを倒しちゃったんですか?」

 

 

同士討ちと言う事実に悲哀の念を浮かべる鹿島

 

 

もどき「まさか、唯の足止めだよ。直撃は避けるようにやったから。」

 

 

 

鹿島「そうですか。よかった〜。あ、そうだ。私レベル上がりましたよ!」

 

 

もどき「そうか…なんか古参な感じだったしレベル高かったんだろんな島風。で、幾つになったの?」

 

 

 

鹿島「はい!一気に3になりました!!」

 

 

 

太郎「え?」

田中「ん?」

 

 

 

もどき「前は幾つだった?」

 

 

鹿島「赴任したてだから、1だったんです。」

 

 

もどき「じゃあ、装備してきたのは初期装備…」

 

 

鹿島「大丈夫です!一応誰のか分からないけど武器を持ってきたので。」

 

 

 

その頃 鹿島の鎮守府

 

扶桑「ふふふ……神様は私から主砲すら奪うのね…」

 

 

 

鹿島「でも、これ戦艦用らしくて、私じゃあ使えないんですよね…」

 

 

太郎「だろうね。」

 

田中「ん?でも、動かすのは妖精さんなんだよな。じゃあ、このボートに付けてみよう。」

 

 

ボートに主砲を設置する。

 

 

太郎「おーい、出てきて妖精さん」コンコンコン

 

 

中から出てきたのは、明からさまに嫌そうな顔をした不貞腐れている妖精さん。

 

 

妖精「」ムス

 

 

田中「な、なんだこいつ。」

 

 

太郎「妖精さん。ちょっといいか?」

 

妖精「」ペッ!

 

 

吐いた唾が太郎の額に付く

 

太郎「ん〜…久しぶりにキちゃったなーガチの喧嘩いこうかな〜」ガチギレ

 

 

妖精「」ニヤリ

 

主砲の砲門が太郎に向く

 

 

太郎「じ、冗談だって!!それよりウチに良い戦艦沢山いるんだ!今度紹介するからさ!!なんなら金も出すから。」

 

 

妖精「」パァァ

 

 

太郎「だからさ、あそこに沢山いるだろ?ちょっと撃ってくれない?」

 

 

妖精「」コクリ

 

砲門が向きを変える。

 

 

陸奥「え?妖精を従わせたの!!」

 

長門「なんて奴だ!!」

 

 

 

太郎「俺の勝ちだ。」ゲス顔

 

 

主砲が火を噴く…筈だが、見れなかった。

 

 

3人はその反動でボートから投げ出されていたからだ。

 

 

 

太郎「あれ?」

 

田中「ナンテコッタイ」

 

もどき「艦娘にしか使えないわけだ」悟り

 

 

バシャーン!!!

 

 

 

太郎「ブハ!!皆んな平気か?」

 

 

 

 

島風「づ〜がまえだ!デイドグ〜」ボロボロ

 

 

田中「ひゃああああああああ!!」

 

 

 

 

そして、同じくボロボロにされた鹿島が愛宕にアイアンクローされながら持ち上げられていた。

 

 

愛宕「もう終わりかしら〜」レベル99

 

 

もどき「あああああああ!鹿島さーん!!」

 

 

高雄「覚悟は出来てますよね。提督」

 

 

もどき「許せない…許さない!!はああああああ!!!」

 

もどきの筋肉が膨張し、髪の毛が立つ。

 

 

もどき「俺は…止まらないぜ!!」バタフライ

 

 

 

だが、息継ぎの瞬間にビスマルクに頭を踏まれる。

 

 

ビスマルク「ウフフ…」グリグリ

 

 

もどき「んーんー!!」バタバタ

 

それは、ユダヤ人を溺死させるゲシュタポの様だった。

 

 

もどき「……」プカー

 

 

愛宕「死んじゃった?」

 

高雄「いえ、ただの仮死状態のようです。」

 

 

ビスマルク「ああ…情けなく海面に浮かぶ姿…」興奮

 

 

太郎「お、お前ら!!」

 

言葉を継ごうとしたが出来ない。何故なら背後に気配を感じたからだ。

 

太郎「……」振り向く

 

 

そこには4組の鋭い双眸。

 

長門「さあ、帰るぞ。」

 

陸奥「逃げるなんて、ちょっと悲しいわ。だから…少し痛いけど我慢するのよ。」

 

武蔵「まあこういう事だ。」

 

大和「逃げられる訳ないじゃないですか 」

 

 

 

太郎「クフフ……フハハハハ……アッハッハッハッハッハッハッハッ!!」

 

 

大和「狂ったんですか?」

 

 

太郎「な〜。もし逃走に失敗したらと考えなかったと思うか?」

 

 

武蔵「どういうことだ?」

 

 

陸奥「……あ!ちょっと、私たち囲まれているわ!!」

 

 

長門「なんだと!!」

 

 

 

 

2時間程前 サービスエリア

 

太郎「皆んな、トイレ休憩だ。」

 

 

田中「こんな時に何を言ってんだよ!!あ、俺唐揚げ串ね」

 

 

もどき「仏教徒が肉食っていいのか?」

 

田中「昔、ブッタは言った。愛より肉よね…と」

 

 

3人「ぶぁ〜ハッハッハッハッハッ!!」

 

 

太郎「じゃあ、俺はトイレに行ってくる。」

 

 

 

サービスエリア トイレ 個室

 

 

太郎「ああ…青葉か?うん…平気だ。後、2~3時間後に元帥にリークしてほしい事がある。」

 

 

 

太郎「提督、太郎とその仲間は護衛艦を連れ、東京湾から海に逃亡…と」

 

 

 

そして今、元帥の無敵艦隊が太郎達を囲っているのであった。




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