提督の副業   作:きんにく同盟

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かけました〜


久しぶりの本編です。






第3計画 副業の果てに
本編 復活の提督


俺たちは提督である。

 

今の時代、提督という職業は恵まれていて、給料は低いがなんかヌルいという印象がある。

 

俺の父ちゃんパイロットと話せば尊敬される事請け合いだが、提督といえば優しい目を向けられてしまうだろう。だが、子供達よ…俺たちには俺たちなりの悩みや不安があるのだ。

 

艦娘達とただ戯れている訳ではないのだ。

 

 

俺は太郎。

 

艦娘を振り切る為、もしくは計画が失敗した際に再度、逃げられるチャンスが訪れるだろうと期待したのだが

 

 

もどき「……」プカー

 

田中「コポコポ」泡吹いている

 

 

文字にすれば満身創痍。皆んなで逃げるという選択肢など最早、存在しない。

 

幸い、俺たちの艦娘は元帥の艦隊に圧倒されながらも善戦している。

 

 

太郎「……すまん。田中、もどき…迎えにくるからな。」

 

 

気付かれないように潜水して、音を極力たてずに逃げる。

 

 

長門…お前はいい女だったが、時々男だったから怖かったじゃあな。

 

 

陸奥…お前と居ると、言い知れぬ劣等感を抱かずにはいられなかった。じゃあな

 

武蔵…1番の常識人で裏表がなかったが、インパクトが薄かったな。じゃあな

 

大和…お前は俺を見下してるな…じゃあな

 

 

 

艦娘たちに別れの言葉を思う。

 

 

俺は…外国でビッグになるのだ!!

 

そして、マカオで海を見ながら過ごすのさ!

 

 

長い潜水を終え、息継ぎの為に浮上する太郎。

 

 

太郎「ぶは!!」

 

 

すると、横に視線を感じ、目をやる

 

 

榛名「……」

 

太郎「あ……」

 

完全に目が合ってしまう。

 

 

榛名「見つけた!!」

 

 

 

 

 

流れは完全なる敗北へと向かいつつある。思えば、作戦の成功の可能性が高い事には高かった。

 

 

 

鹿島のレベルが1

 

伏兵 島風の登場

 

その不運の積み重ねが巧妙な太郎の策略を打ち破ったのだ。そして現在…自身の逃亡でさえも、失敗寸前である。一連の流れは時間にしてみれば、10分に満たないだろう。

 

正に、運命の10分!!

 

 

 

だからって命乞いするのも、薄っぺらさを露呈させる様ではないか。

 

太郎「戦艦榛名…お前だって嫌だった筈だ。」

 

 

榛名「それは……」

 

 

太郎「これからも、赤ちゃんプレイを強いられる。考えても見ろ…尊敬した筈の男が涎掛けをかけて、ママと言ってくるんだ…」

 

 

榛名「それ以上言わないでください!!」

 

 

太郎「ある日、唐突に感じるんだ。自身が尽くそうと思ってた男は目の前の赤ちゃんなのだと」

 

榛名「……」

 

太郎「そろそろ、子離れの時期じゃないのかね〜?」ニヤニヤ

 

 

榛名は語りかける様な太郎の誘導尋問にかかりつつあった。

 

 

 

 

 

 

榛名「では…どうしたら……」

 

太郎「一回くらい背くべきなんだよ。なんでも大丈夫なら世の中に過労死なんて言葉はないのだから。」

 

 

 

 

太郎「そうだよな…ここで俺を逃せば変わるかもしれないぞ。さあ言ってみな、榛名は?」

 

 

榛名「榛名は…榛名は……大丈夫じゃないです。」

 

 

太郎「」ニヤリ

 

 

 

 

 

 

遠くの船上にて

 

元帥「……ママ!そいつの口車に乗っちゃダメ!!」

 

五月雨「落ち着いてください…」

 

 

 

 

太郎「戦艦榛名…全力で運命に抗うのだ!!さあ、俺たちを見逃せ!!」

 

 

榛名「…それもそうですね……」

 

榛名は主砲を長門たちに向ける。

 

 

 

長門「お前はいいのか!!私たちがそのどうしようもない男を愛した様に、お前もどうしようもない男を愛したんじゃないのか!!」

 

 

 

 

榛名「……」

 

太郎「あいつは男だから、女性の気持ちなんてわかる筈がないんだよ榛名ママ。」

 

 

 

 

大和「別に赤ちゃんでもいいじゃないですか?」

 

 

榛名「……」

 

太郎「あいつは人を馬鹿にしたいだけの女だから相手にするな」

 

 

 

 

陸奥「自分にだけ弱い所を見せるなんてちょっと魅力じゃない。」

 

 

榛名「……」

 

太郎「あれは唯のヤリ◯ンだから」

 

 

 

 

武蔵「大体、どんな趣味を持っていようとも敬愛したのには変わりはないだろう?」

 

 

榛名「……」

 

太郎「何言ってるか聞こえないね〜」

 

 

 

 

 

 

榛名の脳内によぎるのは、秘書艦として支えていた時の記憶。

 

 

大変な時も、嬉しい時も、どんな時間でも側にいて感情を共有してきた。それは恋人、夫婦と形を変えながらも一つの運命共同体であった。

 

果たして、夫婦から母子へとなった時に何を思ったのだろう。

 

 

嫌だったはず……なのだが…自分に慈愛の気持ちがなかったとは言い切れないではないか?

 

 

 

 

 

 

 

榛名「榛名は…もう迷いません!!」

 

 

 

 

人間は自分の都合のいい様に記憶を作り変える。ファルスメモリーシンドロームというが、これはまた別の話

 

 

 

 

 

榛名「夫、そしてわが子の名誉を侮辱した罪をここで晴らせていただきます!」

 

 

 

太郎「何い!!」

 

 

 

 

またしても誤算。愛など幻想だと思っていた太郎には解り得ぬ世界だろう。

 

 

長門「良く決意してくれた!!そして覚えておけよ提督!!」

 

陸奥「もう逃げようだなんて思えないくらいに」

 

大和「愛してあげますから」

 

武蔵「じっとしておくのだ!」

 

 

 

太郎「くうぅぅぅぅ……う?」

 

 

 

 

 

 

 

太郎の目の前には、答えを出し終わり、全てを長門たちに任せた榛名がいた。

 

隙だらけ……

 

 

太郎「しゃあら!!」カバッ!

 

榛名「キャ!」

 

 

 

 

榛名の腰あたりにしがみつく太郎。

 

榛名「何をするんですか!!」

 

 

 

 

主砲を向けるが

 

 

太郎「こんな至近距離で撃ったら、お前も無事では済まないぜ!」

 

榛名「く……」

 

 

 

 

長門「何処までお前は…」

 

太郎「俺がどうにかなればどうでもいいんだ!!」

 

 

武蔵「とうとう、本性を表したな」

 

陸奥「今まで隠して来たのにね〜」

 

 

 

 

 

 

元帥「あー!!ママの脚にあんなにしがみついて!!うわーん!!ママ〜」

 

五月雨「私の脚で良ければどうぞ。提督」

 

元帥「うー!うー!」しがみつき

 

 

五月雨の脚にしがみつきながらも、元帥は双眼鏡を覗き込むのを止めない。

 

 

 

 

 

太郎「このまま…攻撃すればお互いに沈むだけだ。お前らとりあえず離れろ!」

 

長門「くっ…」

 

 

榛名「ちょっと…そんな所にくっつかないでください。」

 

 

太郎「フッ!!そんな事を言って逃げるんだろ?見え透いているのだよ!!」ふははは!!

 

 

榛名「スカートが……」

 

太郎「え?」

 

 

 

 

 

 

次の瞬間…太郎の重さと相まって、榛名のスカートが文字通りに落ちた。

 

榛名「あ…」カアア///

 

 

 

長門「な…」

陸奥「あら」

武蔵「…」

大和「クスッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

元帥「ぼ、ぼぼぼくのママが……ママそのものがー!!」

 

五月雨「提督!!」

 

 

 

 

 

元帥「あああああ!!……カヒュ!!」シーン

 

 

五月雨「皆さん!大変です!!」

 

 

 

 

 

 

榛名「…あああ」ヘタ

 

 

太郎「…ええ……と、そこまでする気は無かったんだ!!

 

その狼狽えは、好きな女子に構って貰いたいが為にちょっかいを出し過ぎた挙句、泣かれてしまうという学校ならではの構図があった。

 

 

太郎「待ってくれ…俺も悪かったのは認める。だが、俺をここまで追い詰めた世界も悪い!!」

 

 

 

 

太郎が多少なりとも…罪悪感を感じたのが運命を分けた。

 

 

 

前から迫る影に気づかず。

 

 

攻撃をマトモに受けた。

 

 

 

 

 

太郎「ぐああああああ!!む……無念」プカー

 

 

 

 

こうして、提督達の逃亡は失敗に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後 病院 霊安室みたいな所

 

 

太郎「う…うーん……ハッ!!」

 

 

太郎「ここは…」キョロキョロ

 

 

 

隣に目を向ける。

 

 

 

 

 

 

もどき「……」チーン

 

 

 

太郎「ぎゃああああああああ!!!」

 

 

 

太郎は部屋を飛び出した。

だが、部屋の外には榛名が待ち構えていたのだ。

 

 

 

太郎「なんてことだ……」

 

榛名「安心してください。もう何もしませんよ。手配状も下げておきましたから。」

 

 

太郎「あの…すまなかった。」

 

 

榛名「ああ…いいんですよ。あの状況では仕方なかったんですから。」

 

 

太郎「だが…」

 

 

 

太郎は思った。捕まった現在、とるべき態度は反省だ。しかもただ反省するのではなく、不可抗力下で起こったと仄めかしながら行う。

 

 

太郎「怖くて…ああするしか思い至らなかった。」

 

 

榛名「顔を上げてください。」

 

 

太郎「怒らないんですか?」

 

 

 

榛名はニッコリと微笑みを浮かべて太郎から離れ言った。

 

 

 

 

 

 

 

榛名「はい。榛名は、大丈夫です。」

 

 

太郎「…え?」

 

 

 

 

 

ヤケにはを強調した榛名がその場を去ると、入れ違いで長門たちが来た。

 

 

 

 

 

 

 

太郎「なるほどね!!あははは!!!」泣き笑い

 

 

 

そこには運命を受け入れた被食者がいた。

 

 

 

 

田中 鎮守府

 

 

ガサッ!

 

田中「島風!そこにいるのかお……」

 

 

田中「……ハッ!」

 

盛大に飛び受け身を繰り返す。

 

 

田中「……」キョロキョロ

 

 

田中「クリア」照明を落とす

 

 

田中は艦娘不信に陥っていた。

 

 

 

 

 

 

また数日後 病院 霊安室みたいな所

 

 

もどき「…う……ここは…?」キョロキョロ

 

 

 

 

ふと隣を見る。

 

 

 

 

 

元帥「……」チーン

 

 

もどき「うわあああああ!!!」

 

 

 

もどきは部屋を飛び出す。

 

もどき「何だったんだ今のは……ハッ!!」

 

 

もどきは全てを思い出し

 

 

もどき「か、鹿島さーん!!」

 

 

 

病院内を探して回っていると、

 

⁇「今まですまなかった鹿島!!」

 

 

もどき「鹿島……!」ソロ〜

 

 

部屋を覗くと鹿島さんと男がいた。話しぶりからして、鹿島さんの提督のようであった。

 

 

提督「お前が居なくなって初めて大切だと気付いた。虫が良いのは百も承知だ。戻って来てくれ!!」

 

 

鹿島「……私には…」

 

 

 

 

 

もどき「…鹿島さん…。」

 

 

もどき「これ以上関わるのはみっともないな…さよなら、良い思い出をありがとう。」

 

 

 

 

 

もどきの片方の目から涙が流れた。

 

 

もどき「さーて!太郎と田中でも誘って呑みに行くか…」

 

 

 

 

 

 

 

愛宕「……おかえり」ニコ

 

 

もどき「my home??」

 

 

 

ビスマルク「yes 」ニタ

 

 

 

 

 

もどきのもう一方の目からも涙が流れた。

 





どうでしたか?


要望などがありましたらお願いします。
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