提督の副業   作:きんにく同盟

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遅ればせながら書いてみました。

おまたせ致しました。


異次元からの帰還者

鹿島「なんですか!これは!」

 

 愛宕たちに通されて目にした最愛の人の光景は変わり果てていて、落胆よりかは絶望を感じえなかった。

 

愛宕「これはその・・・太郎がやったのよ!」

 

高雄「そうです。あのクソガキ・・・」

 

 

鹿島「あなた達しかいないでしょ!こんなことをするのなんか!」

 

 

 鹿島は絵を描きながら幼児になっているもどきに話しかける。

 

鹿島「鈴木さん・・・・?」

 

もどき「僕のこと・・・・僕は子豚だよ」

 

鹿島「誰がそんなこと言ったの?」

 

もどき「そこにいる人たち」

 

 

 鹿島は三人を睨みつけると、絵を描き続けるもどきを置いて、部屋から出る。

 

 

愛宕「あら~見捨てるのね。やっぱり薄情で不貞な女ね」

 

鹿島「違います!!今から鎮守府に戻って用意をしてきます」

 

高雄「なんの用意をするんですかね?」

 

鹿島「つきっきりで鈴木さんの介護をします。あなた達には任せておけません」

 

 

 鹿島は必要な荷物を取りに鎮守府へと戻る。

 

 

 

 鹿島 鎮守府

 

 

 提督の執務室では異様な麻雀が行われていた。

 

 麻雀の碑がガラスで一部を除いては透けているなんとも異様な麻雀であった。

 

憲兵「提督殿・・・・もう続行不可能です!!」

 

 

工兵「そうですよ!!もう1.9ℓの血を失っているんですよ」

 

 

提督「これは譲歩だ。抜いた血を持って来てくれ」

 

 

黒服「血の中に煙草の吸殻を・・・・!!」

 

 

 

提督「さあ、起きろよ・・・ワシ〇」

 

 

ワシ〇「続けるなら、更に400㎖血を抜け・・・・」

 

 

提督「調子が戻ってきたようだな」ニヤリ

 

 

 

 執務室のドアがノックされ、鹿島が入って来る。

 

鹿島「提督さん。少し資源をお借りしたいのですが・・・」

 

 

提督「ああ・・?ドック内に入ってるから適当に持っていけ・・・・そこだ!!ポン!!」

 

 

 

鹿島「ありがとうございます!!」

 

 

 

 

 鹿島の鎮守府 食堂

 

扶桑「今回の海域突破は確実ですね!」

 

大鳳「何せ、あの行き当たりばったりの提督が準備していましたからね」

 

扶桑「優秀なのですから計画をしっかり立てれば良いのですが・・・」

 

 

 提督は艦娘の護衛艦に予備の燃料タンクと砲弾を積んでいた。

 

 明日、提督がこの護衛艦に乗り込み、海域突破を図るのだ。

 

 

大鳳「まあ、仕方ないです。提督に付き合えるのは私たちくらいですから」

 

扶桑「そうですね」

 

 

 食堂に和んだ笑いが満ちる。

 

 

 

 

 その時、ドックには鹿島が居た。

 

鹿島「鈴木さんの所に行くには燃料も必要ですね。持っていきましょう♪」

 

 鹿島は予備の燃料タンクに手を伸ばした・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 田中の鎮守府

 

田中は太郎から金を受け取ると、艦娘たちを慰安旅行に連れていく計画を立てる。

 

田中「北海道はどうかお・・・?」ネット

 

 

田中「ふんふん・・・今の時期ならばそんなに混雑してないから狙い目だお」

 

 

 田中は宿の手配などを整えると、数知れない駆逐艦や軽巡たちにメールを一斉送信する。

 

 

 

 

 

艦娘たち「提督と・・・旅行・・・!!」

 

 

 その夜、全鎮守府の駆逐艦が8割姿を消した。

 

 

 

霞「無駄遣いは止めなって言ったでしょ!!」

 

田中「必要経費だお・・・・でも、ごめんだお」

 

霞「全く・・・だけど、ありがとう」

 

 

 

 

 

 太郎 学校

 

 太郎は鎮守府を離れ、小学校に登校する。

 この時ばかりは長門達から解放される。普通の男の子として育ってほしいと言った願望からだと思われる。

 

 

 だが、彼にしてみれば、願望こそが仇となった。

 

 

 

小学生「太郎さん!!あざーす!!!」

 

 

 校門から昇降口に至るまで無数の小学生が太郎の行く手を開けてお辞儀をする。

 

 これが桜の木ならば、桜並木と言った感じだろう。

 

 

太郎「・・・・」スタスタ

 

 

 

 太郎は学校の問題児をまとめ上げ、彼なりの帝国を作っていた。

 

 

小学生「先公の野郎には言っておきましたから保護者へのチクリはないですよ!!」

 

太郎「よくやった」

 

 

 

 

 

 

 鹿島はもどきの鎮守府へと行き、失われし蜜月の時を過ごしていた。

 

もどき「はい!お姉ちゃんの似顔絵」

 

鹿島「わあ!!すごい上手ね!!!」

 

 

もどき「なんでかな?お姉ちゃんと居ると安心するんだ」

 

 

鹿島「私も安心するからお互い様よ」

 

もどき「お姉ちゃん大好き!!」

 

 

 

 物陰

 

ビス「アイツ許せない・・!!」

 

高雄「面倒見て来たのは私たちなのに・・・!!」

 

愛宕「似顔絵にも私たちのは角が生えていて、凄い色使いでしたね」

 

 

 

 

鹿島「皆さん!!鈴木さんに何やろうとしているんですか!?」

 

 

三人「・・・チッ!!」

 

 

 

鹿島「油断も隙も無い・・・」

 

もどき「お姉ちゃん!!あっちにいこー!」

 

 

 この一瞬を垣間見るに、愛宕たちはどうやって鈴木さんを世話してきたのか分かる。

 

 何とか、正気になるまで自分がと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 さる海域

 

 ここは日本領域ではあるが、立ち入り禁止海域となっており、漁船が入れない。

 

 ここに来るのは艦娘か自殺願望者だろう。

 

 

提督「扶桑!!大鳳との陣形を崩すな!!敵は一瞬を確実に狙ってくるからな!!」

 

 

扶桑「はい!!」

 

 

提督「扶桑!!その岩場に砲撃!!」

 

扶桑「わ!!こんなに居たの・・・なんでわかったんですか?」

 

 

提督「俺ならそうする」

 

 

 

 

 完璧な意思疎通と連携によって深海棲艦は撤退の色が濃厚になっていく。

 

 

扶桑「提督!!いったん燃料補給に戻ります!!」

 

大鳳「私も・・・」

 

 

提督「よし!!偵察機を出して威嚇しておけ。そのすきに補給だ」

 

 

二人「はい!!」

 

 

 彼女達が船に設置されていた予備タンクを探す。

 

 

 そこにはあるべきはずのタンクが無かった・・・・。

 

 

 

二人「あれー?」

 

 

提督「おいどうした!!敵が勘づき始めたぞ!!」

 

 

扶桑「燃料タンクが、ないのですが・・・・」

 

 

提督「積んだはずだよな?」

 

大鳳「ええ、間違いないです」

 

 

 

 

 提督は考える。

 

 このままでは艦娘は海に出て戦えない。

 

 と言って、このまま深海棲艦を引き連れて帰れば、鎮守府に多大な被害が出る。

 

 

 

 船の燃料を移しでもしたら、自分達が帰れなくなり、海上遭難する。

 

 

扶桑「提督、ご指示を・・・」

 

 

提督「・・・・・・・・・・・・!!」

 

 

 

 瞬間、彼に天啓が導かれた!!

 

 この場合において、多数の人が選択するのは撤退。

 

 だが、それではつまらない。

 

 

 逆張りをして、オッズが高くなった所を掻っ攫う!!それがギャンブラーではないのか?

 

 

提督「ギャンブルの神様が言ってる!!命を賭けろと・・・」

 

 

大鳳「あ・・・・」

 

 

提督「お前ら!!船に張り付け!!左右でな」

 

 

 

 提督は操舵室に行くと、敵に向かって行く。

 

 

提督「この船がお前らの足だ!!!」

 

 

扶桑「不幸だわ・・・・」

 

 

提督「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 クワトロは執務室で近くに行われる作戦の資料を作成していた。

 

 

クワトロ「名簿はこれで終わりだな・・・」

 

神通「提督、お疲れ様です」

 

 

 神通は彼に茶を渡す。

 

クワトロ「ありがとう・・・はぁ~今回は大変だよ」

 

 

神通「なにかあるんですか?」

 

 

 クワトロは神通に名簿を渡す。

 

 神通が受け取り、中身を見ると驚嘆の声を上げる。

 

 

神通「2014期生って・・・ありえない」

 

 

 そんなに海軍の歴史は深かったとでもいうのだろうか。

 

 

 

クワトロ「ああ、辞める奴が多くてな。今では毎月、提督を募集しているんだが・・・・それでも最終的に残るのは一人か二人だ・・・」

 

 

神通「まあ、選考基準も高いですし。選抜も生き残るのは至難ですからね」

 

 

クワトロ「いや、優秀な粒ぞろいなんだが・・・・」

 

 

 

 提督業は意外にブラックなのだ。

 

 太郎たちが苦難している様に給与も少ない中、艦娘と共同で生活しなければならない。

 

 

クワトロ「だから、本当に優秀な奴が辞めるんだ」

 

 

 先を見越して辞める奴が本当に出来る奴。

 

 

 

神通「なるほど・・・でも、この2014期生はかなりいますね」

 

 

 彼女は名簿の名前を見ていくと2014期生には例の三人の名前があった。

 

 勿論、太郎と田中ともどきだ。

 

 

神通「あの子たちですか・・・」

 

 

クワトロ「・・・・・」

 

 

神通「どうせ、教官たちでも脅して楽させたんでしょう」

 

 

クワトロ「違うんだ神通・・・2014期生がそんなに残ったのは・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

クワトロ「頭のおかしい連中の集まりだからだ・・・」

 

 

神通「でも結城さんとかはマトモな・・・あ・・」

 

 

 

 朱に交われば朱くなる・・・

 

 

 

 最終的に残る提督候補は先ほどの通り、一人か二人。その中にも任官拒否者もいる。

 

 そんな中、2014期生は驚きの数の提督候補者が居た。

 

 

 

 それから、大本営では2014期生の事を『キセキの世代』と呼んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

扶桑「提督!!船に穴が・・・」

 

 

提督「爽快!!圧倒的爽快!!」

 

 

 

 

 

 開示(カイジ)提督  2014期生

  

 

 

 

 

 

 

 もどき 鎮守府

 

 

 鹿島は献身的にもどきの世話を行い。今現在、彼の回復の見込みは現れ始めた。

 

 しかし、鹿島はかれこれ1週間、鎮守府を開けている。休暇届を出してきたとはいえ、音沙汰なしでは非常にまずい。

 

 ここでもどきを置いて帰るのはあり得ない。愛宕たちが信用ならないから。

 

 

 残留を決めた彼女の元に鎮守府からの伝達があった。

 

 

 

 

 

   『提督タチ帰ラヌ。イマスグ戻レ』

 

 

 

 

鹿島「・・・そんな・・」

 

 

 天秤に掛けるつもりはないが、もどきと仲間たちの間に揺れる鹿島を愛宕は見逃さなかった。

 

 

愛宕「もう落ち着いてきたし大丈夫よ~」

 

 

鹿島「でも・・・」

 

 

高雄「後は私たちが現状維持致します」

 

 

ビスマルク「だから鎮守府に帰った方が良いわ。仲間なんでしょう?」

 

 

 

 鹿島は寝ているもどきに目を向けると

 

 

鹿島「また戻りますから。よろしくお願いします」

 

 

 

 鹿島は急いで鎮守府に戻った。

 

 

 

 鹿島が着いたのは、約3時間後で鎮守府内は異様に騒がしかった。

 

 

鹿島「なにかしら・・・」

 

 

 声が響いてくるのは港。

 

 

 

 

 

整備兵「・・・なんだ、あの幽霊船は・・・」

 

 

工兵「誰かが居るぞ・・・」

 

 

憲兵「あれは・・・・提督殿!!」

 

 

 

 鹿島が見ると、数メートル先で完全に傾いた船の上で誰かが手を振っている。

 

 双眼鏡で見てみると提督が居た。

 

 

 

開示提督「おーい!!皆の衆!!」

 

 

 隣でぐったりしている大鳳と体育座りで錯乱している扶桑。

 

 

憲兵「提督殿!!今向かいます!!」

 

開示提督「良いんだ!!そのままで聞いてくれ!!!」

 

 

 

開示提督「俺は確率少ない賭けに勝ったんだ!!!ギャンブルの申し子なのだ!!!」

 

 

工兵「そんな事は良いですから!!」

 

 

開示提督「今なら誰にも負けない!!ヤーさんと大金賭けたロシアンルーレットとしけこもうぜ!!!」

 

 

 

 

 

鹿島「無事だったんですね・・・良かった・・・」涙

 

 

 

 

 

 その頃

 

 

もどき「銀髪のお姉ちゃんはどこ?」

 

 

愛宕「もう帰りましたよ~」

 

もどき「嘘だ!!何処かに隠しているんでしょう」

 

 

ビスマルク「こら!大人しくしなさい!!」

 

 

もどき「お姉ちゃんが居ないと嫌だ!!」ジタバタ

 

 

愛宕「・・・もういい加減にしなさい・・」

 

 

もどき「嫌だ!!お前たちなんかキライ!!!!」

 

 

愛宕「いい加減にしなさい」ビンタ

 

 

 

 流石、艦娘。

 

 ビンタされたもどきは垂直のまま、壁に頭から衝突した。

 

 

愛宕「あ・・・ついやっちゃった」

 

 

 もどきは壁に剣の如く刺さっている。

 

 

高雄「仕方ない。ベッドに寝かせておきましょう」

 

 

 

 

 ベッドに寝かされたもどき。

 

 気絶していると誰しもが思っただろう。だが彼は起きていた。

 

 

 狸寝入りを決めたのには理由があった。

 

 

もどき(・・・思い、出した・・・・俺は・・・・・)

 

 

 

 もどきは自分に起こったことへの情報を整理し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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