提督の副業 作:きんにく同盟
まぁ、個人的にはああいうのも愛だと思うのですが
皆さんはどう思いますか?
提督バカ3人がバイトに勤しんでいる頃。其々の鎮守府の艦娘たちは慰安会と称した情報交換会議を開催していた。
長門「で、だ。ウチのあいつは未だに帰ってこない!!」
陸奥「…もしかして誘拐!!」
武蔵「そんな事になったら!?」
大和「電話に出ません!どうしましょう?」
愛宕「平気よ〜ウチの提督もそうだけど、しぶといから」
電「提督さんに無視されたのです…」
響「別にいいさ…鎮守府に帰るしかないからね。」
鈴谷「提督…また矯正しなければ駄目なのかなあ?」
高雄「矯正なんて……物騒な」
実りのない会議は続き、それぞれの話題が尽きはじめた頃
田中の鎮守府の艦娘である電がふと呟いた。
電「そういえば、愛宕さん達は提督さんが憎いのです?」
場の空気が凍る。常温の部屋に液体窒素を大量に流し込んだみたいに急速に
愛宕「あら〜、そう見える?」
高雄「……」
ビスマルク「……」
電「見えるのです。何時も泣かせている様な気がするのです。」
愛宕「それは愛よ〜」
大和「歪んだ愛ね…」
そんな、彼女らの天に唾を吐くような会話はある疑問で終着を迎える。
それは、着任した当初の3人はどうだったのか?だ
これは物語。男達がどの様な苦難に遭遇し、乗り越えてきたかの。彼らは唯の赤貧提督では無かったのだ。
3年前……
海軍士官候補生には、ライバル意識を高めようと成績に応じた寮が備えられていた。
松、竹、梅といった日本特有の分け方であり、松は露天風呂。竹はバイキング。梅は木造のボロ屋が印象的であった。
尚、振り分けは成績もそうだが教官の心象も大いに関係していたのだ。
成績優秀だったが、心象が悪く低評価を付けられた猛者が3人いて、かなり有名だった。
まず、篠田太郎
教官同士のハッテン妄想落語を娯楽室で語っていた為、松から梅になった。その急な左遷には多大な憎悪が込められていたとか……
田中 聡
元々、松の寮生だがエロゲの音漏れという、恥も外聞もない騒音で梅になった。
フレディ・鈴木・ジャスティス
国歌が歌えないという日本人として致命的な欠陥がある為梅となる。
太郎「納得いかねぇな…只の冗談じゃねえか。」
田中「全くだお!!」
もどき「何故、歌詞は覚えているのに歌えないんだ!!」
優秀な男達のゴミ溜まりであった。
実は提督業とは、この士官学校の中でも心技体すべてが優れていると認められた人しか入れない。
だが、彼らにそんな向上心などある訳もなく。
田中「エロゲしたいお。」
太郎「事務的で楽な仕事で生活したい。」
もどき「日本人だと認められたい。」
この体たらくでした。
そんな彼らに運命の日が迫る。
海軍最高指揮隊と呼ばれる部隊がある。それは、全国の軍幹部から選抜されて、集められた連中がいる。
主な仕事内容は、指揮系統の教授であり、楽で給金も高額だ。ならば3人がそれに惹かれないはずがない。
なんと、特例で明日。この学校の実技指揮の試験に視察に来るというのだ。もしかしたらスカウトされるかもしれないのだ。
太郎「諸君、これはチャンスだ!!」
田中「スカウトされれば、大人のお姉さんとウハウハするのもありありですか〜!?」
もどき「YES.YES.YES!!」
太郎「だが、問題もある。」
田中「なんだお?」
太郎「教官どものお目に掛けている優秀な松どもがいるだろ?おそらく、そこだけを見せると思う。」
田中「鬼畜だお!!」
もどき「なら、やる事は決まったな!!」
太郎「そう!今日から頑張……『それは違うよ!!』」
田中「もどき……どうしたんだお…」
もどき「頑張るなんて正攻法じゃあな…何にもできない。ここに青酸カリがある…ヒヒヒ…」
太郎「ちょっとおかしいぞ、今日のお前」
もどき「俺が幸せになれない世の中なんて間違っている。」
田中「見事に歪んだお…」
太郎「だが、青酸カリなんて邪道だし。なんたって足がつきやすいだろ?」
田中「そうだお!」
太郎「下剤で手をうとう!」
田中「グレーラインですな。」
太郎「じゃあ早速食堂に行こう!!」
食堂 夜
コソコソ……コソコソ
3人はふと貼られているチラシに気付く
明日の献立は勝つためのカツ丼!!皆んな頑張ろうぜ!!
by松寮リーダー 結城
太郎「おまえらが頑張れよ……」
もどき「病院でな。」
太郎、もどき「ヒヒヒヒヒヒ…」
田中「味方で良かったお…」
用意されているカツ丼のタレがある…
太郎「うーん。どれくらいの量だと効果があるんだ?」
田中「ちょっとにしとくんだお…」
太郎「それは無理だな。」
田中「え?」
太郎「もどきが既に5本入れてる。」
鍋の側で
もどき「ウィーウィッスュア、メリークリスマスゥ〜」ドバドバ
田中「…………」
翌朝……
食堂
結城「じゃあ〜皆んな!!勝つ為にカツ丼だ!!頑張ろうぜ!!」
3人「おばちゃん、焼き魚定食で……」
BBA「いいのかい?魚で」
3人「……」コクリ
周り「なんだよ〜……盛り下げる奴らだな。あいつら捨ててんじゃね?…ダッセ〜。」
3時間後
教官「なんだと!!集団食中毒だと…」
衛生兵「ハイ…全員、激しい下痢に加えて、意識が混濁しています。」
教官「それじゃあ……きょうの視察は……」チラリ
3人「……」ニタァ
教官「ひぃ!!!」
指揮隊「素晴らしい指揮じゃあないかね!!」
教官「ですが。彼らは人格に……」
3人「教官殿!!状況終了です!!」
教官「……」
指揮隊「いやあ、君たちは是非、現場の指揮を頼みたいなぁ〜。」
3人「ハッ!ますます励みたいと思います。」
過去編 前編 完
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