百合短編集   作:煉音

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寝ているときにちょっと見た夢を妄想してみたらこうなりました。

まだ第一短編が終わってませんが、良かったらどうぞ。


あなたが好き 全4話
1話


「ねぇ、もっちゃんって彼氏とかいる?いた?」

 

 お昼休みの最中唐突に恵理は聞いてきた。まぁ、昼間のガールズトークってやつかな。

 

「うん、まぁいたにはいたけど」

 

 恵理とは腐れ縁の幼馴染だ。幼稚園、小学校、中学校、高校、現在までずっと同じ学校、クラスを貫いている。正直驚くべきほどの確率の低さでの腐れ縁、いや絶対もう意図的としか思えないレベルだ。

 

「お!!」

 

 私の返事に元気に反応を返してくれる。今日はどうしたんだろうこの子。恵理は根っからのアウトドア体質の性格で、小学校はミニバスのエース、中学はサッカーのエース及び副キャプテン、陸上は中距離個人の全国5位の実力者だ。きっと高校も大学も推薦だらけだったと思う。だけど、彼女はあえて推薦がきてない高校も大学も選んだ。意味が分からない。おかげで無名だった出身高校は一瞬で無名から有名になるという状態、でも恵理が卒業したからもはや表向きだけという状態で退学者が続出したと聞く。

 

「じゃあじゃあ!!もうエッチとか済ませたの?」

 

「ぶっ」

 

 またも唐突にそんなことを言い出す恵理に思わず私は吹き出す。お茶飲んでなくてよかった。

 

「と、唐突すぎよ。なぜそうなる」

 

「だってさ。もっちゃん結構セッカチだし」

 

 恵理の中ではきっと普通の話として聞いたんだな。まぁ確かに過敏すぎる私もアレといえばアレだが……セッカチって言われるのはまぁ納得だ。だけど私がそこまで積極的だと思われるのはイマイチ納得がいかない。なんだか自分がビッチみたいに聞こえる気がする。

 

「確かにセッカチではあったけど……まだそんなことしたことないよ」

 

「ふむ、もっちゃんもまだだったか、キスはした?というよりどこまでしたの?」

 

 ズカズカと物申す恵理にご飯も食べられない。

 

「んー、手つないだり軽いハグだけかな?」

 

「そーなのかー」

 

「なんかムカつくからやめて」

 

 恵理は悪びれもなくテヘッと頭をかいて見せる。

 

「それより唐突にどうしたの?彼氏できたの?」

 

 恵理は少し真剣な表情になって少し周りを見回したあと小さく小声になって言ってきた。

 

「実は告白されちゃってさ……今日は忙しいから明日良かったら家来てくれないかな?1週間ほど待ってほしいって、言っちゃったし」

 

 恵理は今までスポーツと勉強に熱心な人だったから、恋愛はことごとく振りまくって自分の時間をたくさんとってたのだ。私もよく「今日は勉強!」とかの理由で遊びを断られることもあった。まぁ、結局「望月ちゃんも!」って感じで一緒に勉強してたけどね。

 

「おー、高校までことごとく振られた男子の骸の上に立つ船見様がようやく男子とのお付き合いですかぁ。ほぉ……よほどいい人だったのかな?」

 

 とはいうものの、恵理は大学に入ってからは勉強中心の生活で運動は週2回ほどのサークルでしかしてない。まぁトップなのは当たり前だけど。

 

 そういうと恵理はニッコリ笑顔で「まぁ……ね」と言った。どんな人だろう。幼馴染としていや親友として気になるな。

 

 恵理のスペックは運動は周辺県内ではトップクラスというか全国レベルで1位がこの県内にいるため実質2番目、勉強は中の上のギリギリ上に行かないところ、身長は160cmでちょっとだけ平均より高い、私は2cmほど負けてる。容姿はもう本当に運動系だけど、強烈にモテる女の子スタイル、修学旅行でも程よいくびれと主張しすぎない胸を披露する完璧女子だ。家事とかはまだ勉強中らしい。女子の一部からは軽いいじめにあったこともあるけど、その明るい振る舞いと気の遣い方が逸脱しすぎて一瞬でファンへと化していた。

 

「はぁ……どこのアイドルよ……」

 

 正直この一言に尽きる。

 

「ん?どしたの?」

 

 当の本人はすでに昼食を食べ終えてお弁当をしまっている。

 

「ううん、何でもないよ」

 

 軽く頭を横に振りながら私も彼女が作ってきたお弁当に箸をさすのだった。

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