百合短編集   作:煉音

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半年ぶりの投稿です。メイン期待の方ごめんなさい。

今日の20時にはなんとか投稿してみせますので、もう少しだけお待ちを・・・。

期待してくださいといいたいのですが、実際書いてみるとめちゃくちゃ租文化しているのがまるわかりですね。

またどうにか回復させますのでどうかご了承ください。

できるだけメインは自分の作品を読み返しながら書いてるのでなんとかなると思うのですが、どうかお察しを……


私の秘密 全5話
1話


 時々思うことがある。

 

「えへへー結菜~」

 

 お酒で、立てばフラフラ、座ればべったり絡みの友人がいるとあるカラオケボックスの一室、彼女の失恋相談のために誘われて来てみればすでに出来上がっているという有様だ。これはひどい。

 

「もぉ・・・来て一曲も歌ってないのに出来てるってどういうことよ」

 

 腕に絡みついた友人、茉莉を少し引きはがしながら水をタブレットで注文する。成人したてだというのにひどい酒飲みに仕上がったものだ。という私はお酒は苦手だ。

 

「えへへぇー」

 

 溶けきった笑顔で力が入りにくいのか簡単に引きはがした茉莉をとりあえずソファに寝かせた。

 

 タブレットの注文履歴には大量の酒の名前が並んでいた。今回は前よりも長く続いてたから結構ショックだったんだろう。

 

 とりあえず友人がこれじゃ歌う気にもならない。適当に酔いを醒まさせて寝させるかおぶって帰ろう。

 

「おまたせしました」

 

 短いノックのあと爽やかそうな店員がジョッキの水を運んできた。ちょうどいい感じに氷も詰めてある。

 

「ほら茉莉、これ飲んで」

 

 崩れた笑顔のまま寝込んでる友人を軽く起こしてジョッキを口に運ぶ。薄い意識の中だろうか。茉莉はゆっくりとした手つきで、ジョッキを両手にもち水を少し飲んだ。

 

「どう?落ち着いた?」

 

 まぁ落ち着くわけないけどね。

 

「えへへー結菜ー」

 

 またジョッキを置いて今度は首に手を回してくる。誰かこの酔っ払い止めて><。

 

「ぎゅー……」

 

 小さく口に効果音を出しながら文字通り茉莉は力を強くしてくる。まぁ、絶賛酔っ払い中の彼女の腕の力はそう強くない。

 

「あーもー……」

 

 またゆっくりと彼女を引っぺがしてジョッキを持たせておいた。

 

 抱きしめるものがなくなった彼女はキンキンに冷えたジョッキを両手に持ってボーッとした表情に変わった。

 

「ぁ……ゆな……?」

 

 小さく言葉を発した彼女はそれでも頭が働いていないのか、そのままの体制で固まった。ソファ一個分くらい距離をとって私も注文した飲み物を飲む。誘い主がこんなんじゃどうしようもない。

 

 時計を見れば21時ちょうど眠たくなる頃合いだろう。てゆうか1時間ほども酔っ払いと格闘していたのか私は。

 

 当の本人を横目に見てもなんだかフラフラとしだしてるしどうしようか。とりあえず一曲歌ってみるか?そしたら起きるかも。よし決めた。

 

ーピッピッピ……

 

 ♪~恋に形はないけど……

 

「♪~」

 

 

「ふぅ」

 

 ちらっと隣を見やるとジョッキはテーブルの上に置かれ、ソファの上で綺麗に丸くなって茉莉は眠ってしまっていた。

 

 カラオケ自体はとても久しぶりだ。好きな歌を思いっきり歌えた高揚感とすっきり感を持って茉莉の寝顔を覗くことにした。

 

「よいせ」

 

 彼女の頭側に腰を下ろしてのぞき込んでみると、だらしない笑顔を浮かべながら少しよだれが垂れていた。やっぱり酔っ払いにはかなわないな。

 

「……」

 

 無言で彼女の口元をタオルで拭ってあげ、だらしない笑顔をそのままに彼女の口元にタオルを添えてあげた。さて、しばらくは一人だ。やることは決まっている。

 

「ん……」

 

 少し濡れそぼった自分の股に指を滑らせる。そう、私には大きな秘密があった。誰にも言えない。ましてや隣で笑顔を浮かべている無邪気な恋姫になんてそれはもう当然。

 

 上着を脱ぎ、シャツの袖に噛み付いて声を殺す。すぐにシャワーを浴びれない空間は最悪だ。なんてった行為のあとは後処理が大変だからだ。だからカバンの中はいつもタオルが2、3枚という状況、しかも捨てやすいように薄いやつ。

 

「んくぅ……」

 

 我ながらだらしない声だと思う。恋姫の垂れ切った笑顔を見ながら勝手な妄想を頭に展開する。クチュクチュと少しずつ音が大きくなってきた。

 

「んぁ……ひっ……」

 

 だんだんと気持ちよくなる快感に身を任せる。彼女が瞼を開けないかという警戒はもちろん解いたりしない。

 

「ん!!……はぁはぁ」

 

 あまり気持ちの良くない絶頂、上がった息を整えるよりも先に濡れた下半身をタオルで拭い、袋に入れる。念入りな自分、もっと違うところを念入りにしろって感じだ。

 

 ちゃんと拭き残しがないかも確認し、服を着直して彼女の隣にまた腰を下ろす。

 

「……」

 

 私はそっと彼女の頭に手を乗せ、ゆっくりと撫でてあげた。くすぐったいのかどうかはわからない、けれど彼女はちょっとだけだらしない笑顔をしめて、頭を動かした。

 

 私はこんな近くにいる人に恋をしているのだ。常識的にはおかしな感情、同性でしかも友人にこの感情を向けている。きっと周りは受け入れてくれないし、ましてや彼女は男性にしか目をくれない人だ。誰にも打ち明けられないから隠すしかない。

 

「本当に……人の気も知らないで」

 

 小さく一人言葉を発し、また優しく彼女の頭を撫でたのだった。

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