バカとテストと召喚獣~バカの婚約者はグラビアアイドル~   作:オーズ・ジャニケル3

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姫ちゃんは脅威←


第十問 

 神様は僕にどうしろと言うんだ!姫ちゃんの為でもあるし、僕自身の為にも今は勉強に集中するべきなのに……

 

  ……姫ちゃんの柔かな太ももに目が…

 

 違うんだ!これは、姫ちゃんがあまりにも寄ってくるから…反射的にと言いますか…実に柔らかそうで…むっちりしていてそうだ。

 あれ、…って違う違う!!何でそっちに走る!馬鹿か僕は!

 

「明久…くん?」

 

 いや、あの…不思議がられても。僕の腕は今、君のその大きな柔らかい果実が当たってるんですが…、嫌じゃないのですか?だって、異性の腕に自分の胸が当たるって普通は…恥ずかしいと思うんだ。

 柔らかな果実は、ペンを持つ手が震えさせ、僕は字が上手く書けない。姫ちゃんはきょとんと無防備に首を傾げている。も、も、無理!

 

「あ、あははははは…なんか頭が回らないや。お風呂入るから、先に寝てて」

「…えと、じゃあ、その、…お休みなさい」

「うん」

 

 心なしかしょんぼりと俯きながら部屋へと消える姫ちゃんを見送ってからソファーから立ち上がった。仕方がないんだ…明日は絶対負けられないから。

 

「ごめんね…」

 

 姫ちゃんが居なくなってなのか、リビングはとても静かで、寂しかった。

 まるで、あの時のように…。

 でも、今の僕は違う…あの時のように怖がるもんか…。

 

 

 

「ん…」

 

 コチコチと時計の音だけが聞こえる。体をぐっと伸ばすとコキコキっと背骨が鳴り、ついでに首の骨も鳴らした。くあ…もうこんな時間かあ。 時計の針は既に明日を迎えていた。お風呂に入って脳がリフレッシュしたおかげでさくさくと勉強がはかどったよ。

「でも、まだまだ…Aクラスに勝つにはこれくらいの努力じゃ全然だ」

 

 雄二は学力が全てじゃないといっていたけど、それだからって何もしない訳にはいかないんだ。あいつだって本当は…。

 

 あいつは… 

 

「------!!」

 

 あの時の言葉が蘇る。だから、きっとあいつにだって伝わってる筈なんだ。馬鹿にはしても自分に嘘はつけない。

 ……そうだ…。僕も同じで、だからこそ自分を受け入れたくなった。姫ちゃんは………

 

「…っ……」

 

 やばっ…、流石に眠いや…。慣れないことをするもんじゃ無かったかな、はは…。 睡魔を抑えながら仕上げにかかる。後はもう一回内容を整理して……。

 

「………っ…、…う、ぁ」

 

 あと少し…。

 あと、少し…。

 あ、と…す、…こ……――――。

 

 ……………―――

 

 

 ―――……って

 

「負けるかぁああ!」

 

 思い切り自分の顔を殴って強制的に起こした。危ない危ない、危うく夢の世界へ旅立って行く所だった…。

 あてて…、流石に強く殴りすぎたようだ。

 

「…よしっ…やるぞ!」

 

 教科書を読み直しながらペンを走らせる。うん!頬がひりひりするお陰で眠たくない、まだまだ行けそうだ。

 姫ちゃんの為にも…、あの時Aクラスの設備にするって姫路さん達の為にも誓ったんだ。絶対に…絶対に負けられない!

 

「よっしゃ、次!」

 

 …あ、夜中だから大声を上げたら駄目だね…。

 

 

 

 

 

 

     ☆

 

 

 

 

 

 当日、Aクラスとの試験召喚戦争は午後にAクラス教室で行われた。プレズマディスプレイから様子が見れるようになっている。

 点数もちゃんと補充したし互いに準備万端、雄二の秘策は最後になるだろうな…。

 

「これよりFクラスとAクラスの試験召喚戦争を行います」

 

 高橋先生の号令で、互いの代表が握手する。

 霧島翔子さん…雄二の幼馴染みでAクラス代表、才色兼備に加え…噂では同性愛者とか言われてるけど…、多分、雄二に惚れている。

 

「雄二、…本当に勝てるのかな僕ら」

「何だ?自信満々にあんなこと言っておいてびびってんのか?」

「…びびってなんかないよ。ただ…」

「安心しろ明久。…こっちには姫路や園宮だっている」

 

 雄二は計算通りなのかニヤリと笑っている。…そう言えば、姫ちゃんは何でFクラスに転入したんだろうか?

 熟島さんや恣意さんはAクラスだし…って…恣意さんは美波や秀吉にまた迫ってるし…。

 あ、雄二が止めた。

 

「では、一番目の方」

「あたしが行くわ」

 

 Aクラス側からは秀吉のお姉さんの優子さんが出て来る。

 キリッとした目に秀吉に似ているけど、いかにも優等生って感じが出ている。

 

「優子っ、…勝ったらペロペロしてあげる」

「いらないわよ!?というか、恣意さん少しは自重しなさい!」

「…むっ、じゃあ、姫で我慢しよ」

 

 Fクラスの馬鹿達が恣意さんの行動を妄想したのか鼻血を吹き出し、Aクラスの女子からどん引きされる。てか、今日会っていきなり軽蔑されるのは珍しいよみんな!?

 

「あふ。姫~」

「きゃああ!?」

 

 姫ちゃんに飛びかかり押し倒す恣意さん。手をワキワキさせながら姫ちゃんの果実…へ…っ、何やってるのさ恣意さん!?

 

「あふぅー!離して吉井!」

「駄目だって!試合が始まる前なのにいきなり死亡者を出す気!?」

「試合に女も男の娘も関係、ない!」

「関係あるから!?そんなことされるとうちのムッツリーニが……」

「(ドクドク)…」

「ムッツリィイイイイイイイーニ!!?」

 

 くそ、恣意さんめ、最初からムッツリーニを潰すつもりだったのか!僕としたことが罠にはまってしまってたようだ!

 手慣れた手付きで輸血パックを取り出し、雄二と一緒に蘇生をした。

 

「蘇れムッツリーニ!」

 

「………あの人達は何をしているのかしら」

「Fクラス一番目の方」

「――ワシが行こうかの」

 

 その声は…秀吉! 秀吉の登場で、カメラを持ち、ムッツリーニがくわっと目を見開き復活する。

 あはは…ムッツリパワーは凄いなあ…。

 

「ふ、ぁ…」

「あふ。姫のおっぱい感度良すぎだね」

「君は自重しようか恣意さんんん!!」

 

 目を離していた隙に姫ちゃんを骨抜きにしていた恣意さん。く、その両手から一体どんなパワーを出していたんだ!

 

「っ…そう、じゃなく…て、 」

 

 あれ?…気のせいか視界がぼやけてたような…。

 とりあえず、恣意さんを姫ちゃんから引き剥がすと、恣意さんに抱きつかれた。あ、あれ~?

 

「わかった、吉井はそんなに僕を苛めたいんだ」

「は、はあ!?何を言ってるのさ!ほ、ほら…一試合目始ま……」

 

 恣意さんを引き離そうとすると腕に力が籠もり抜け出せなくなってしまった。

 胸板に恣意さんの果実が当たる中、理性を抑える為ステージへと視線を促した時だ…

 

 全く見たこと無い美少年がステージに上がっていた。

 Aクラスだけじゃなく、Fクラスすらも呆然としている。

 ま、まさか…あれって、…h

 

「明久君(吉井)。ちょっとオハナシしましょう(か)?」

「姫路さんに美波は空気読んで!?」

「……明久くん、浮気?」

「姫ちゃんシャラップ!後で事情話「あ、明久くん、わた、わ、私だって…その、胸大きいよ?」のわあああああ!? 姫ちゃんストップ!手のひらが当たってるから!姫ちゃんの胸に当たってるから…!」

 

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