バカとテストと召喚獣~バカの婚約者はグラビアアイドル~   作:オーズ・ジャニケル3

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第二十四問

 おう……やっぱり寒いなあ。

 まあ、結構な時間閉じ込められてたから無理もないか。

 すぐさま治療を受け、体温を平常を取り戻した僕は凍りついた上着だけを脱ぎ捨て、タオルで体を包んでいる。

 平常とはいっても暫く体は冷えるようなので体温を落とさない事を気をつけなきゃいけない。

 とは言っても……

 

「明久くんっ……えぅ……ひぐっ」

「えと、ごめんなさい」

 

 姫ちゃんが抱きついて離れず、泣き叫ぶので心配はいらないというか、理性が。

 姫ちゃんは色素が無くなった真っ白な髪を乱しながらわーわーと泣きつき、雄二や姫路さん達に呆れられてしまった。

 いえ、ごもっともです、はい。自分から招いたんだし、言い訳も出来ないよなあ。

 

「アキ、西村先生に任せれば良かったのに、何で」

「あは、はは……何だろう?男の好奇心?」

 

 僕はベッドに埋まっていた。

 背後から姫ちゃんがぐぬぬぬと言いたげな怒りのオーラを出している辺り、姫ちゃんに殴られたのかな。

 いや、反省はしていますし、まあ確かに鉄人ならあの扉を簡単に破壊出来たんだろうし……言い訳も酷かったですよ。

 でもさ、普通……僕自身の問題に他の人を巻き込む訳には行かないよ。

 

「……あ、明久くんは……は、はん、反省してるの?」

「そして怒っても相変わらずな姫ちゃんに落ち着く」

「ふあ!?うう……やっぱり迫力ないのかな私っ」

「うん!姫ちゃんになら何百回怒られても嬉しいよ!」

 

 僕は床にキスしていた。

 しかも、頭が異常に痛い。

 この痛み、衝撃間違いない!

 

「美波も何するのさ!?」

「いや、今のは島田が正しいぞ」

「明久くん……変態さん?」

「違う!姫ちゃんん誤解だから!確かに嬉しいとは言ったけどあれは本音というか、言葉のあやというか」

「馬鹿。何気にカミングアウトしてんじゃねーか」

 

 ぐわああしまったあああ!

 おのれ姫ちゃん。まさか姫路さん達とグループを組み、僕をはめるとは!とんだ策士だぜ!

 主犯は雄二だな!?くそ、ことごとく僕の幸せを奪おうって言うのか!

 タオルを払い、目の前の馬鹿を殴る構えを取ろうとすると、いち早く気づいた姫ちゃんと美波にタオルを被せられた。

 

「わ!前が!」

「先生に言われたでしょアキ?体温を落とすなって」

「美波!僕は目の前の馬鹿を殴る権利があるんだ!」

「無いわよ!それともヒメがナース服を着たら大人しくなるのかしら?」

 

 姫ちゃんのナース服姿?

 僕はタオルで視界を塞がれたまま頭の中でナース服と姫ちゃんを掛け合わせてみる。

 『あ、あの……その、お、お注射の時間ですっ』

 ……マーベラァアアアアアアス!

 

「明久君!?」

「想像して勝手に鼻血吹き出しやがった」

 

「……全く、「み、美波さん、ナース服持って来ました」え?本当に持って来ちゃったの!?」

「ふえ?だ、だって……ナース服に着替えろって、…………ほえ?」

 

 打ち止めになっていると、別方向から僕と同じように鼻血のアーチが……。

 タオルを外し、その光景を見ると、美波がのぞけながら鼻血を噴水のように吹き上げていた。

 な、なんでええ!?

 

「坂本!瑞希!新兵器よ!新兵器が要るわ!」

「落ち着け島田!?お前まで明久のように毒さてどうする!?」

「毒され?ヒメを毒扱いってあんたねええええ!」

「ぎゃわあああ!?何で俺が殴られるんだよーー!」

 

 何コレ。

 てか、美波一体どうしちゃったんだろ?

 

「あ、あの……美波さん?」

「っ……!(ブシャアアア)」

「美波!?」

 

 姫ちゃんが近寄っただけで美波は鼻血を吹き出し、何故か幸せそうな顔をして倒れた。

 ……僕は何処からともなく輸血パックを取り出し、近くで倒れていたムッツリーニ共々輸血を行い、苦笑いが出てしまった。

 姫路さん、雄二は互いに顔を見合わせ苦笑。姫ちゃんだけが首を傾げていた。

 

「ふにゅ?明久くん」

「あ、あー気にしないでいいよ二人の事は。……それより、」

「……?」

 

 み、見えてる。

 

「あ、あの……わ、私、何か変か、な?」

「え?あ、いや!全然!むしろエロ可愛いというか……」

 

 姫ちゃんが半泣きになってしまうもんだから咄嗟とはいえ、何言ってるんだ僕はああああ!

 お、落ち着け!確かにナース姿はエロ可愛いけど……色々と見えてるけど、むらむらするけど!

 って馬鹿!カミングアウトしてるだけじゃないかあああ!

 

「くすん……」

「あ、いや、違うんだ!って雄二も姫路さんも冷ややかな目で見ないでーー!」

「突出に出た言葉がセクハラか」

「あは、はは……」

 

 う、言い返す言葉もありません。

 美波は相変わらず倒れてるし、姫路さんは苦笑いだし……。

 顔を真っ赤に染めている姫ちゃんが見上げ、涙を拭ってからくすりと笑った。

 

「……私の為に、ありがとう……明久くん」

「……だって、僕らはFクラスだから。なあ雄二?」

「ああ。そういうこった」

 

 馬鹿でどうしようも無いクラスだけど、僕らは友達を絶対に見捨てたりはしない。

 姫ちゃんは疲れたように枕へ頭を預けるとすぐに眠ってしまった。余程疲れていたんだろうな……。

 

 

 ――そんなことを考えていた僕は甘かったのだろう。

 

 ――黒幕は直ぐ傍に居たのに。

 




その時、君は後戻りできない。

禁断の果実を手にした者には逃げられない代償を負う。

全てを己の色に染めるまで……。

あがいても、叫んでも、今までの日常は帰ってこないのだから。

……いや、既に始まっている。

「ゲーム」を始めた時から既に。


「これは……」

一人のバカ。彼は偶然手にした力をどう使うのか?

「明久くん……それ」

「どうカッコいいかな?」

変わる日常

「よお、明久。お前に見せたいものがあるんだよ」

「まさか、そんな!?」

全ては己が色に

「明久君、これは遊びじゃないんですよ?」
「消えてもらうわ、アキ」

「何で、そんな」

選択の余地はない

「…………明久、消えてもらう」

「ぐああああ!」

もし、未来が変えれないのなら

「ワシはもう戻れないのじゃ」

「…………うそだ!うわああああああああ!」

ただ

「俺は、この力を……」

つかみ取ることはできる

「変身!」


突発で思いつきました。面白いぞ鎧武!
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