バカとテストと召喚獣~バカの婚約者はグラビアアイドル~ 作:オーズ・ジャニケル3
机に教材を並べ、時計を睨む。
もう九時か。
Aクラスとの再戦、雄二と決めたそれを成し遂げるにはもっと点数を上げる必要がある。
Fクラスは前の戦争で実力を知った。だから「悔しさ」があれば、勉強の意識が向く。
向かないなら、どんな手を使っても向かせるだけだ。
よし、まずは苦手科目を鉄人から貰ったプリントで……。
「へえ……真面目に取り組んだら、以外と分かるなあ、流石、元学年次席夫婦」
「数学?」
「うん、まずは基本的な数式を覚えたいんだ」
「え、えと、あの、古典や英語が得意だから、その」
「ありがとう姫ちゃん。僕なら大丈夫だから」
「はにゅ!?」
頭を撫でると姫ちゃんは何故か真っ赤になってクッションに座りこんだ。
はて?僕、何か怒らせるようなことしたかな?
でも真赤だったんだし、うーん、恥ずかしいっていうのは、どうだろうなあ。
「おっと、明日までにこの五枚を……って多!?」
鉄人に貰ったプリントの厚さは軽く読み切り漫画と同じ枚数。
く、教えて欲しいって言った途端これだもんなあ、はあ、嫌がってる場合じゃないか。
半分は解説や数式などのプリントで、仕事の合間を使って作ってくれたとなると申し訳ない。
ペンから芯を出し、勉強を始めた。
後ろで電話をしている姫ちゃんの声をBGMにまずは数式を。
「はい、え、えと、明日のスケジュールは……はうう~」
はは、可愛いな姫ちゃん。
多分スケジュールが詰まってるから参ったんだろうな。
ええと、この式は……、うーん、ちょっとココア補給……
「n、ぬぬぬぬぬぬn、ヌードは駄目です!!」
「ぶほ!?うわあああ!?プリントがああ!」
BGMにしては過激すぎる!
慌ててココアをぶちまけたプリントふきつつ、涙目で首を振る姫ちゃんが目に入る。
そりゃもう、うるうるで口をアワアワしているという激烈コンボ。
これに興奮しない男はいないだろう。
「あうう、すみません」
「(ツー)うわああ!?プリントが真っ赤にいい!」
流石に拭くわけにはいかないし……。
ちらりと視線を変え、ペコペコ頭を下げる姫ちゃんに癒された。
うんうん、ようやくまともなBGMが、うぎゃああ!?油断してたー!
こすって真っ赤に染まったプリント。もう、どうしようもない……。
「はあ、どう説明しよう」
「……ふう」
「あ、電話終わったんだね」
「う、うん」
疲れたように溜息をつく。
確かに内容が結構ハードだったもんなあ、流石アイドル。
真っ赤なプリントを姫ちゃんの視界から遠ざけていると、ある谷間が見え、すぐに逸らす。
あんな会話の後に、この光景は色々とくるな。
「あ、あの、大、丈夫?」
「うん、もう少しってところかな」
僕の馬鹿ーーー!何嘘ついてるんだよ!本当は鼻血で全滅なのに!
「頑張ってね明久くん」
「あ、うん……ありがとう」
何だろう……。
姫ちゃんってこんなに喋ってたっけ?そりゃ、芸能界を生きるには必要だけど……。
唸りながら頬を掻いていると、高速で写真集にサインを書く姫ちゃんが。
「それは?」
「しゃ、写真集だよ、わ、私の……」
「なぬ!?」
「ひゃああ!?」
姫ちゃんのサイン入り写真集……。恐らく、あの量からして販売用!
く、僕の秘蔵のコレクションの一部にはギリギリ入手した熟島さんしかない……。
姫ちゃんのは今まで即完売で何度ムッツリー二と叫んだことか! ……い、いいさ、僕はリアルにみまkdbhぐsfがえflろjが待てマテ!何を妄想した!この!消えろ邪念め!
(明久くん、悶えてるけど、大丈夫かな……)
そうだ!確か先月号に情報が!
すぐに行動を移そうとした瞬間、謎の感覚が電光のようによぎる。
姫ちゃん(onクッション)
エ、聖書(near姫ちゃん)
――と、取れないだと?
いや、考えろ明久!ここから戦いが始まるんだ!
そう!これは、婚約者(仮)としての義務!
行くか、くそ、でも、下手したら……社会的に終わる!
僕は……どうしたら!
感想、評価よろしくお願いします。