オーバーロード【その者、勇者につき、注意】   作:ミタライ

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プロローグ1〈ユグドラシル最後の日〉

 プロローグ

 

 山田桔平が、有名なDMMMORPG〈ユグドラシル〉の存在を知ったのは、ユグドラシルが最盛期を迎えていた頃のことである。

 

 元々桔平は、MMOに限らず、俗に言うオンラインゲームにさほど興味のある人間ではなかった。桔平が好んでプレイしていたのは、ダイブ型、非ダイブ型問わず、〈オフラインゲーム〉と呼ばれるジャンルだ。

 ゲーム内空間にプレイヤーは自分だけ。自分こそが唯一絶対の〈主人公〉。自分以外の登場人物は全てNPCで、自分が紡ぐストーリーの脇役で、敵役で、とにかく自分を楽しませる為だけに存在している。そういう、どこまでもプレイヤーが〈自分勝手〉に行動することが許される、オフラインゲームこそが、山田桔平の理想とするゲームなのだ。

 

 山田のようなゲーマーがオンラインゲームを好まないのは、当然と言えるし、他のオンラインゲーマーにしても、山田のようなプレイヤーは決して、仲間として歓迎したいタイプではないだろう。

 

 その自覚のある桔平は、素直にオフラインゲームだけを楽しんでいた。

 

 だが、残念ながら、オフラインゲームはオンラインゲームに比べて、集金能力が劣るジャンルである。

 どんな世界でも、金が集まるところに人材が集まり、人材の集まるところが隆盛するのが、世の流れというものだ。

 つまり、この時代、オフラインゲームの大半は、オンラインゲームと比べて絶対数に劣り、内容的にも劣っているものが大半というのが、悲しい現実であった。

 必然的に、少し気合いを入れて買いあされば、オフラインゲームはすぐに底を尽きる。

 ゲームはやりたい。だが、やりたいゲームはない。

 

 そんなジレンマに陥った桔平が、評判になっているオンラインゲーム――〈ユグドラシル〉につい手を伸ばしてしまったのは、まあ必然だったのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結論から言えば、山田桔平は、初めて本格的にプレイするDMMORPGである〈ユグドラシル〉に、嵌まりに嵌まった。

 

 異常なくらいの自由度を誇る〈ユグドラシル〉は、ソロプレイに徹しても遊びきれないくらいの、懐の深さを有していたのだ。

 

 桔平にとっては幸いなことに、桔平が参加した時点で〈ユグドラシル〉は丁度最盛期。開始から数年の時を重ねている。

 当然、ネット上の攻略情報も相当に充実しており、桔平が理想とするキャラを作るには、どの職を取れば良いのか、その職を取るためにはどのイベントをこなせば良いのか、そのイベントをこなすためにはどのくらいの能力が必要なのか、全てが少し本気になって調べるだけで判別が着いた。

 未知の領域を探索することに情熱を燃やすタイプのプレイヤーならば「楽しみが減った」と捉えるところだろうが、自分の望むとおりのキャラクターを作成したい桔平にとっては、非常に好都合である。

 

 最高レベルは100。そこから逆算して、自分のキャラに持たせたいスキル、魔法の優先順位を決め、どの職をどのレベルまで取るか決める。

 そうやって、自分の理想の〈勇者様〉を決める。

 

〈勇者様〉である以上、当然剣でバンバン戦えなければならない。格好いい鎧を身につけたいので、ある程度の守備職も必要だ。雷撃系だけで良いから、攻撃魔法も欲しい。勇者たるもの、全体回復と、蘇生魔法は使えて然るべきだ。

 さらに、桔平にとって勇者とは、人間で、男で、年齢は十代後半というイメージが固まっている。ネックは人間で、年齢が十代後半だということだ。オンラインゲームのプレイ時間は年単位で流れる。五年後には、キャラクターが二十代になってしまう。それは嫌だ。イメージからずれる。

 だが幸いなことに、〈ユグドラシル〉には、人間でも不老となれる職があった。当然、その職は最優先で取る。

 

 出来上がったのは、メインは近接物理職で、ちょっと守備職で、魔力系魔法職もかじっていて、信仰心系魔法職もそれなりで、その他の特殊系職業も持つ。そんなキャラクター。

 

 当然だが、それぞれの職業事に重要視されるパラメーターが違う。近接物理の為に筋力を上げて、魔力系魔法職の為に魔力を上げて、信仰心系魔法職のために信仰心を上げて……。結果できあがったのは、もの凄く平たい能力値で、中途半端にあっちこっちの技能をかじった、みっともないくらいの器用貧乏なキャラクターである。

 足りない分は、課金アイテムをドシドシつぎ込んで、呪文習得数や、基礎能力を増やしていったが、パーティープレイをすることを前提に考えれば、非常に役立たないキャラクターであることは、間違いない。

 だが、それで桔平は多いに満足であった。

 昔読んだ漫画にも書いてあった。何でも出来る反面、何にも出来ないのが勇者というものだ、と。

 

 それに実際、ソロでプレイする場合には、一人で何でも出来る方が、都合が良い。

 

 オンラインゲームの多分に漏れず、〈ユグドラシル〉もレベルがカンストしてからが本番のようなものだ。

 

 桔平は求めた。〈勇者様〉に相応しい装備を。数多のデータクリスタルを集めて、剣を作った。鎧を作った。盾を作った。予備の武器を作った。

 桔平は求めた。〈勇者様〉に相応しい冒険を。攻略情報サイトにアップされているクエストの中で、カルマが上がるタイプのクエストは、150パーセントクリアしたと言っていい。

 一通り全て網羅した上で、NPCの「ありがとうございました、お陰で村は救われました」という声をもう一度聞くためだけに、二度クリアしたクエストがプラス50パーセントだ。

 さらに、桔平は求めた。〈勇者様〉に相応しい名声を。それまでの先人が攻略済みのエリアを効率的に探索するだけでなく、未知の領域、未知の発見を求めて一人冒険の旅に出る。

 結果、二つの〈ワールド・アイテム〉を入手したときは、NPC達だけでなく、プレイヤー達からも賞賛の声をかけられ、桔平はまさに幸せの絶頂だった。

 

 実際、ソロプレイヤーで〈ワールド・アイテム〉を持っている者は、極めて限られる。まして、複数の〈ワールド・アイテム〉を所有しているソロプレイヤーなど、何人もいないはずだ。

 

 もっとも、桔平のようなソロプレイヤーが〈ワールド・アイテム〉を所有しているとなれば、『殺してでも奪い取る』という輩が出るのも必然である。

 幸いにして、一つは、何をどうやっても奪い取りようのないタイプの〈ワールド・アイテム〉だったため、そのまま所有することにしたが、もう一つは、取引を持ちかけてきた有力ギルドと、交換して貰った。

 未発見の〈ワールド・アイテム〉と引き替えに譲って貰ったものは、こちらも〈ワールド・アイテム〉で、その名は〈永劫の蛇の腕輪(ウロボロス)〉という。俗に〈二十〉と呼ばれる消費型の〈ワールド・アイテム〉である。これならば、その場で使ってしまうのだから、以後は、取られる心配も無い。

 丁度、運営にお願いしたいことがあった桔平は、すぐにそれを使った。

 当然、取引先のギルドは〈永劫の蛇の腕輪(ウロボロス)〉を何に使うのか、確認してきたし、実際の使用は彼らの前で行うことも条件に加わっていたが、桔平にとっては特に問題の無い条件であったため、それも丸々飲んだ。

 

 そのようにして、必要とあれば、他のプレイヤーと取引をすることもあれば、一時的にパーティを組んで冒険することもあった桔平だったが、やはり基本はソロプレイだった。

 桔平は、別段人格破綻者ではない。だから、その気になれば、他のプレイヤーを不快にしないように、ネットマナーを守ってプレイすることも出来る。

 ただ、それは桔平にとって決して面白いプレイではない。桔平がやりたいのは、あくまで〈勇者様〉プレイなのである。

 その〈勇者様〉プレイを楽しむため、自分一人ではどうしてもクリア不能なイベントや、どうしても入手不可能なデータクリスタルを手に入れるため、我慢してやっていたに過ぎない。

 

 だから、装備その他が一通り揃った後半になると、桔平は大半の時間をソロで過ごすようになった。

 恐らく、〈ユグドラシル〉の過疎化に一番最後まで気付かなかったプレイヤーが、桔平だったのでないだろうか。

 だが、そんな桔平にも僅かだが、最後まで付き合いのあったプレイヤーがいる。

 

 桔平にとってあらゆる意味で、一番お世話になったプレイヤー。

 

 桔平が勝手に、一方的に、自キャラ〈勇者様〉にとっての、ラスボス魔王に認定したのに、怒るどころか、喜んで桔平の〈勇者様〉プレイの魔王役を演じてくれた、懐の深い人。

 

【ナザリック地下大墳墓】に居を構える、有名な異形種ギルド〈アインズ・ウール・ゴウン〉のギルドマスター。

 モモンガその人である。

 

 そして、〈ユグドラシル〉が終わる最後の日。

 桔平は、【ナザリック地下大墳墓】へ、最後のダンジョンアタックを試みていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ナザリック地下大墳墓】、地下5階。

 

 永久凍土を思われる氷結地獄。

 冷気に対する耐性のないキャラクターならば、ただ歩いているだけでダメージを受ける凍てついた大地を、〈勇者様〉一行が、豪華な馬車を引き連れて歩いていた。

 

 先頭を歩くのは、腰に剣、左腕に盾、体に鎧という、実に標準的な装備に身を固めた、黒髪の若い男。

 言うまでもなく、桔平のPC――プレイヤーキャラクターである。

 

 キャラクター名は、ロト・A・ディーノ。ミドルネームはアレス。

 ただし表記はそれを略して、R・A・Dとだけ書かれているため、知り合いは大体皆『ラド』と呼ぶ。

 

 その後ろに続くのは、アマゾネスを彷彿させる野性味溢れる女戦士。

 

 口ひげを生やした、落ち着いた男の僧侶戦士。

 

 緑のローブとシンプルな木の杖という、これまた典型的な装備に身を固めた男の老魔法使い。

 

 そして、この極寒の地にはそぐわない、ヘソ出し足出し肩出しというラフな格好をした、いかにもアウトローな雰囲気を漂わせる、女盗賊。

 

 これら四体のキャラは、桔平が時間と手間と、何より大量のリアルマネーを費やして作り上げた、拠点防衛用のNPCである。

 こう言うと、ある程度〈ユグドラシル〉について知っている人間は、皆口を揃えて「そんな馬鹿な」という。当たり前だ。

 

 拠点防衛用NPCは、その名が示すとおり、拠点防衛にしか用いられない。

 拠点となるギルドハウスを守るためだけの存在で、拠点から連れ出すことは不可能なのだ。通常は。

 その不可能を可能としているタネは、NPC達が守るようにして周囲を固めている、その馬車にある。

 その馬車は、桔平一人が所属するギルド、〈勇者の砦〉のギルド拠点なのである。

 

〈ユグドラシル〉では、拠点を持たないプレイヤー集団を〈クラン〉。拠点を持つプレイヤー集団のことを〈ギルド〉という。

 その常識に当てはめれば、ラド一人しかPCが所属しておらず、拠点は移動する馬車であるギルドなどというのは、何重の意味で掟破りだが、嘘ではない。

 正確に言えば、桔平が得たギルド拠点〈ヌアガの小砦〉を、消費型ワールド・アイテム〈永劫の蛇の腕輪(ウロボロス)〉で運営にお願いして、馬車の中にねじ込んだのである。

 流石にゲームの根幹である、ログイン時の起点という意味での拠点は、砦があった場所(今ではタダの空き地だ)から動かせなかったが、それ以外のギルド拠点機能は、この馬車の中に広がっている。

〈ヌアガの小砦〉は、元々の拠点ポイントが700点、課金で増強が可能だったが、それを加えても1000点という、ギルド拠点としては中小の部類に入る。

 アインズ・ウール・ゴウンのギルト拠点である〈ナザリック地下大墳墓〉は2250点。初見攻略ボーナスの500点を加えると、実に2750点。三倍近い差だ。

 

 だが、桔平にとってはこの〈ヌアガの小砦〉以上のギルド拠点はないと、断言できる。

 その理由は、この〈ヌアガの小砦〉には、周囲百メートルを覆う防御フィールドを張ることが出来るからだ。

 防御フィールドの効果は、ギルドに所属していないレベル30以下のキャラの進入不可という非常にショボイものだが、大事なのはその副次効果だ。

 

 防御フィールドを発動中は、防御フィールド内も「ギルド拠点内部」と判別され、拠点NPCを防御フィールド内に限り、外に出すことが出来るのである。

 そんな防御フィールドを有したギルド拠点を、馬車の中に押し込めたのだ。

 結果、桔平の拠点防衛用NPCは、馬車の周囲百メートルという制限付きではあるが、こうして拠点外での活動が可能なのであった。

 

「すげえ、初めて来たけど、ここが第五層か。今までは四層が最高記録だったから、記録更新だな」

 

 女盗賊キャラに、定期的な周囲警戒の指示を出しながら、桔平、いや勇者ラドは、極寒の風景に目を奪われる。

 

 これまでに何度となく挑んできた〈ナザリック地下大墳墓〉。だが、いくらレベル100の拠点防衛用NPCが4体いたとしても、所詮はソロである。

 第三層のゴスロリ吸血鬼に勝てる確率が五分程度。どうにかそこで勝利しても、そこでスクロールやPC、NPCのMPというリソースの大半を使い切り、第四層の地底湖で力尽きるのが定番だったのだ。

 

 それが、今日はこうして第五層まで来ることが出来たのは、別段桔平の手柄ではない。

 最終日ということで、全てのフィールドモンスターがノンアクティブになっている関係上、ナザリック周囲の沼地――グランベル沼地を抜けてくるのに一切リソースを使わずにすんだから、という身も蓋も無い理由である。

 

 そうして、氷河の大地を進むとしばし。やがて、一行の前に、明らかに人工的な建造物が姿を現した。

 

「むっ?」

 

 それは不気味なカマクラと言うべきか、蜂の巣をひっくり返して伏せたようなものというべきか。さらにその周囲を囲むように、6つの巨大な水晶が立っている。

 正確には、ここからでは建物と風雪が視界を遮って、6個全ての水晶は見えないのだが、桔平は知識としてそれが6個であることを知っていた。

 

「ここが第五層のボスステージか」

 

 かつて〈ナザリック地下大墳墓〉は、プレイヤー総勢1500人と言う大勢力の攻撃を受けたことがある。

 その時はさしもの〈ナザリック地下大墳墓〉も地下八階まで攻め入られたため、そこまでの情報であれば、聞く人に聞けば、教えて貰える。

 

 勇者ラドが、慎重に一歩前に踏み出したその時。

 明らかに風雪が強まると同時に、6つの巨大水晶が青い光を放つ。

 

「ッ! 砦外の全キャラ、戦闘態勢!」

 

 勇者ラドの言葉を受けて、女戦士が、男僧侶が、男魔法使いが、そして女盗賊が戦闘態勢を取る。

 そうして、吹雪が収まるとそこには、フワフワと浮遊する和服の女を六体従えた、直立した虫型のモンスターが立っていた。

 

 蟲王(ヴァーミンロード)。背丈は2メートル50ほどはあるだろうか。昆虫らしく、手足は三対なのか、二本の足で氷河の上に立ち、四本の腕で三つの武器を構えている。

 二本腕で構えるのは、白銀色の長大な長斧槍(ハルバード)。残る二本の腕には、それぞれ漆黒の戦槌(メイス)と、おぞましく歪んだ長剣(ブロードソード)を構えている。

 ナザリック地下第五階層の守護者。

 勇者ラドから見れば、ゴスロリ吸血鬼に続く、二体目の〈中ボス〉である。

 

 その周囲に浮遊する和服を着た女型のモンスターは、雪女郎だ。雪女郎のモンスターレベルは、82。

〈中ボス〉である蟲王は恐らく、レベル100。レベル100が一体に、レベル82が六体。

 一方こちらは、レベル100のプレイヤーが一人に、レベル100のNPCが四体。

 カタログスペックだけで見れば、こちらの勝利は動かないのだが、話はそう簡単ではない。

 理由その一、勇者ラド一行は、ここまで四階層をクリアしてきた分、リソースをかなり消費しており、間違っても万全とは言えない。

 特に、メインヒーラーである男僧侶のMPが半分を切っているというのは、かなりの不安材料だ。

 

 桔平がそんな事を考えている間に、蟲王と雪女郎達は、侵入者を排除せんと、勇者ラド一行に襲いかかる。

 

「くそっ!」

 

 勇者ラドが剣を構えるより先に、迎撃に動いたのは、ラドのパーティーで最速を誇る女盗賊だった

 

 右手に小剣を構えた女盗賊が、低い体勢で駆けだし、一体の雪女郎に斬りかかる。

 

 それを見た桔平は、反射的に叫ぶ。

 

「違ーう! 柔い盗賊が前に出るな! 何の為に投擲スキルマックスまで上げたんだよ!」

 

 自キャラは蟲王に戦いを挑みながらも、桔平はとんちんかんな行動を取るNPC達に音声で、指示を飛ばし続ける。

 

「カリン、後退して投擲攻撃! ティカは防御態勢、かばう優先順位は一位ロンド、二位カリン。ロンドは状態異常回復を優先。ルーフェフは、火属性の全体攻撃!

 ああ、ロンドが凍結した!? 凍結耐性装備にしてるはずなのに、ナンデ!? 俺が下がるから、ティカはボスの前で防御態勢! って、なんでNPCが目の前の敵をスルーしてこっち追いかけてくるんだよ!?

 これ、実はAIじゃなくて、中に人が入って操作してるんじゃねえの!? 現場で俺が指示を出してる、半オートのこっちより、完全オートの向こうの方が行動的確ってどういうことだ!?」

 

 不安要素、その2。

 両陣営のNPCに詰め込まれている、戦闘用AIのレベル差。

 

 こちらは、運営が販売しているAIを、門外漢の桔平がチョロチョロと弄っただけなのに対し、ナザリックのAIは、本職のプログラマーが仕事以上の情熱を注いでくみ上げた代物である。

 

「ああ!? ティカがおちた! メイン盾崩壊、もう駄目だー!」

 

 桔平の不安要素は見事的中し、程なくして〈勇者様〉一行のラストアタックは、ここ第五層で終幕を迎えるのだった。


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