ネギまは序盤のデータがいくえふめい。
ゼロ魔の方はリメイクするつもりだけど時間が無い。というわけでとりあえずこれを乗っけておこうと思いました。
にじファンにあった時とは作者名が若干違います。
転生してしまったようだ
「一体、なぜまたこんなことに・・・」
さてはて。
場所はうっそうとした林が広がり、そこの奥にポカンと空いた案山子の置いてある広場。
演習場と呼ばれる場所である。
ここには1人の少女がいた。
見た目は3、4歳。
高めに見積もっても5歳にはならないであろう、一人歩きを始めてしばらくといったくらいの子供―――いや、幼児である。
その幼児はというと、ため息を一つ。
「なぜこんなことに・・・」
同じ言葉を繰り返す幼児。
彼は―――いや、彼女は、というべきか。
もともとは地球にいた男であり、死んで気づいたらここにいたということである。
男は驚いたものだ。
死因などはどうでもいいから語らぬとして、男はごく平凡で普通の社会人2年目。
ようやく落ち着いてきて、社会人としての最低限のルールに慣れ始めた頃だった。
のだが。
死んで気づいたら漫画の世界に良く似た―――というかそのものの世界にいたというのだから驚きだ。
しかし、それと同時に喜びも沸いた。
死後の先があると分かったこともそうであるし、今回生まれたのは忍術と言う魔法みたいな力が使える世界のようだからである。
とはいえ惜しむらくは性別が女として生まれたことと、ここの世界。
NARUTOであるが、その世界におけるまず間違いなく死ねる、うちは一族として生まれてしまったことであろう。
女として生まれてしまったのは至極残念だ。
そこでまず思うのが自身の結婚相手の性別うんぬんであろう。
ネット上ではそういった類の小説もあり、肉体に精神が引っ張られるなどと言う胡散臭い理由から徐々に男が好きになっていくと言う話も聞くが、正直それは疑いの余地がある。
肉体が精神に影響を及ぼす。
これはまぁいいとしても、その影響が如何ほどというのか。
もしそんな簡単なことで精神的な性別が反転すると言うならば、世のオカマ達はいじめや精神と体の不一致などに苦しまないのである。
身体は男。
頭は乙女。
彼ら―――彼女達に謝れと言う話だ。
おそらく、否。
普通に考えて男を好きになることはないと考えている。
となれば百合の道であるが、それもまたどうかと思う。
正直女顔の男などは女性からしたら気持ち悪いだけであろう。
余程、中身が良いならばともかく。
幸いなことにこの世界には忍術と言う魔法のような物がある。
死人を生き返らせたり、他の人間の体を乗っ取ったり、心臓を代替えして生きながらえたり、自称不死身だったり、大量のチャクラさえあれば長生きしたりと、現代医学では説明も付かないような仰天な不思議を可能にする。
幼児は、完全な男は無理でも長年連れ添った相棒を股に生やすくらいは出来るだろうと信じ、気を紛らわせ今は性別の問題には目を背けることにした。
「イタチが生まれてないのが幸いだよな・・・」
それよりもこちらの問題がなによりの問題だ。
うちは一族の抹殺。
いずれうちは一族は物語上、皆殺しにされる。されてしまう。
うちは一族最強とされる仮面の男と鬼才うちはイタチによって。
彼は―――以降、彼女と称するが、彼女は輪廻転生というのが存在すると言うのは身に染みて分かった。
だからこそその点で言えば別に死んでもいいかな?とも思っていた。
もちろんであるが彼女に特別な力などは無く、うちはとして生まれたその力と才能しかない。
特別な力が無く、中身日本人の彼が彼女としてこの世界で生き残るなどは土台無理であろう。
可能だったとしても日本に居た頃に比べて全くの別種の苦労を強いられてしまう。
そんな苦労をするくらいなら―――と楽な方へ思考を切り替えていたのだが、次の人生もこの記憶が引き継がれるのかと言われれば些か疑問の余地がある。
まず、自分が生きていた世界で前世がどうのというような人間は1人も居なかった。
居たとしても気狂いとして扱われただろうから、隠していただけなのかもしれないが少なくとも滅多に居ない。と見ていいだろう。
記憶はもともと消えるはずで、自分の今の状況がたまたまだとしたら?
次の人生が始まる頃には自分と言う存在が消えているかもしれない。
ゆえにこそ彼女は考えたのである。
「イタチとまだらを倒す・・・でないと死ぬな。俺。」
いっそのことイタチの兄弟の一人として生まれていたら・・・とチラリと考えたが、彼は任務のために、里のために、恋人はおろか両親すらも殺せる忍の中の忍。
サスケを生かしたのは弟と言う肩書きだからではなく、純粋に彼がサスケという1人の純粋な子供を好いたのだろう。
そこにどんな理由があって、どんな思いがあったにせよ、弟だから兄だからと言って生かしてくれるような甘い人間ではないことは確かだ。
ともすれば。
自分が仮にここで恥を忍び、彼に色仕掛けを行い、惚れさせたとしても殺される。
友人でも親友となっても殺される。
彼女がこの世界で生き残るためにはあの強敵二人を退けるか二人から逃げるかしなければならないということである。
あの漫画の中でもトップクラスの2人を相手に。
彼女はもう一度ため息を吐いて案山子に寄りかかる。
この物語はご都合主義を出来るだけ廃し、うちは一族として生き残るためにどうするかを悪戦苦闘しながら模索する主人公の苦戦振りを楽しむものである。