うちは一族として生き残る!   作:黒百合

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確か書かれてたなとふと思い出して原作を読み直していたら、イタチは七歳でアカデミー卒業、10で中忍になってた。
・・・年齢は独自設定と言うことにします。


兜一族と。

一年後。

ヒビキは順調に成長していた。

齢12歳にしてその辺の・・・というと少し言い方が悪いものの、並みの上忍を打ち破るほどの力を有するに至ったのだ。

とはいえ、それを知るのはうちはタマモと体術の師匠であるマイトガイ。忍術の師匠である花菱キリカ。

なんだかんだで力を隠していることを見破っているイタチのみである。

 

「かぁ、もう勝ち越されちゃったかぁ・・・さすが隊長の一人娘だよ。」

「いえ、それほどでも・・・」

「なぁに言ってんの。謙遜されても嫌味にしかならないよ。」

 

キリカは頬を掻きながらそう言った。

螺旋丸も無事習得し、かなりのハイペースで強くなっているヒビキ。とはいえ、それ以上の成長速度でイタチはヒビキに追いついてきているのだが。

実際チャクラコントロールとチャクラ量では負けてしまっている。

 

「それにしてもキリカさん、今日はやたらと浮ついているように見えましたが・・・」

「あれ?分かる?分かっちゃう?」

「・・・。」

 

あれ?今日のこの人、なんかウザい?と思い始めたヒビキ。

浮ついていた理由に関係するのだろうが、それを尋ねるとこのウザさを享受しないといけなくなりそうなので、早く話題転換を・・・と思ったのだが、手遅れなようだ。

 

「ついに・・・ついに私にも青春がやってきたのっ!!」

 

くねくねと身体をしならせながら、悶えるキリカ。

正直、キモイ。

 

「・・・残念です。あなたもガイ上忍のお仲間に・・・」

「ええ、ガイ上忍の――ってちっがぁあああっ!!

あんなのの仲間にしないで!!」

「あんなのって・・・見た目をのぞいて暑苦しいところを除けば、良い人だと思いますけど・・・」

 

見た目と暑苦しいところを除いてしまうと、それはガイのキャラの否定、もとい個性が要らないといっていることに気がつかないヒビキ。

それを無くしたら良い人も何もないだろう。

 

 

「私に春が来たのっ!!はーるっ!!」

「ええと・・・」

「私のような貧乳でも良いって人が現れたのっ!!」

「・・・は、はぁ。」

「鈍いわねっ!!

結婚を前提とした彼氏が出来たってことっ!!」

「それはおめでとうございます。」

「ありがとう!!」

「それで、その彼氏の方はどんな方なのですか?」

 

聞いて聞いてオーラを醸し出すので仕方なく聞いてやることにしたヒビキ。

 

「私の貧乳を気にしない人よっ!!」

「・・・。」

「むしろそれが良いんだって!!困っちゃうわよねっ!!」

 

人となりが良く分からない。

僕が聞いたのって、キリカさんの彼氏の趣味思考のことだったか?

可愛らしく首をかしげたヒビキ。

 

「・・・ええと、どういうところが好きなんです?」

「貧乳万歳って言いながら私の胸を揉みしだくところかな?」

「・・・。」

 

僕が聞いたのは彼の惚れた所・・・だったはず?

ここまで自信満々に言い切られるとこっちが何か聞き方を間違えた気がしてくるから困り者である。

 

「もう一度、もう一度・・・聞きますね?

どういうところが好きなんです?」

「ひんぬう万歳って叫びながら私の胸を夢中になって揉みしだく彼の変態的な顔・・・かな?」

 

ん?

あれ?

うぬ・・・?

ふむ。

ああ、これはボケか。ツッコまないとね。

 

「それ、短所ですよね。」

「え?」

「え?」

 

そなの?的な顔をされたキリカを見てヒビキは驚く。

 

「・・・あ、えと・・・そういえば口寄せ使いたいなぁ!?」

 

もう話を変えることにした。

これ以上聞いていたらおかしくなりそうだ。

 

「え、あ、そう。よしよし、ならば私が口寄せの動物のいるところを紹介してあげよう。と言っても、紹介して、ちゃんと契約できるかはヒビキちゃん自身の交渉次第だけどね。」

「おおおおっ。もえてきたぁあああ。」

 

棒読みで話に乗りまくりアピールをするヒビキ。

 

というわけで。

 

 

☆ ☆ ☆

 

「・・・着いた・・・のかな?」

 

戦争後は、二年経っていたとしても治安が悪化していたため、アカデミー生はおろか一般人すらろくに外に出れなかった。

しかしさらに一年経ち、ある程度治安や荒廃が回復してきたところでようやく里から出れるようになった。

とはいえ、ヒビキは里の外に出れなかった。

それはなぜか。

当然のことながら、うちはの目は非常に高位で有用な血継限界だ。

ゆえに1人で外に出ればたちどころに狙われる。

抜け忍や、やましいことをしている里の暗部などに。

ゆえに里の外に出る許可は一般人や普通の忍、上忍以上のうちはならばともかく、アカデミー生が外に出れるはずは無かった。

 

だが、ここで裏技を使ったのである。

それは逆口寄せ。

本来は忍が口寄せされる動物を召喚するのだが、そこを逆に動物側に召喚してもらうと言うことである。

これならば例え他忍が襲ってきても、すぐに送り返してもらえれば良いし、里からそうした動物の住む山に行くまでの過程を安全に効率よく省略できる。

 

そしてそんなヒビキの向かった、というより口寄せされた先はうっそうと茂る森の中。

一箇所だけ大きな大きな空間が出来ている。

 

『ようこそ。客人。』

「っ!?」

 

いきなりの声にばっと振り返り、身構えるヒビキ。

 

『そう警戒なさるな。誰も取って食いはせぬよ。そもそも我らは植食性ゆえにな。』

 

植食性とは一般に言われる草食動物という言葉の正式な呼び名みたいなものだ。

植物食性だからと言って、草のみを食べるわけではなく、根や茎、花粉、樹液、種と食べる部位は種類によって異なる。

ゆえに植物しか食べない動物として正しく表現する場合、植食性の動物と呼ばれるのだ。

 

などといううんちくはさておき。

 

「・・・か、カブトムシ?」

『うむ。人はそう呼ぶな。我らは兜一族と呼ぶが。』

 

そこには大きなカブトムシがいた。

カブトムシと言っても日本産の赤みがかった黒いカブトムシではなく世界最大といわれるヘラクレスオオカブトの姿だ。

伝説の三忍が呼び出す、ガマブン太やカツユ、マンダを髣髴とさせる大きさである。

 

でかい。

ただ単純にそう思った。

 

 

『キリカから話は聞いている。まずはゆるりと話をしようか。』

「ええと・・・お、お邪魔します。」

『うむ。』

 

それからぽつりぽつりと話し始めると、兜一族とやら。

どうも結構な古参口寄せ動物らしいのだが、最近はキリカもほとんどやってこなくなったため、人恋しいらしい。

ゆえに話し相手になってくれればそれだけで口寄せの契約を結ぶと言う。

 

なんか楽勝過ぎて拍子抜けしたヒビキ。

 

「樹液美味しいですね。」

『そうだろう?

キリカ以来の新たな客人が来ると聞いてな。

出来うる限りのおもてなしをさせてもらった。』

 

コップに並々とつがれた樹液。

黄金色に輝き、凄く濃厚で軽い甘みがある。

呑んで分かったことなのだが、どうも経絡系が活性化され、一時的にチャクラ量が増すようだ。

これは良い拾い物をした。

うちは一族抹殺の日のための準備に使おう。

 

「あの、この樹液を頂いても・・・」

『問題ない。いくらでもあるからな。代わりと言ってはなんだが、たまに遊びに来てくれ。兜一族は基本的に寡黙な物が多くてな。長年生きているせいかお喋りな我としては些か以上に退屈だ。』

「はい、それくらいなら・・・あ、ありがと。」

 

隣にいた中型犬位のカブトムシに酌をしてもらうヒビキ。

礼を言うと、黙って一礼。コップに注いだ後は一歩下がって佇んでいた。

執事みたいだな、とちょっと思ったヒビキである。

もちろん本物の執事は知らないので、本物がどんな感じなのかは分からないが。

 

 

 

本日の成果。

ヒビキは口寄せが使えるようになった。

 

 




感想返信

>ミコトの名ってイタチの母親では?
A.知らなかっただけです。すいません。別に関係ないです。

>外道魔像から柱間細胞を分捕るのはどうだろう?
A.主人公が場所を知りません。外道魔像の場所自体知りません。
主人公の原作知識は曖昧なものと思ってください。
チャクラ補強は今回の話で手に入る樹液や兵糧丸で対応したり、もうちょっと経てばわかると思います。

>ガイに八門遁甲を習えば?
A.開けれて一、二つ目くらいまで。中忍試験でカカシがガイに、「努力でどうのと言うレベルじゃない」とリーを自慢するガイに言っていたので。
独自の才能が必要です。忍術、幻術を捨てて、体術のみを日夜修業に励んで10年くらい経てばギリギリ裏蓮華が使えるかな?と言うレベルと言う解釈をしています。
体術が得意そうな日向一族なら五年くらい?
それでも出来るかどうかと言うくらいに難しいです。
じゃなきゃ誰もが会得してるだろうし。

>タマモが開眼要因になって死にそうです。
A.し、死ぬわけないじゃないですか。ひ、ヒロインですもの!

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