ナルト完結しちゃいましたね。
それまでにはこっちを完結させる予定だったのですけど…まぁしょうがないw
ああ、一応プロットはすべてできてるんです。
それなりに楽しんでもらえるだろうな…という自信のある奴が。
でもね、ほら、執筆時間がね?
さらに言えば、似たようなタイトルのナルトの二次が沢山あったりで別にいいかなぁなんて?
今回はなんかほかの更新止まってたやつが再会されてたり、久方ぶりに感想をもらえたりして嬉しかったので更新しました。
一応は暇を見てちまちま書いてたんです。
とりあえず一週間に一回の更新を目標にしたいな、なんて。
あまり期待せずにお待ちください。
さてはて時計の針は進み、すべての下忍が試験を終えたころ。
早速の結果発表である。
「諸君、まずはご苦労様と言わせてもらおうか。
じらすようで申し訳ないが、あらかじめこれだけは言っておこう。
今回の試験の結果で悲嘆することはない。
合格した者は言うまでもないが、不合格でもそれは今の段階での話だ。
諦めずに修行を積めば大半のものはいずれ合格できる。
君たちはまだまだ若く、可能性の塊なのだから。」
とそれっぽいことを言いつつ、締めくくられた試験はようやっと終わりを迎える。
それによって弛緩する空気と、浮つき、ざわつく会場。
無理もないという風に少しの間を置き、自然と収まるのを待って試験官は言う。
「第二試験は砂漠における実地演習とする。
かなり実戦に近づけたものであり、死ぬかもしれないことを念頭に置いてくれ。
実戦に近づけるということで道具類は各自、自由に持ち込み可とする。」
その言葉によって一転。
会場は別の意味でざわついた。
それもそのはずだ。
今ここにいるのはピリピリとした戦後の空気を味わってはいても、直接戦争に参加したものや死体を見たものは少数派である。
下忍かつようやく毛も生えそろってきたというばかりのおぼこい彼らはその経験が無いのだ。
いずれ覚悟は必要だろうが、それは中忍になってからと思っていたものだった。
が、それは遅い。
中忍になってからではなく、中忍になるうえで必要な覚悟なのである。
中忍ともなればそれなりに仕事を任せられるポジションにつくことが多くなる。
その中には当然人死にをしなくてはならないもの、犠牲が出ると分かって受け入れなくてはならないものも少なからずある。
班の隊長となることもある。
ある、のだ。
ゆえに必要なこと。
「もちろん、棄権したいというのであれば承ろう。
また来年、最低でも死なない程度の力量を付けたと思ってからでも遅くはない。
一晩、時間を与える。
受けないならばそのまま帰ってもらって結構。
受ける気があるのであれば当初の予定通り、試験会場に来ると言い。
重ねて言う。死んだとしても自己責任だ。ゆっくりと考えてみるがいい。
では、解散。
…ああ、それと木の葉からの忍たちには宿泊場を用意している。
すでに君たちの担当上忍に場所は知らせてあるから宿泊場で療養するのもいいだろう。」
そのあとは合格したものの名前が張り出されて、各々が一喜一憂し、そして時間は過ぎて行った。
もちろんヒビキ達は合格である。
「ええとこのあたりですよね。シスイさん。」
「いや、ここはこうじゃないですか?」
「ああ、確かに。」
などと若干迷っている上忍の背を眺めながら木の葉の合格者はみな、同じ宿らしくみんなで修学旅行よろしく仲良く歩いていた。
総勢16名。
合格した班が四つ。
班はスリーマンセルが基本なので、12人の合格者にそれぞれ担当をする上忍が四人と言うことである。
「なんかうきうきするね。」
「…気を抜きすぎないようにね。」
「うん!」
皆仲良く歩いていることに、ピクニック気分でも味わっているのかタマモは明日に生死がかかった戦いがあるにもかかわらず、のんきなことを言っている。
彼女は意外と大物なのかもしれない。
「…面白い街並みだな。砂が入ってこないように風の流れを堰き止めるように建物が計算されて建てられている。
それでいて景観を損ねていない。恐れ入る。」
それはこっちのセリフである。
10歳前後の子供の視点ではない。全く持って末恐ろしい。
言わずもがな、この言葉の主はイタチである。
「ふん、のんきなものだな。
少し血統に恵まれただけで、それほどの余裕とは。
慢心は死を招くぞ。」
と、ぼそりと嫌味に言ったのは一次試験の体術の試験に行く前に軽く突っかかってきた日向の男である。
年齢は約13、4歳ほどに見える。
長髪が多い日向にしては短く切りそろえられた短髪が特徴的である。
若干、女顔に見えることから、女の子に間違われないように、嫌って長髪を切っているのかもしれないと邪推しつつ。
「日向も恵まれた血統じゃない。何を言ってるの?ばかなの?ばかでしょ?このバカナグ。」
「…俺の名前はカナグだ。
じゃなくて、ユンテンっ!お前はどっちの味方だっ!?」
「立場的にはカナグの味方だけどさぁ…心情的にはあっちについてあげたいかなぁ。」
「うらぎるのかっ!?」
「…つまらない挑発をするちんまい男と、あんたの安っぽい挑発を受けない子供ながらに立派な彼ら。どっちに味方したいかなんて、決まってるでしょう?」
「…ぐっ…」
「自覚あるなら直しなよ~。かっこわるいから。」
「…ふんっ!」
といってカナグは列の先頭へと早歩きで行ってしまった。
「ごめんねぇ、あいつ馬鹿でさ。
ちょっと意地っ張りなだけで根は悪くないんだ。できれば大目に見てほしいななんて…」
と言うのはユンテンと呼ばれた少女。
右の方に長い髪を団子にして纏め、中華風の服を着る少女だった。
やはり歳はカナグと同じく13、4歳ほどの女の子である。
その笑顔には彼女の生来の明るさが見て取れた気がした。
「…あんまり気にしてないので。」
「…ヒビキちゃんが言うなら私も!」
「いずれ手合せしたいものだな。」
と、それぞれ好き勝手なことを言う。
誰一人相手にしてなかった様子を見て、ユンテンはあららと苦笑する。
「こうなってくるとさすがにカナグが可哀そうかも。
…まぁ、気にしてなかったようで何より。
それにしても君たちはあれだよね?
アカデミーを卒業間もない班としては過去最高の班として名高いシスイ班でしょ?
やっぱりシスイ先生の指導がいいから?」
と雑談に入る。
「…いえ、私の師匠はガイ上忍です。」
「私も!」
「俺は父上から教わっている。」
「え?」
彼女の質問の答えとしてはシスイが、というよりは事前に積んできた修行の下地故、と答えるのが自然な気がした。
もちろんシスイから学ぶことも多々ある。
しかしそれよりもシスイは班を管理する上忍と言うより、あのちゃらんぽらんな感じから班のお兄ちゃん、ならぬお忍ちゃん(?)のような感覚と言った方が良い。
面倒見のいい親戚のお兄ちゃんと言う感じだろうか。
出来てないこと、失敗したことをその都度フォローを入れる程度である。
その失敗などの頻度が少ないこともあり、本人はこの程度じゃ役に立っていないと嘆いているようだが、それでも彼ら三人にとってそのフォローは的確で、また学ぶところも多い。
もちろん三人とも本人にそのことを伝えたことはないが。
伝えたら最後、調子に乗りまくってうざいに決まっているからである。
「ガイ上忍ってあの変態じみた格好の?」
と、ユンテンの驚くところはマイト・ガイに教わっているということだったらしい。
そして仮にも他の忍者の師匠を悪くいったということですぐさま頭を下げるあたり、礼儀正しい子なのだろう。
「あ、ごめんね。
悪くいうつもりは無くて…えっと、その…ほら、見た目が個性的だから。」
確かに個性的である。
ちなみにガイはその見た目から忍者学校における卒業後の担当上忍にしたくない忍者ベストナンバーワンとされている。
そのことからシスイと言う見た目だけならばイケメンで、他里にも知られている優秀な忍者の教えを蹴ってまでガイに教わろうとすることに驚いたのだ。
だが、これは何ら不思議なことはない。
ハッキリ言ってしまうとイタチとヒビキにおいては教師やその個人の資質と修行に対する意思の強さから今の時点で十分に一人前のうちは並みの技量は持っており、忍術も幻術もそれのやり方を示した書物さえ読めば、あとは自前の理解力とセンスでほとんどマスターできるもの。
心構えなどもイタチは言わずもがな、しかも父親からも仕込まれているということで問題なし。
ヒビキも前世の記憶があるがゆえの成熟した精神で周りの人間を見て学び取っている。
そもそもが相手のチャクラの流れや動きなどを見切れる写輪眼を持っているがために見ればだいたいのことは分かるし、身体能力が許す限りの模倣も可能と来ている。
ハッキリ言ってわざわざ教わることがないのだ。
もちろんさきほどから言っている通り皆無と言うわけではないが、注意される前に自ら欠点を洗い直し改善するだけの器量すらある二人に教えられることはごくごく限られている。
その限られた指摘…すなわちこの二人ですら気づかぬ欠点を見つけ、指摘するシスイの技量もまたすごいということになるが。
そしてタマモに至っては忍術においては並みのうちはどころか、下手をすれば忍者学校にいる生徒に負けるほどに不得手である。
その程度の才能しかないのであれば、苦手分野を克服するよりも別のーたとえばチャクラによる木登りなどの忍者における基本技術はもちろんのこと、自分の取り柄である八門遁甲のコントロール、そしてそれによる恩恵を十二分に発揮できるための体作りや体術の修行。
自らの長所を短所を補うレベルで特化させるというのが今のタマモである。
そしてそれらはシスイよりもガイの方が教師として優れているという単純な理屈だ。
「…ガイ上忍は教師としても優秀だよ。」
なんだかんだで世話になってるガイのフォロー位はすべきだろうとヒビキは口を開いた。
そしてそれにタマモも笑顔で追随する。
「うん。確かに。
今では私、超強いもん。ヒビキちゃんやイタチ君に勝てるくらいに。」
「へぇ、そうなんだ…え?」
にこにことして言うタマモにユンテンもまたつられてにこにこ、流れに任せてうなずくところでえっと振り向き、タマモの顔を見る。
この中では一番ぽわぽわとして弱そうに見える彼女が最強だという情報を聞いて少し驚いたのだ。
「…まぁ確かに。」
「そうだな。だが、タマモ。彼女たちも一応はライバルだ。
あまり手の内を明かすのは感心しないな。」
ヒビキはただ認め、イタチは彼女がこれから先もう少し警戒心を持つように、たとえ同じ里の仲間であろうと競う以上は油断はしないようにと彼女のことを思って諌めた。
それに対してヒビキも付け加える。
「タマモ、油断はダメだよ。
最近強くなって浮かれて来てる気がする。一度気を引き締めて。」
「…う…ごめんなさい。」
「…分かればいいよ。」
と言ってヒビキはタマモの頭をなでる。
それに嬉しそうにはにかむタマモ。
彼女の発言を聞いて分かった。
どうやら最近力がついてきて、少々油断が過ぎていたようだ。
先ほどからの楽観的な雰囲気も大物だからとか馬鹿だからとかではなく、力がついて安心や自信もまた付随してきたからに他ならない。
自信や安心は過ぎれば慢心となる。
ちなみに強いというのはもちろん八門遁甲を使った場合である。
もとい自身の体を顧みずに本気を出した場合の話だ。
どうもヒビキの後をついていくばかりの彼女に一度、自信をつけさせてやりたいと考えた結果、ガイ上忍立会いの下、本気の組手をした事があった。
イタチも交えて。
それが先のタマモが言った結果である。
「おーいっ、ついたぞ、お前ら。」
そんな話をしていると宿泊場についたようである。
補足説明
タマモって二人より強いのって疑問になると思うので細かい解説。
興味なかったり納得してる人は見なくて大丈夫です。
理由としては八門遁甲強すぎでしょってこと。
イタチやヒビキではタマモのスピードと、そのスピードゆえに撃ち出される重い拳を受けきることが出来ません。
二人とも上質な写輪眼を持っていますし、ヒビキにおいては八門も3まで開けることができますが、それでもそもそも体が反応できないってレベル。(なお、主人公はこれから先も3までの予定もしかしたら作者的バランス調整で2に落ちるかも)
数撃はなんとかできても数分もすれば押し負けてしまいます。
さらに八門遁甲の恐るべき能力、「視力強化」も相まって恐ろしいことになってます。
視力強化とはなんぞや?と思う人もいるでしょう。
原作には特に言及されておらず、これまた独自に考察した結果の独自設定なのですが、原作でガイの弟子、リーがサスケの雷切を見て言った「僕にはあの真似はできない」うんぬんを覚えてますでしょうか?
その時の解説曰く、リーの目では自分が超速で動いた場合相手が繰り出すカウンターを避けきることが出来ないためと言っていました。身体能力が足りないというわけではなく、それを見切ることが出来る目が無いとも。
これはたとえば電車がすれ違う時の相対速度?とでもいうんでしょうか。その理屈ですね。
実際は100キロでもすれ違う際の速度はもっとあるみたいな。
もっと簡単なたとえは流鏑馬(やぶさめ)でしょうか?
馬に乗りながら弓を撃つということですが、自分が高速で動けばそれだけ相手をとらえるための目や感覚が必要だということ。
しかしリーやガイは八門遁甲を使った代表技である裏蓮華などで相手をしっかりとらえて攻撃を当てています。
高速戦闘下の…それも、相手だって動くであろう実戦中に。
あれが出来れば雷切を使った際のカウンターに対する備えくらい簡単でしょう。
「つまり八門遁甲による肉体強化は視力などにも作用するのではないか」ということ。
タマモが使った場合、写輪眼の性能もあがり相手の動きを見切る能力も上がるわけです。
もとい、相手の動きを見切って僅かな隙に一撃を入れられるのです。
イタチがスサノオを覚えて初めて、戦えるレベル。というか、逆に立場が反転します。
なぜならスサノオで防御してるだけで勝手に倒れるからです。