GATE;「扉ガバガバじゃねえか!」と叫ぶ転生者   作:水の水割り

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感想と評価、お気に入り登録がドバーっと来たので初投稿です。

この作品には
・真夏の夜の淫夢語録、又はその系統の汚い語録 が少々
・地雷作品によくある成分 がたっぷり
・隠す気が無い店の名前や地域 がなまら

含まれています。それらがアレルギーの方はさっさとプラウザバックボタンを押して、どうぞ。


つらかねぇ!もう一度俺は生きるんだ!

 

 

 あれからどのぐらいの時間が経ったのだろうか。

 

 

「……」

 

 

 自宅へ帰ってくる途中の記憶がまるでないまま、俺は空腹を無視してベッドに潜り込んだ。

 

 実家。俺が生まれ育った家ではお通夜の準備が行われていた。

 

 棺桶の中には、俺。笑えない冗談だ。

 勿論冗談でもなんでもない、舞の悲しそうな顔と友達の空元気な所を見る限り俺は死んだままなのだろう。

 実際棺桶の中にはもう動かない毎朝見る顔、俺がいた。

 

 となると必然的に。

 

 

セイバー()は......俺じゃないのか」

 

 

 管理者は恐らく、"俺"を"セイバー"にしてそのまま俺の家の前に放り出したのだろう、死んだ俺の体を無視して。

 別にどうせなら生き返らせてくれたっていいじゃないか……。ケチな管理者だ。

 

 枕に、ポツリと染みが出来上がる。

 

 

 騙された、とは言えないが。やりきれない思いが出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。

 

 

「セイバー……fate……」

 

 

 そういえば……とふと思いだし、ベッドに潜り込んだままそばにある本棚へ手を伸ばし、目当てのものを掴みとる。

 

 コミック版、fate/staynight、その第一巻である。

 

 

 ……とりあえず、読み直すか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……パタン、と読み終えた最終巻(第20巻)を閉じ、本棚へ仕舞う。

 

 

 正義の味方、アーサー王、魔術師、サーヴァント、聖杯戦争。

 

 所詮これは物語(仮想)なのだろう、現実じゃないといえばたったそれだけで切り捨てられる。

 

 

「だが、ここにいる()は、確かにセイバー(サーヴァント)だ」

 

 

 そう、確かにfate/staynight の登場人物として(セイバー)は今、確かに生きている。

 胸に手を当てれば、心臓が確か鼓動している。

 

 ならば、やることは一つ。

 

 

「余は……サーヴァントセイバーだ!!」

 

 

 とりあえず実家にもう一度行こう、覚悟を決めよう。

 出来るさ、きっと出来る。だってもう()(セイバー)なのだから。

 

 どのセイバーだよって言われたら返答に困るけど。

 スキルは赤セイバーだけど青セイバーの格好だからアルトリアじゃないの?(適当)

 

 

 簡単に着ているラフな服の乱れた部分を直し、ベッドに潜り込んだせいでもしゃもしゃになった髪を櫛で梳かす、凄いなアホ毛、こいつだけピンピン立ってやがる。

 髪は結わえるのが面倒なので却下、というか女性の髪型とか知らないし降ろしておこう。

 

 タンスから全財産と通帳を取り出しておき……いや通帳はやめておこう、あくまで(セイバー)は俺とはさっき適当に舞に話した通り友人の関係なんだ。

 死んだ後の友人の通帳から金を降ろす友人なんて端からみたら犯罪者じゃねえか。

 

 

 あっ問題が発生した。しちゃってた。

 そう、このオタク極まりないフィギュアとゲーム、キャラクターポスターに囲まれた全く場違いも甚だしい騎士甲冑とエクスカリバーだ。

 

 騎士甲冑、絶対これかさ張るだろ。エクスカリバーに至っては抜いて確認したらバリバリ真剣だった。

 たまげたなぁ……こんな平和な世界に宝具とか絶対いらないって。これ絶対目立つし銃刀法違反で捕まるゾ。

 

 

 さて、本格的にどうしたものだろうか。

 時計を見ると深夜の1時過ぎ頃、俺の部屋の合鍵は舞が持っているので明日ぐらいにはここに舞や家族がやってくる可能性がある。

 つまり、時間があまり無い。

 それまでにそそくさとここ(俺の家)を出ていかねばならない、なんだか自分の家族から逃げるようでややこしい話だが仕方がない。とにかくこの騎士甲冑とエクスカリバーをどうにか――――

 

 

 

 ――――ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぐぎゅるるるるるる…………

 

 

 

「ご飯……食べよう。お腹空いた……」

 

 

 

 とりあえず、ご飯食べよう……。よく考えたら今日は菓子パン以外何も食べてない気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして時は丑の刻ぐらい。

 

 

 

 

「これは私のファミチキです!! 貴方はそこの飲料で十分でしょう! サラダもありますよ!!」

 

「やかましいわ! 腹ペコ王はマスターの家で飯食わせて貰え! その惣菜は俺↓の↑だァ↑↑!!」

 

「え、えーとお客様。当店での喧嘩は……」

 

「「黙ってろ!!!」」

 

「アッハイ」

 

 

 ファミリーマートでは、惣菜戦争が()と目の前の男によって起こっていた。

 

 

 時はほんのちょっぴり遡る。

  

 

 

 家の冷蔵庫に何も無いことに絶望し、そう言えば買い出しに行っていなかったと過去の俺を恨みつつ、なんとかファミリーマートまでやってきた私はそこでご飯を調達しようと考えていた。

 

 だがしかし、今は深夜2時前。

 悲しいかな、深夜のファミリーマートでは弁当、おにぎり、サンドイッチ、そしてパンすら全滅していたのだ。

 最早何かの陰謀としか考えられない。ひでしね(八つ当たり)

 

 とにかく食べるものだ、食べるもの。肉、そうだ肉が食べたい。肉を食い荒らしたい。

 ()は目をバーサーカー化させてファミリーマート店員を怯えさせながらすっかり綺麗になった弁当コーナを睨み付ける。

 セイバーの中身が俺でよかったな、愚民共。

 

 

「……ん? すんすん……」

 

 

 が、ここで"匂い"に気がついた。油っこいような、そんな匂い。

 

 この匂い……惣菜か!!

 

 ()は即座に弁当コーナーから跳び、一直線にレジ前へと着く。

 よし――――あるぞ、いっぱい。

 

 

「惣菜、全部下さい!」

 

「ファミチキ下さい」 

 

 

「「は?」」

 

 

 ()が店員に声をかけるとほぼ同時、もうひとつの声があった。

 

 反射的に声がした方、右に向いてその不届き者を見る。

 不届き者も又、此方を向いていた。

 

 

「え? あ、ちょ、あんた……セイバー!?」

 

 

 わなわなと震えた指を此方に向ける男。

 特徴らしい特徴は……多分無い、30前後だろう歳の割にはよく鍛えられているであろう身体がTシャツ越しにわかる。

 

 ……ん? セイバー? こっちを見て、セイバー?

 そうだった、()はサーヴァントセイバー、最近増えてきた所謂セイバー顔のアルトリアだったんだ。

 

 信じられない。幻の具現した存在を見ているといった顔で()を見て、震える男はパクパクと口を動かす。

 

 

 うーん……まぁ、いいか。知らない人だが勿体ぶる必要もないんじゃないだろうか。

 

 

「サーヴァントセイバー、聖杯無くとも参上……。とでも言えば満足か?」

 

 

 セイバー(アルトリア)がすぐにわかるならこの男、相当のオタク(同族)だろう。

 

 深夜。

 月明かりではなくファミリーマートの照明と。

 ファミリーマートの店員が見守る中で。

 

 

 ()と、伊丹耀司はこうして出会った。

 

 

 

 

         

 

                           

 

 

 

 

 

 

 




ここでオリ主君視点のセイバーは一旦終わり、次回からGATEしてるほんへに入ろうと考えています。
ですが、足りません。どうしても私に足りない物があります。
そう、援助です。このクッソくだらないガバガバ作品を続けるには皆様の援助が必要なのです。
具体的に言うと、お金です。皆様のその薄汚い財布からですね、小汚い野口さんを、僕に恵めって言ってるんd





次回→遊戯王アニメシリーズが終了したら
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