GATE;「扉ガバガバじゃねえか!」と叫ぶ転生者 作:水の水割り
(今回は特に面白い所)ないです
『まぁ! つまり貴女は旅の人なのね!』
『ええ、私はヒロインX。極東からやって来た者です』
『へぇ~! ねぇねぇ貴女の住んでいた場所はどんな所? その服装を見るに随分と遠い場所から来たんじゃないかしら?』
『そうですね……』
神様門様管理者様ありがとう。
管理者ニキは特にありがとう、許さないけど感謝するよ。
続く
ええ子や……! この良い子具合が妹を思いださせる。
実際"彼女"は良い子……というか……
『それにしてもエルフですか……本当にいるものなのですね』
『あら、いてはいけなかったかしら?』
『あー……いえ、そういう訳ではなくてですね……』
良エルフ……と言ったところだろうか。
尖った耳、自然と一体化してる雰囲気を醸し出す、日本では到底普段着として着ているところ等目にかかれない服装。
これがエルフちゃんですか
はい、彼女が金髪エルフちゃんです。
無邪気な笑顔、白い陶器の様な肌、そして北半球も南半球も主張はしていないが、一目で"デカイ"と感じる体の一部。
エルフ、最早ファンタジーの鉄板だ!
ここまでに通ってきた村がファンタジーもクソもない人村だっただけに、この喜びは半端ではない。
……うん、本当によかった。持ってきたハンバーガーとかを全部食いつくしつつも諦めずに馬を走らせ、ここまで来た甲斐があった。
昂る……昂るぞ!!
『あ……ごめんなさいね。村について案内するわ、ついてきてねヒロイン・エックスさん』
『おっと、ありがとうございますテュカ』
"テュカ"、彼女はテュカ・ルナ・マルソーと名乗っていた。
いいね、凄くファンタジー溢れる名前だと思う。名前1つだけじゃなくて3つぐらいが連なって長くなってるところが
ちなみにもう気づいているだろうが『』は特地言語だ。
これまで3つぐらいの人村を通ってきたのだが、1つ目の村でエルフやワイバーンの情報を得ようと村人に話しかけたところ、どうにも話が相手に通じない。
なので最早フリースキルと化した
今回
それはそれとして、今の
多分
出 来 ま し た。
これで特地言語はペラペラである。
向こうからの言葉も当然、まるで生まれた出身がこの地です、と言わんばかりに理解出来る。やったぜ。
それでもう一度村人に聞いたところ、エルフが住む村があるという。
槍トリアとなって全力疾走で来た。
そりゃもう馬を酷使した、滅茶苦茶無理させた。
結果、
『こっちよこっち! ヒロイン・エックス! お腹空いてるでしょ?』
『とと……そうですね! 空腹は敵ですね!』
……おまけに言うと、何故かやけに向こうは親交的だ。
いやまぁ構わないんだけどさ、最初から好感的に話しかけられるのは……悪いけど、変な気がする。
……怖いから念のためいつでも
それにしても......エルフの村にしては少し人間くさい? 違和感? を感じる。
勝手に
大きな木をそのまま住居にしてるとか!
もっと森っぽいとこに住んでるとか!
確かにここは森が近いけど!けど!
『ここが私の家! さあ上がって頂戴ヒロイン・エックス』
テュカに案内された場所はどう見ても木造の家。
所々に石材やらが使われており、ただの木造より遥かに耐久性に優れているだろうが.........。
なんだろう、私のイメージと大分違う。
階段を上がり、ドアノブをガチャっと回してドアを開けて帰宅するエルフはどことなくファンタジーが現代にやって来た感満載である。
『……ん? どうしたの?』
私に振り返り言葉通りに、首を傾げる彼女。
……うん、考えすぎだな。折角好意にしてくれている彼女に悪いし、素直になろう。
『いえ、素敵な家だなと見惚れていただけですよ』
『ふふ、ありがとう』
うんうん、やはり美人さんの笑顔は可愛い。
そんな笑顔にホイホイ釣られ、テュカの家へとお邪魔する事にした。
中は……うん、テュカ一人で住んでいるには広い。
まあ食器とか部屋とかをチラチラ見ると複数あるし誰かと一緒に住んでいるのかな。
『お父さんがもうすぐ帰ってくるからそれまでちょっと待っててくれるかしら? あ、今お茶を淹れるからそこで待っててね!』
入って直ぐに窓際のソファーを指さし、反対側にあるキッチン……らしき場所へパタパタと早歩きで駆けていく。
父親と暮らしてるんだ、へえ。
お言葉に甘えて、一先ずソファーに座る事にした。
「(中は……うーん、中世……っぽい)」
今思ったのだが、特地って中世ヨーロッパ的な雰囲気を感じる。
以前、銀座で蹴散らした敵兵にしろこの建造物にしろ、なんだか中世っぽい。
前の村で聞いたりした話だと"帝国"が特地においての大国であるらしく、いつかは"帝国"で働く事が夢だったりしているらしい。
帝国ねぇ……ラノベとかだったらとにかくふんぞり返った連中がいるイメージだけどその辺りどうなんだろ、テュカにそれとなく聞いとこ。
「……ん?」
ふと、柱の下に弓と矢が矢筒に入っているのが見えた
エルフっていうと魔法とか弓とか得意なサポート、遠距離系というがこの辺りのイメージは合ってるらしい。
魔法で矢を強化とかすんのかな、炎の矢とか。
『その弓はね、知り合いに作ってもらった弓なの』
『わひゃっ!?』
じっと弓矢を見ていると、唐突に横から声がかかった。
声が裏返り、アヒルか何かみたいな声を上げてしまう。
はっとその声の方に向くと、テュカが湯気たつマグカップを両手に1つづつ持って目の前にいた。
『あら、驚かせちゃった? ごめんね』
『い、いえっ! 大丈夫ですよ!』
いつの間に!?
『じーっと私の弓を見てたから気になっちゃって。ヒロインも弓を使うの?』
『あ、いえ私は……』
ここで言葉に詰まった。
確かにエクスカリバーばかり振っているが、セイバーでもアサシンでもランサーでもライダーでもアーチャーでもルーラーでもある私のメインってなんだ?
そのうちキャスターとかバーサーカーにもなれてしまいそうで怖い。
アルトリア顔多すぎるっピ!
『色々と!』
『あら、多芸なのね!』
あ、多芸で済ませるんだ。
『はい紅茶よ、口に合うといいんだけど……』
隣に腰掛け、此方に片方のマグカップを手渡してくる。
匂いは……なんだろう、アップルティーに近いような果物の風味がある。
イザァ……
テュカが私を凝視する中、マグカップに口を付けて中の温かな紅茶を口内へ。
……メ、ロン?
多分
何だこれ、マジで何だこれ。メロンの味がする、匂いと味が合わない。
たとえるなら醤油だとおもったらソースだったかの様な感じ。要するに不味くはないけどクセが強い。
だが……!!
……えっと、テュカがめっちゃこっち見て不安そうにしてる。
あの、そんなに見ないでくださいます?
『……その、やっぱり口に合わなかった?』
そんなテュカの声を無視し、ごくごくとマグカップを傾けていく。
そのまま一滴残らず飲み干し、微笑む。
『もう一杯、頂けますか?』
『えっ? ああうん! 今淹れるわね!』
うん、美味しい!
ドクターペッパーみたいな不思議な感じがしてるが、メロン味なのが私の好みに合っている。
つまり美味しい、普通に美味しいのだ。
紅茶というかジュースに近いかな、冷えたのも飲んでみたい。
パタパタと再びキッチンへ向かったテュカを見送り、今度は首を回して窓の外を見る。
「(日が落ちてきましたか……)」
窓の外は、いつのまにか日が落ちはじめて少しずつ暗くなっている。
今日拘置所を出発し、この村を含めて4つを一気に訪れた訳だが、何故か疲労感があまりない。これもセイバーさんボディのステータスなのだろうか……。
元々サーヴァントとしてのスタミナが備わっているのかは知らないがここまでやってもほぼ疲れ知らずなのは少し不気味である。
『おまたせ』
そんな思いで黄昏る空をぼんやり眺めていると、テュカの声がかかった。
早い……早くない?
8杯目ぐらいの紅茶のおかわりを頂きながらテュカと話す事数十分。
一旦適当だった話に区切りをつけ、テュカの声のトーンが急に落ちた。
『最近ね……アルヌスの丘の方で戦争があったみたいなの』
『戦争? 穏やかではありませんね』
アルヌスの丘……アルヌスの丘……あっ。
この前自衛隊が連合軍とドンパチしたらしいとこだ、他の話題に夢中でその辺り全く忘れてた。
そんな事は露知らず、テュカは話を続ける。
『敵は異世界の侵略者。数では圧倒的に勝ってたみたいだから勝ち戦の筈だと聞いてたんだけど……"相手が悪かった"らしいわ』
『あー……その、テュカ、さん?』
『どうしたの?歯切れが悪いけど……』
うーん、騙し通すのも無理そうだしここは言うべきか。
一応先に手を出して来たのはあっちだし、勘違いはして欲しくはない。
『ごめんなさい。私その異世界から来た者です』
『……は?』
『おーいテュカ、今帰った……あれ、お客さんかい?』
僕がランサーです(真名開放)
最近、この作品がランキング20位だったり19位だったり5位だったりして、とても面白いです。
ついでなので、今回は皆さんが疑問に思った事や質問等に答えてあげようかなと思います
Q.槍トリアさんは?槍トリアさんはでないの?
A.槍トリアは馬と合体している為、わかりません
Q.なんでTSなの?
A.知りません、僕の管轄外です
Q.アルトリウムって?
A.ああ!
Q.見づらいんだけど
A.スマホからの投稿なので、僕は悪くありません(喧嘩腰)
以上です、多分これで皆さんの見解も深まったものだと感じます。
というかですね、他にクソつまらない上に意味不明な評価コメントを飛ばしてきたりする暇があるなら、もっと高い評価をですね、つけろって言っ
次回→昨日始めたFGO でピックアップの槍トリア引いたので遅くなります